SUPER FORMULA

第3戦鈴鹿公式予選 韋駄天・大湯都史樹が自身2回目のポールポジション Q1敗退から復活の野尻智紀が3位

ポールポジションを獲得した大湯都史樹(TGM Grand Prix)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦は22日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、フリー走行から好調の大湯都史樹(TGM GP SF23)がポールポジションを獲得した。

 公式予選は、2輪との併催のため午後3時55分といつもより遅い時間から始まった。天候は雲一つ無い快晴だが、場内には強風が吹き荒れる。予選はノックアウト方式で行われ、Q1が2グループに分けられ11台ずつ。それぞれ上位6台がQ2に進出。Q2は12台で争われ、最速ドライバーがポールポジションを獲得する。

 まずはQ1Aグループ予選が10分間で行われた。ここでは大湯都史樹(TGM GP SF23)が1分36秒534でトップ通過。2位には宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)が僅差で続き、3位にはリアム・ローソン(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が入った。

 有力ドライバーでは山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が8位、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)が10位にとどまり、ここで敗退した。

 10分間で行われたQ1Bグループは、波乱の展開となった。トップで通過したのは1分36秒413で坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)。ジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TOM'S SF23)が奮闘し2位、3位には佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING SF23)が続いた。

 ところがポールポジション候補最有力の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)がなんと7位。ここで敗退かと思われたが、6位に入った小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)が走路外走行でタイム抹消。6位に繰り上がった野尻は首の皮一枚つながりQ1通過を果たした。

ポールポジションを獲得した大湯都史樹(TGM Grand Prix)

予選2位の坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

予選3位の野尻智紀(TEAM MUGEN)

 小林の走路外走行の判定が長引き、予定より遅れて始まったQ2は7分間で行われた。

 ここでも大湯が速い。各セクターをトップタイムで通過すると、1分35秒792をたたき出し、自身2回目のポールポジションを獲得した。坪井も大湯に迫る走りを披露したが、わずか0秒043届かず2位。そして最後に3位に滑り込んできたのがQ1敗退かと思われた野尻で、劇的な復活を果たした。

 4位にはシーズンオフのテスト負傷から復活した山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が、5位には宮田莉朋(VANTELIN TOM'S SF23)が入ったが、宮田は走路外走行で12位に後退。代わって5位には牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が、6位には健闘した小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)が入った。

ポールポジションは大湯都史樹(TGM GP SF23)

予選2位は坪井翔(P. MU/CERUMO・INGING SF23)

予選3位は野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)

 決勝レースは明日23日、午後3時45分より31周で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum


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