スーパー耐久

第6戦岡山グループ2決勝  ST-3クラスはヒグチロジスティクスサービスRC350 TWSが優勝

グループ2:ST-3クラス優勝は ヒグチロジスティクスサービスRC350 TWS(尾崎俊介/石森聖生/鶴賀義幸/石塚崇宣)

 ENEOSスーパー耐久シリーズSupported by BRIDGESTONE第6戦「スーパー耐久レースin岡山」は22日、岡山国際サーキットでグループ2の決勝を行い、ST-3クラスではヒグチロジスティクスサービスRC350 TWS(尾崎俊介/石森聖生/鶴賀義幸/石塚崇宣)が優勝した。

グループ2:3時間の決勝がスタートした

 決勝日を迎えた岡山国際サーキットは早朝より秋晴れの好天に恵まれた。午前8時30分、4クラス27台が参加して3時間先のゴールを目指し、ローリングラップが始まった。

 4台が参加したST-3クラスでは、ポールポジションの38号車ヒグチロジスティクスサービスRC350 TWS(尾崎俊介/石森聖生/鶴賀義幸/石塚崇宣)の鶴賀がトップをキープ。2位には39号車エアバスターWINMAX RC350 TWS(眞田拓海/伊藤鷹志/岡田衛/藤田真哉)の岡田がつけ、3位には予選5位から15号車岡部自動車フェアレディZ34(甲野将哉/長島正明/冨田自然/元嶋成弥)の元嶋が上がってきた。4位は16号車岡部自動車フェアレディZ34(鈴木宏和/田中徹/田中哲也/小松一臣)の田中徹。

 7周目、15号車元嶋が39号車岡田をアトウッドでかわし2位に浮上。トップ38号車鶴賀を追う。

 11周目、3位を走る39号車岡田がピットインしてドライバーを眞田に交代した。

 21周目、3位を走っていた16号車田中徹がピットインしてドライバーを田中哲也に交代。トップは38号車鶴賀のままだが、2位には15号車元嶋が迫る。3位には39号車眞田がつけ、田中哲也は4位で戦列に復帰した。

 25周目、トップを走る38号車鶴賀がピットイン。ここでFCYが提示されるがすぐに解除された。38号車は尾崎に交代、FCYを利用したためかポジションは2位に落ちるにどどまり戦列に復帰。これでトップには15号車元嶋が立った。

 43周目、2位を61秒離して15号車元嶋がクラス最後にピットイン。ドライバーを富田に交代、2位で戦列に復帰した。

 これでトップには38号車尾崎が復帰。14秒差で2位に15号車富田、さらに2秒差で3位に39号車眞田が続く。

 60周目、3位の39号車眞田がピットイン。ピットアウトしたものの燃料が洩れていたため、ピットに押し戻され大きく後退することとなった。この周、16号車田中哲也もピットイン、ドライバーを鈴木に交代した。

 71周目、トップを走る38号車がピットイン。ドライバーを石森に交代し、トップのまま戦列に復帰した。

 74周目、トップ38号車石森は2位の15号車甲野を30秒ちぎって独走。3位にはさらに103秒差で16号車鈴木がつける。

 レースはこのまま終了。優勝は38号車 ヒグチロジスティクスサービスRC350 TWS(TRACYSPORTS with DELTA)、2位に15号車岡部自動車フェアレディZ34(OKABEJIDOSHA motorsport)、3位に16号車岡部自動車フェアレディZ34(OKABEJIDOSHA motorsport)が入った。

 これで38号車はポイントを121.5と伸ばし選手権トップを堅持。2位に15号車、3位に39号車、4位に16号車が続き、出場した4台がチャンピオンの可能性を残して最終戦を迎えることとなった。

グループ2:ST-4クラス優勝はエアバスターWINMAX GR86 EXEDY(石井宏尚/冨林勇佑/水野大)

 8台が参加したST-4クラスは、スタートからポールシッターの884号車シェイドレーシングGR86(影山正彦/国本雄資/山田真之亮/鶴田哲平)の山田がリード。これに3号車ENDLESS GR86(坂裕之/小河諒/菅波冬悟)の小河が、66号車odula TONE MOTUL ROADSTER RF(貫戸幸星/猪股京介/大野尊久)の猪俣が続く。

 22周目には、2位を走る3号車は小河から坂に交代。坂は7位で戦列に復帰。

 34周目、3号車のピットインで2位に浮上ていた41号車エアバスターWINMAX GR86 EXEDY(石井宏尚/冨林勇佑/水野大)の石井がピットインして水野に交代した。

 ここで6位を走っていた3号車坂にFCY中の追い越し違反でドライビングスルーペナルティーが科される。

 55周目、トップを走る884号車山田がピットイン。20秒のAドライバーハンディをこなし、国本にドライバー交代したもののトップのまま戦列に復帰した。

 56周目、ドライビングスルーペナルティーを科されたものの2位に浮上していた3号車坂がピットイン。最終ドライバーの菅波に交代し、5位で戦列に復帰した。2位に66号車貫戸が、3位に41号車冨林が続く。

 62周目、トップの884号車国本がピットイン、最終ドライバーの影山に交代し2位で戦列に復帰した。

 これでトップには41号車冨林が立ち、2位に影山、3位には18号車WedsSport GR86(浅野武夫/伊藤慎之典/三上和美)の浅野が上がってきた。4位には86号車 TOM'S SPIRIT GR86(矢吹久/松井孝允/河野駿佑/坪井翔)の松井がつけるが、63周目に浅野を捉えて3位に浮上した。

 68周目、トップは41号車冨林のまま。53秒差で2位に884号車影山、12秒差で3位に86号車松井、さらに8秒差で4位に3号車菅波がつける。

 78周目トップの41号車冨林がピットイン。スプラッシュ給油を行い、トップのまま戦列に復帰した。

 79周目、2位の86号車松井が、884号車影山を捉えて2位に浮上。しかしトップとの差は30秒。3位には影山が落ちた。さらに4秒差で4位に3号車菅波がつけている。

 87周目、4位を走る3号車菅波が、884号車影山を捉えて3位に浮上した。この間、トップの41号車冨林と2位の86号車松井の差は17秒。3位に上がった菅波と松井の差は14秒だ。

 ここから2位の86松井は、トップ41号車冨林との差を詰め始める。90周目にはその差は12秒となった。

 2位86号車松井は2秒近い速いラップを刻み、トップ41号車冨林を追い詰めるが、1秒7差まで迫ったところでゴール。逆転はならなかった。

 優勝は41号車エアバスターWINMAX GR86 EXEDY(TRACYSPORTS with DELTA)、2位に86号車 TOM'S SPIRIT GR86(TOM'S SPIRIT)、3位に3号車ENDLESS GR86(ENDLESS SPORTS)が入った。

 優勝した41号車は選手権ポイントを109.5と伸ばしトップに浮上。7位に終わった60号車は95ポイントとなり、この2台がチャンピオンの可能性を残して最終戦を迎えることとなった。

グループ2:ST-5クラス優勝は村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/有岡綾平/岡本大地/吉田綜一郎)

 12台が参加したST-5クラスは、ポールシッターの88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/有岡綾平/岡本大地/吉田綜一郎)の村上がスタートからレースをリード。2位には72号車OHLINS Roadster NATS(金井亮忠/山野哲也/野島俊哉)の金井がつけていたが、後方から追い上げてきた110号車ACCESS COURAGE VITZ (松田利之/前田樹/柳堀翔太)の前田が序盤で2位に浮上。3位には120号車倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(杉野治彦/樋口紀行/本多永一/中島優太)の杉野がつけた。金井は50号車LOVEDRIVEロードスター(伊橋勲/大井貴之/藤井順子)の大井にもかわされ5位に落ちる。

 32周目、トップ88号車村上と110号車前田は数周にわたってトップ争いを演じていたが、ここで村上がピットイン、岡本に交代して8位で戦列に復帰。

 35周目、88号のピットインでトップに立っていた110号車前田がピットインして松田に交代。これでトップには120号車水野が立つ。2位には72号車金井が復帰。3位に37号車DIXCELワコーズNOPROデミオ(ジョニー小倉/川名賢/加藤芳皓/野上達也)の川名が続く。

 44周目、トップの120号車水野がピットイン、ドライバーを本多に交代。これでトップには72号車金井が立ち、2位に37号車川名が続く。この2台はまだピットインを行っていない。3位には50号車の伊橋が、4位には88号車の岡本が続く。

48周目、トップの72号車金井がピットイン、ドライバーを野島に交代し、4位で戦列に復帰した。

 51周目、72号車のピットインでトップに立った川名がついにピットイン。ドライバーを小倉に交代し5位で戦列に復帰した。

 これでトップに立ったのは88号車岡本。2位に50号車伊橋が、3位に72号車野島が続く。

 64周目、2位の50号車伊橋が上位陣では真っ先にピットイン。ドライバーを大井に交代し4位で戦列に復帰した。

 69周目、トップの88号車岡本が、72周目72号車野島がピットイン。それぞれドライバーを有岡、山野に交代した。有岡はトップのまま戦列に復帰、山野は2位に浮上した。

 76周目、トップ88号車有岡は2位の72号車山野を22秒離して独走。3位には山野から6秒差で50号車大井がつける。

 終盤は、3位の50号車大井が2位の72号車山野を追い詰めたが順位は代わらず。優勝は88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上モータース)、2位に72号車OHLINS Roadster NATS(日本自動車大学校)、3位に50号車LOVEDRIVEロードスター(LOVEDRIVE RACING)が入った。

 2位に入った72号車は選手権ポイントを117と伸ばしトップを堅守。17号車が2位につけ、3位の88号車の3台がチャンピオンの可能性を残して最終戦を迎えることとなった。

グループ2:ST-QクラストップはMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept(寺川和紘/井尻薫/関豊)

 開発車両で争われるST-Qクラスは3台が参加。55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept(寺川和紘/井尻薫/関豊)がトップでゴールした。

 この後、午後1時30分よりグループ1の決勝が3時間レースとして行われる。

グループ2:ST-3クラスの表彰式

グループ2:ST-4クラスの表彰式

グループ2:ST-5クラスの表彰式

グループ2:ST-Qクラスの表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース