スーパー耐久

第6戦岡山グループ1決勝 ST-Xクラスは中升ROOKIE AMG GT3がポールトゥウイン ST-Zクラスは埼玉トヨペットGB GR Supra GT4がチャンピオンを決める

グループ1:ST-Xクラス優勝は中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)

 ENEOSスーパー耐久シリーズSupported by BRIDGESTONE第6戦「スーパー耐久レースin岡山」は、22日、岡山国際サーキットでグループ1の決勝を行い、ST-Xクラスでは中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)が優勝、ST-Zクラスでは2位に入った埼玉トヨペットGB GR Supra GT4(山崎学/吉田広樹/服部尚貴/川合孝汰)が最終戦を待たずしてここでチャンピオンを決めた。

グループ1:決勝がスタートした

 グループ1の決勝は、5クラス21台が参加して午後1時30分にセーフティーカー(SC)先導でローリングラップが始まった。上空には薄い絹雲が現れ始めたがほぼ快晴。すっかり秋の装いとなった。ところが、予選2位、500号車5ZIGEN GTR GT3(HIROBON/川端伸太朗/金丸ユウ)の川端がグリッドからスタートできずにピットとスタートとなる。各車、1周を回って、3時間先のゴールを目指しスタートが切られた。

 7台が参加したST-Xクラスは、ポールシッター14号車中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)の平良のリードで始まる。500号車が後退したため、2位には202号車KCMG NSX GT3(ポール・イップ/ホーピン・タン/マーチー・リー)のリーが上がり、3位に23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴)の元嶋、4位に81号車DAISHIN GT-R GT3(大八木信行/坂口夏月/青木孝行/藤波清斗)の青木が浮上。5位に1号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)の鳥羽、6位に31号車DENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/嵯峨宏紀)の永井が続く。

 2周目、6位の31号車永井が、1号車の鳥羽をかわして5位に浮上。ジェントルマン争いで先行した。

 12周目、4位の81号車青木が、23号車元嶋を捉え3位に浮上するも27周目に元嶋が抜き返し3位に復帰。

 30周目、トップを走る14号車平良がピットイン、ドライバーを鵜飼に交代した。これでトップに202号車リーが立ち、23号車元嶋が8秒差で、さらに3位81号車青木が7秒差で、4位には81号車永井が続く。14号車は5位で戦列に復帰した。

 33周目、3位の81号車青木が、34周目には202号車のリーがピットイン。ドライバーをそれぞれ大八木、イップに交代した。これで、トップには23号車元嶋が立ち、51秒差で2位に31号車永井、3位に14号車鵜飼となった。

 レースは1時間余りを経過。39周目には31号車永井と、1号車鳥羽がピットイン。ドライバーをそれぞれ嵯峨、平木湧也に交代した。トップは23号車元嶋のままだが、2位には14号車鵜飼が、3位には202号車イップが、4位には81号車大八木が浮上、嵯峨は5位で戦列に復帰、6位に平木湧也が続く。

 50周目、クラス最後に23号車元嶋がピットイン、DAISUKEに交代しトップのまま戦列に復帰。しかし2位の14号車鵜飼との差は12秒に縮まった。

 66周目、4位の81号車嵯峨が、68周目2位の鵜飼が相次いでピットイン、それぞれ最終ドライバーの小高、蒲生に交代した。蒲生は4位で、小高は6位で戦列に復帰した。

 72周目、2位の202号車イップがピットイン、タンに交代し、5位で戦列に復帰した。トップは23号車DAISUKEのまま。2位には1号車平木湧也が76秒差で、その後ろ8秒差で3位に14号車蒲生が、4位に31号車小高が続く。

 86周目、2位の1号車平木湧也がピットイン。ドライバーを平木玲次に交代して5位で戦列に復帰した。2位には14号車蒲生が、3位には31号車小高が、4位には202号車タンが浮上した。

 88周目、トップを走る23号車DAISUKEがピットイン、ドライバーをアンカーの中山に交代すると2位で戦列に復帰。これでトップには14号車蒲生が立った。さらに、ここで3位を走っていた31号車小高にピット作業違反でドライビングスルーペナルティーが科され4位に後退した。

 95周目、トップ14号車蒲生と2位23号車中山の差は34秒、そこからさらに26秒差で3位には202号車のタンがつける。タンの後ろ4位81号車小高と、1号車平木玲次との差はそれぞれ8秒ほどとなる。

 レースは114周を回って14号車中升ROOKIE AMG GT3(中升ROOKIE Racing)が優勝、2位には23号車TKRI松永建設AMG GT3(TKRI)が、3位には202号車KCMG NSX GT3(KCMG)が入った。

 この結果優勝した14号車は選手権ポイントを124と伸ばしトップのまま。5位に入った1号車と2位に入った23号車がチャンピンの可能性を残して最終戦に臨むこととなった。

グループ1:ST-Zクラス優勝はSUN\'S TECHNO Audi R8 LMS GT4(加納政樹/大草りき/安田裕信)

 9台が参加したST-Zクラスは、ポールシッター、34号車SUN'S TECHNO Audi R8 LMS GT4(加納政樹/大草りき/安田裕信)の大草のリードで始まる。2位には20号車ナニワ電装TEAM IMPUL Z(田中優暉/平峰一貴/大木一輝/星野一樹)がつけていたが、8周目にミッションが固着したようでピットイン、戦列を去った。

 これで2位にはクラス最下位から追い上げて来た22号車Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CS (KIZUNA/千代勝正/山野直也)の千代が浮上。3位には52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT4(山崎学/吉田広樹/服部尚貴/川合孝汰)の吉田が、4位には885号車シェイドレーシングGR SUPRA GT4 EVO(HIRO HAYASHI/平中克幸/清水英志郎)の清水が続く。

 45周目、トップを走る34号車大草がピットイン、ドライバーを安田に交代した。これでトップには22号車千代が立ち、2位に52号車吉田が21秒差で、さらに7秒差で3位に885号車清水が続く。安田は4位で戦列に復帰した。

 トップを走る22号車千代は50周目にピットイン、トラブルが発生した模様でガレージにマシンを入れた。トップには34号車安田が立ち、2位に52号車吉田が立ち、2位に52号車山崎が、3位に885号車HAYASHIが続く。

 67周目、トップの34号車安田がピットイン。最終ドライバーの加納に交代し、3位で戦列に復帰。これでトップには52号車山崎をパスしてきた885号車HAYAHIが立ち、2位に山崎、3位加納となる。

 85周目、トップの885号車HAYASHIが、87周目には52号車の山崎がピットインし、それぞれアンカーの平中、川合に交代した。これでトップには加納が立ち、2位に川合が、3位に平中が続く。

 92周目トップ34号車加納と2位52号車川合の差は21秒、その後ろ3位885号車平中との差は7秒となる。

 レースはこのまま終了。優勝は34号車SUN'S TECHNO Audi R8 LMS GT4(TECHNO FIRST)、2位に52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT4(埼玉トヨペットGreen Brave)が、3位に885号車シェイドレーシングGR SUPRA GT4 EVO(SHADE RACING)が入った。

 2位に入った52号車は選手権ポイントを159まで伸ばし、ここ岡山で今シーズンのチャンピオンを確定した。

グループ1:ST-TCRクラス優勝はRacer HFDP CIVIC(遠藤光博/中野信治/三井優介)

 2台が参加したST-TCRクラスは、ポールシッターの97号車Racer HFDP CIVIC(遠藤光博/中野信治/三井優介)が終始リードしてゴール。2位には5号車AI' CIVIC(坂井 一裕/辻本始温)が入った。

 このクラスはすでにタイトル規定の5戦を消化できないことが決まっているため、チャンピン争いの対象となっていない。

グループ1:ST-1クラス優勝はシンティアムアップルKTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)

 2台が参加したST-1クラスは、序盤から47号車D'station Vantage GT8R(星野辰也/織戸学/浜健二/ジェイク・パーソンズ)がトップに立つ。終盤には2号車シンティアムアップルKTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)の加藤が45号車パーソンズをかわしてトップに立つと、47号車はトラブルのためピットイン、マシンをガレージに入れレースを入れる。

 優勝は2号車シンティアムアップルKTM(KsフロンティアKTMカーズ)。47号車はチェッカー前にピットアウトしてゴールしたため2位で完走を果たした。

 この結果、2号車は選手権ポイントを145.5と伸ばし、2位の47号車は119.5としたため、この2台がチャンピオンをかけて最終戦に臨むこととなった。

グループ1:ST-QクラストップはCIVIC TYPE R CNF-R(武藤英紀/伊沢拓也/大津弘樹)

 開発車両のST-Qクラスは1台のみが参加。271号車CIVIC TYPE R CNF-R(武藤英紀/伊沢拓也/大津弘樹)が103周を回ってゴールした。

 最終第7戦は富士スピードウェイに舞台を移し、11月12日に全クラスが参加して4時間レースとして行われる。

グループ1:ST-Xクラスの表彰式

グループ1:ST-Zクラスの表彰式

グループ1:ST-TCRクラスの表彰式

グループ1:ST-1クラスの表彰式

グループ1:ST-Qクラスの表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA


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