2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第1戦決勝が3月27日(日)に筑波サーキットで開催され、ポールポジションからスタートした稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)がホールショットを奪うとそのまま2位以下を寄せ付けない走りでチェッカードフラッグまで駆け抜けて昨年最終戦に続く2連勝を飾った。
朝の予選ではトップ5台が0.05秒未満の僅差となった筑波サーキットは雲はあるものの晴天で絶好のレースコンディションになり、18台がスリックタイヤでスターティンググリッドに並んだ。
その中で予選6番手だった武者利仁(ゼンカイレーシング遊技闘速ED)は予選中にミッショントラブルが発生。一部のギアが欠けたとの事でインターバルの間に分解、パーツの交換を行ったが時間内に作業は終了。無事グリッドについた。
11時35分にフォーメーションラップ開始、全車グリッドに戻るとレッドライトが消えてレース開始。
ポールポジションから発進の稲葉の加速がやや鈍く、フロントロウに並んだ岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)が並びかけそうになったが、稲葉はインを守り先頭で第1コーナーに進入。岩本は逆に3番手スタートの白崎稜(ZAPスタッフリソースED)に第1コーナー進入でインを差されて3位に後退、4番手は田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)がポジションキープでレースが開始された。
オープニングラップ、稲葉は2位に0.596秒の差をつけてコントロールラインを通過。2位は白崎、3位岩本は0.457秒の差で白崎を追うが、そのテールに田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)が張り付いていて、第1コーナで再びオーバーテイクを許す。田上は岩本を仕留めて3位に上がり、これでZAP SPEED勢が1-2-3の態勢となる。一方6位を走っていた武者がスローダウン、ピットへ戻って来る。右リヤタイヤの空気が抜けており、フロアを擦っている。後で確認したところ第1コーナーで接触があり、これでタイヤが切れてしまった、後方からだったので誰と当たったかは不明だとのこと。武者はこれで無念のリタイヤ。替わって7番手スタートだった内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)が6位へ。またスタート直後の中団の混戦を潜り抜けて、12番手スタートだった山下友基(ELEVRacing10VED)が大きく順位を上げて7位で3周目を終える。マスターズクラストップの秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)も8位に浮上。
また8番手スタートだった宇髙希(TAKEFIRST 10VED)がノーズを破損しており、順位も10番手まで落としている。後で確認したところ、内藤ともう一台と並んで3ワイドで2周目の第1コーナーに入って、お互いに逃げ場がない状態で接触があったとのこと。タイミングからして、このアクシデントで武者がタイヤにダメージを負ったのではないかと想像される。宇高はそのまま走行を続けるがフロントウイングのマウントにもダメージがあり、次第にウイングの位置が曲がり出し、困難な闘いを強いられることになる。
稲葉はじわじわと白崎を引き離し、5周目には0.933秒まで差を広げる。その白崎はいったんは田上との差を0.579秒まで広げたが、そこから田上が挽回、5周目になると0.26秒差と追い上げ6周目には逆転、田上が2位に浮上する。その間に稲葉はファステストラップで差を広げ、7周目に田上と1.303秒差になる。
田上はその後白崎を突き放し稲葉を追うがギャップは1.3秒前後で縮まらない。稲葉もミスがなく、つけ入る隙を田上に与えない状態で、田上が僅かにギャップを削れば稲葉が次の周で盛り返す、という神経戦をくり広げる。
その後方では3位に落ちた白崎に岩本、安田航(Fガレージ&Sウィンズ Sll)の2台が接近する。このファーストガレージ勢2台は0.5秒前後の差でランデブー走行しながら白崎を追い上げて捕捉、8周目には1.1秒以内の差で3位グループを形成する。6位内藤はやや離されているが、こちらも7位山下が接近、7周目1.257秒あったギャップを山下が13周目には0.525秒差まで追い上げると14周目のメインストレートをテール・ツー・ノーズ状態で通過、続く15周目の第2ヘアピンで山下がオーバーテイクに成功し6位に上がる。
稲葉はその後もまったく危なげない走りでトップをひた走り、結局スタートから一度も首位の座を脅かされる事なく18周を走り切り優勝。昨年11月の富士でのレース以来のデビュー2連勝を飾った。2位は田上、こちらは先日のもてぎでのレースに続いての2位。3位の座は白崎が守り切りZAP SPEED表彰台独占の一翼をになった。以下4位岩本、5位安田とファーストガレージ勢が続き、チーム移籍後初レースだった山下が6位に入った。
マスターズクラスは秋山が7位内藤を0.243秒差まで追い詰め8位でトップ、以下総合13位の本間隆史(MATレーシングPJ10VED)、同16位の竹沢茂(スーパーウィンズ☆KKS☆ED)という結果になった。
■決勝後のコメント
- 優勝 14号車・稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)
-
「スタートでちょっとシフトミスがあったが、何とかトップを守って第1コーナーに入ることができた。その後は後続に差をつけることができて、ほぼ狙い通りのレースに持ち込めた。田上選手が2位に来てからは、差を見ながらレースペースをコントロールして落ち着いて走ることができた」
- 2位 13号車・田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)
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「ずっと(トップとは)つかず離れずで、という感じで終わってしまった。追いかけてはいたがじれったい状態だった。予選の順位とギャップがそのまま決勝に響いた感じだ。スタートはミスしたがなんとか(後ろを)抑えることができた。次はそろそろ(表彰台の)真ん中が欲しいところだ」
- 3位 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)
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「(後ろの岩本選手は気になっていた?)ちょっと意識はしていが(タイヤが)たれてくるのはわかっていて、みんな遅くなると思っていたので、あまり気にせずに走っていた。ただ、2位から3位に落ちた原因が自分のシフトミスたったので、それで優勝圏外に落ちてしまった。終盤のタイム的には(田上選手より)自分の方が上だったので、それももったいなくて自分にがっかりした。次は優勝目指す」
- 4位 52号車・岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)
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「いやーダメでした。(中盤から)だんだん(前に)寄って行ったのだが、ZAPさんは速かった。白崎選手には近づいていったので、あと10周くらい欲しかった(笑)。あっという間に終わってしまって、レースの経験値の差が出た感じだ。2台に抜かれたのはぜんぶ1コーナーだった。また5月に頑張る」
- 5位 53号車・安田航(Fガレージ&Sウィンズ Sll)
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「(終盤岩本選手を追い上げていたが?)自分も全力でずっと走っていて、限界だったのだが、それでも全然追いつけなかった。まだクルマに完全に慣れていないのと、タイヤも今年から変わったのが、まだ慣れていないのかな、と思う。ついて行くのがやっとだった」
- 6位 91号車・山下友基(ELEVRacing10VED)
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「スタートがまぁ良くて、集団の中でいいポジションにつけることができて、後はペースをしっかり守って、前を行く相手のミラーに自分を映してプレッシャーをかけ続けた。それで最後うまく第2ヘアピンでインに飛び込むことができて、抜く事ができた。コーナーの進入で相手がアウト側から入るのを見ていたので、レイトブレーキングでインに頭を並べてコーナーに入った。作戦通りにうまく行って自分でも驚いている。今後もしっかり自分の課題に向き合って5月の第2戦に向けて準備して、次は表彰台を狙ってしっかり予選からアタックしていきたい。ニュータイヤが今日初めてだったので、これでフィーリングが分かったので、次はもうちょっと効率よく戦える。ダンロップは新品とユーズドの差が大きいのがよくわかった。第2戦はこの経験を元に頑張る」
2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第2戦は5月5日(木)こどもの日に筑波サーキットで開催される。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
筑波チャレンジクラブマンレース第1戦 -RIJ- (2022/03/29) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 1 筑波サーキット 2.045km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 14 | | | 稲葉 摩人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 17'46.152 | - | - |
2 | 13 | | | 田上 蒼竜 | AsカンパニーZAP 10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 17'47.271 | 1.119 | 1.119 |
3 | 26 | | | 白崎 稜 | ZAPスタッフリソースED TOKYO R&D RD10V | 18 | 17'49.749 | 3.597 | 2.478 |
4 | 52 | | | 岩本 瞬 | ファーストガレージ小倉学園S2 MYST KK-S2 | 18 | 17'50.424 | 4.272 | 0.675 |
5 | 53 | | | 安田 航 | Fガレージ&SウィンズSll MYST KK-S2 | 18 | 17'52.040 | 5.888 | 1.616 |
6 | 91 | | | 山下 友基 | ELEVレーシング10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'00.389 | 14.237 | 8.349 |
7 | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT RaiseUP ED MYST KK-S2 | 18 | 18'01.452 | 15.300 | 1.063 |
8 | 3 | M | 1 | 秋山 健也 | スーパーウインズKKS・ED MYST KK-S | 18 | 18'01.695 | 15.543 | 0.243 |
9 | 39 | | | 草野 裕也 | TRF. SII ED MYST KK-S2 | 18 | 18'04.537 | 18.385 | 2.842 |
10 | 73 | | | 下村 剛司 | SウィンズKENS2 ED MYST KK-S2 | 18 | 18'08.517 | 22.365 | 3.980 |
11 | 7 | | | 本田 千啓 | オートルック☆モダン☆10V TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'08.888 | 22.736 | 0.371 |
12 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP NAKs 10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'16.600 | 30.448 | 7.712 |
13 | 46 | M | 2 | 本間 隆史 | MATレーシングPJ 10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'17.135 | 30.983 | 0.535 |
14 | 31 | | | 宇高 希 | TAKE FIRST 10V ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'17.585 | 31.433 | 0.450 |
15 | 1 | | | 澤井 良太朗 | オートルック立松ダクト10V TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'17.783 | 31.631 | 0.198 |
16 | 66 | | | 戸谷 友規 | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | 18 | 18'18.309 | 32.157 | 0.526 |
17 | 16 | M | 3 | 竹沢 茂 | スーパーウィンズ☆KKS☆ED MYST KK-S | 18 | 18'36.266 | 50.114 | 17.957 |
---- 以上規定周回数(90% - 16Laps)完走 ---- |
- | 71 | | | 武者 利仁 | 真不同ゼンカイレーシングED MYST KK-S2 | 2 | 2'39.049 | 16Laps | 16Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 14 稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED) 58.633 (7/18) 125.561km/h
2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第1戦予選が3月27日(日)に筑波サーキットで開催され、昨年11月の富士で驚速デビューウインを飾った稲葉磨人(ZAP SPEED 10VED)が僅差の争いを勝ち抜き自身初のポールポジションを獲得した。
昨年同様筑波/富士の両コースで全8戦が予定されている同シリーズ。日程は以下の通り。
- 第1戦 3月27日 筑波
- 第2戦 5月5日 筑波
- 第3戦 5月22日 筑波
- 第4/5戦 6月25/26日 富士
- 第6戦 7月31日 筑波
- 第7戦 9月18日 筑波
- 第8戦 10月30日 筑波
そして今年は年末の日本一決定戦が12月11日に富士で開催される。
主なエントリーを見ると、昨年ランキング2位の安田航(Fガレージ&Sウィンズ Sll)、4位の秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)、5位の本田千啓(オートルック☆モダン☆10V)など体制変わらず参戦継続する選手の他、2020年に速さを見せつつも惜しいところで優勝を逃した草野裕也(TRF.SⅡED)の2年ぶり参戦やチームを移籍して再出発する選手も目についた。さらには今回デビュー戦を迎える3選手も迎えて全18台が出場した。
■今回スーパFJレースデビュー戦を迎えた選手インタビュー(前日の1回目の練習走行後の談話)
- 52号車・岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)
-
「(ここまで調子はどうか?)タイム的には稲葉選手の次くらいだと思う。58秒1とかなので。いつも通りに走れれば上位を狙えると思う。(実績あるマシンをドライブするが?)速いマシンというイメージが出来上がっていると思う。練習は12月くらいから始めたので3か月というところ、月3回くらいのペースで練習してきたので、マシンには慣れた。ニュータイヤも2回使ってみた。今日はユーズドタイヤでタイムは出ないので、スタート練習とかを意識している。今シーズンは筑波富士シリーズ通して参戦の予定」
- 66号車・戸谷友規(DEEP-R・10V・ED)
-
「カートレースの経験はあるが4輪のレースは初めてなので楽しみだ。昨年のチャンピオンマシンなので、それに恥じないように頑張りたい。今年は筑波富士シリーズに参戦して、日本一決定戦も出られるなら出たい。タイム的には58秒台に入っているので、ここから明日のレースに合わせていければ、という感じ。まずここで土台を作って上のカテゴリーに行けるように、スーパーFJで頑張りたい」
- 79号車・中澤凌(ZAP NAKs 10VED)
-
「12年前からカートレースをやっていて、2年ほど前から4輪に転向する準備を始めた。1年前にZAPさんのオーデションを受けて加入してトレーニングを行っていた。昨日の練習走行からタイムを詰めているが、まだ足りない部分がある。それでも改善すべき点は分かっているので。後はそこを詰めていければな、と思っている。今シーズン通して筑波富士シリーズに参戦の予定だ。(こここまでの自分の走りの感触は?)まだあまりよくないが、今日中に詰められるだけ詰めてレースに挑みたい」
先にシリーズ開幕した他のサーキットでも話題になっているのが今シーズンから使用されるダンロップタイヤの特性で、共通する指摘は昨年までのヨコハマに比べてウオームアップ性能に優れラップタイムもここ筑波で1秒程度速いが、グリップダウンが急であるという声で、実際前日の練習走行でも各車コンスタントに1分を切るタイムで周回し、トップグループは昨年出なかった0分58秒台前半までタイムを詰めていた。この調子だと予選のコンデションがよければ57秒台、もしかしたら2013年にマークされたコースレコード(57秒571)に迫るのではないか?という声まであった。
依然としてデグラデーションが急でライフが短いという意見も目立ったが、一方で熱入れをじっくりやれば性能は安定していると言った選手もおり、ドライビングとマシンセッティングの合わせ込みがまだ必要という雰囲気だった。
8時45分、20分間の予選開始。前夜に雨が降った影響で路面は部分的に濡れた状態だがレコードラインは乾きつつありコンディションが改善して行くことが見込まれ、全車スリックタイヤを装着。昨年のランキングがベースというルールに従って安田を先頭に各車コースインする。この安田はコースイン直後の第1ヘアピンでいきなりスピン。グラベルに出るが最後尾でコースに復帰、事なきを得た。
5分を経過した頃から各車本格的にタイムを出し始めて、まずは稲葉が1分0秒614のトップタイムを出し、戸谷が0秒994で2番手、草野が1秒203で3番手につける。
8分経過時点で、昨年スポット参戦ながらたびたび好走を見せていた武者利仁(ゼンカイレーシング遊技闘速ED)が1秒056で3番手へ浮上する。この頃から上位争いが激しくなり、順位はめまぐるしく変わり始める。
10分時点戸谷が1分0秒081でトップに立つが直後に武者が最初に1分を切って59秒845を出す。稲葉が0秒041、内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)が0秒079と続き一瞬で戸谷は4番手へ後退。
この頃には路面コンディションもかなり改善した様で、12分経過時点でそれまで中団に埋もれていた本田が59秒833のトップタイムを出すが、直後にコントロールラインを通過した白崎稜(ZAPスタッフリソースED)が59秒736で本田の前へ。白崎は昨年鈴鹿での日本一決定戦がデビュー戦だったという選手で稲葉同様筑波では初のレースだ。
続けて草野が59秒734で白崎を0.002秒上回りトップに立ち、本田3番手。さらにはこの間に7番手まで落ちていた稲葉が59秒335を出して2番手以下を0.4秒近く突き放す。昨年富士でのデビュー戦でも2番手以下に0.5秒以上という大差のトップタイムをマークして驚速ルーキーと話題になった稲葉が本領を発揮し始める。しかしながら今回は他の選手が稲葉のぶっちぎりを許さない。
13分時点で宇髙希(TAKEFIRST 10VED)が59秒687、続いて岩本が59秒468と次々と稲葉に迫るタイムを出し始める。稲葉は続けて59秒172を出すが、その30秒後に岩本が59秒138で稲葉からトップの座から引きずり下ろす。しかし稲葉は次のラップで58秒981と58秒台に入れ、白崎が59秒083で2番手タイムを出し岩本3番手、4番手には武者が浮上してくる。
16分経過、残りは4分。ここで白崎が58秒868でトップ、稲葉は自己ベスト58秒919を出すも0.051秒及ばず2番手へ。3番手には59秒056で武者。
17分経過、順位は目まぐるしく入れ替わり、今年はこの筑波富士ともてぎ菅生の両シリーズを追うという田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)が58秒862でトップへ浮上するが、すかさず安田が58秒831を出し田上を追い落とす。すると田上は次のラップで58秒751を出して首位を奪回。稲葉が58秒815で2番手になるが、安田も58秒757で稲葉を逆転。稲葉3番手、武者4番手。
20分が経過しコントロールラインではチェッカードフラッグが振られる中、各車は最後のタイムアタックを敢行。まず岩本が58秒732のトップタイムを出してデビュー戦でポールポジションを獲得かと思われたが稲葉が最後に58秒708を叩き出し再度トップへ。白崎が58秒748で3番手へ上がり、タイム更新ならなかった田上、安田、武者がそれぞれ4番、5番、6番手という結果となった。
ポールポジションの稲葉と2番手岩本の差は0.024秒、そこから白崎0.016秒、田上0.003秒、安田0.006秒でトップから5位まで0.049秒差。さらに16位の中澤凌(ZAP NAKs 10VED)でも稲葉から0.665秒差という極めて接近した予選となった。
3台が出走したマスターズクラスでは秋山が59秒147の全体10番手でトップ、以下全体17番手本間隆史(MATレーシングPJ10VED)、同18番手竹沢茂(スーパーウィンズ☆KKS☆ED)という順になった。
■予選後のコメント
- ポールポジション 14号車・稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)58秒708
-
「(厳しい予選だった?)自分でも(リーダーボード)のラップタイム見ていて、これはちょっとまずいなと焦りもあったが、最後クリアラップが取れたので、まとめ切れるだけまとめようと、ダメもとでアタックしたらうまく決まって、百分の2秒差で前に出ることができた。タイムが出始めた頃に、他の選手もこの程度のタイムで来るのだろうな、と予想できたので、どこで差をつけるかいろいろ考えた結果、最後の最後で(走りが)決まった。(タイヤの状態はどうだった?)路面コンディションがところどころ濡れていたので、タイヤを評価できるコンディションではなかったが、路面が乾いて来て、自分がトレースできるラインが分かってきたので、そこを全力で走った結果(最後に)このタイムが出た。レコードラインは乾いて、第1ヘアピンの縁石も最後は乗れる状態だった。スタートがちょっと心配だが頑張る。(今日は何もペナルティ出なくてよかった)ピットロードもゆっくり走って、四脱(走路外走行)もしないように慎重に行ったので大丈夫です(笑)」
- 2位 52号車・岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)58秒732 トップと0.024秒差
-
「最終ラップでリーダーボードに1位と出ていたので、ガッツポーズまでして戻って来たのに(逆転されれていて)恰好悪かった(笑)。感触は全然いい感じではなくて、路面がセミウエットだったので、どれだけ踏んだらタイヤがロックするか確かめながら走った。10周目くらいから全開で頑張ろう、みたいな感じで走っていて、徐々に順位が上がっていった。決勝に向けては、稲葉選手にいつもコンマ1秒の差で負けているので、今日はコンマ1秒差で勝てるように、頑張る」
- 3位 26号車・白崎稜(ZAPスタッフリソースED)58秒748 トップと0.040秒差
-
「難しい路面で自分の本領を発揮できるかどうか不安だったが、それは皆も(条件は)そうなので、タイヤをあまり滑らせないように、ちゃんとグリップして行けるとこを探していたら(予選が)終わってしまった感じだ。なので3番手でラッキーだったが、やはりポールを取りたかった。(決勝に向けては)優勝を取りに行きます」
- 4位 13号車・田上蒼竜(AsカンパニーZAP10VED)58秒751 トップと0.043秒差
-
「(予選後にコントロールタワーに呼ばれていたが?)ダブルチェッカーで厳重注意で済んだ。(上位のタイム差を見て)すごい僅差でヤバいですね。路面はレーシングラインは走るごとによくなっていったので、自分もタイム的には徐々にドライに近づいた。決勝は3時間後なので、(どんなコンデションで)スタートがどうなるか。絶対アウト側の方が有利だと思うので、そこを活かして一気に上がっていきたいなと思う。マシン的には非常に調子いいので、今度こそスタートダッシュを決めていきたい」
- 5位 53号車・安田航(Fガレージ&Sウィンズ Sll)58秒757 トップと0.049秒差
-
「序盤は(コンデションが)思った以上に危なかった。(コースインでスピンしたのもそのせい?)予想以上にグリップしなくてミスしてしまった。それでも周回重ねるうちに(コンデションが)よくなってきて、最後の周にタイムが出るな、と思ったので走り続けて、最後のアタックでタイムもマイナス表示だったのだが、ダンロップコーナーで前に引っかかってしまった。もう1周できますように祈りながら(コントロールラインに)戻ってきたらもうチェッカーで、終わっていた。決勝はこれだけタイム差がないとバトルになるので、冷静に、ぶつからないように頑張る。(新車の感じはどう?)昨日も絶好調という程ではなくてタイヤなりのタイムという印象、今日もタイヤが新品になった分、タイムが上がったという感じ。でもこの週末、悪い感じはないので、去年と変わらず(いいレースができる)」
- 6位 71号車・武者利仁(ゼンカイレーシング遊技闘速ED)58秒843 トップと0.135秒差
-
「(予選後ミッション修理中)ちょっとギアを壊してしまった。5,6周目あたりからギアが入りずらくなった、何とか(ギアを)入れることはできたので予選を走る事はできたが、ガリガリ異音がしていた。変速できない訳ではないが、入る範囲が狭かった。(予選の感想は?)まだKKS(今回ドライブしている車体)のいい所を掴めていない、自分の圧倒的な練習不足なのだと今回わかった、それでも短時間でトップとコンマ1秒しか差が無かったということはよかったと思う。もっとうまくまとめられたらもう少し前のポジションに行けたと思うので決勝では頑張る」
決勝は12時50分スタート予定。天気予報は晴れで絶好のドライコンデションが予想される。まれに見る僅差の上位グリッドは スタート直後に波乱を期待させ、一瞬たりとも目を離せないレースになりそうだ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
筑波チャレンジクラブマンレース第1戦 -RIJ- (2022/03/27) Qualifying Weather:Fine Course:Semi Wet
2022 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 1 筑波サーキット 2.045km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 14 | | | 稲葉 摩人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 0'58.708 | - | - | 125.400 |
2 | 52 | | | 岩本 瞬 | ファーストガレージ小倉学園S2 MYST KK-S2 | 0'58.732 | 0.024 | 0.024 | 125.349 |
3 | 26 | | | 白崎 稜 | ZAPスタッフリソースED TOKYO R&D RD10V | 0'58.748 | 0.040 | 0.016 | 125.315 |
4 | 13 | | | 田上 蒼竜 | AsカンパニーZAP 10V ED TOKYO R&D RD10V | 0'58.751 | 0.043 | 0.003 | 125.309 |
5 | 53 | | | 安田 航 | Fガレージ&SウィンズSll MYST KK-S2 | 0'58.757 | 0.049 | 0.006 | 125.296 |
6 | 71 | | | 武者 利仁 | 真不同ゼンカイレーシングED MYST KK-S2 | 0'58.843 | 0.135 | 0.086 | 125.113 |
7 | 22 | | | 内藤 大輝 | RCIT RaiseUP ED MYST KK-S2 | 0'58.897 | 0.189 | 0.054 | 124.998 |
8 | 31 | | | 宇高 希 | TAKE FIRST 10V ED TOKYO R&D RD10V | 0'58.956 | 0.248 | 0.059 | 124.873 |
9 | 39 | | | 草野 裕也 | TRF. SII ED MYST KK-S2 | 0'59.024 | 0.316 | 0.068 | 124.729 |
10 | 3 | M | 1 | 秋山 健也 | スーパーウインズKKS・ED MYST KK-S | 0'59.147 | 0.439 | 0.123 | 124.470 |
11 | 1 | | | 澤井 良太朗 | オートルック立松ダクト10V TOKYO R&D RD10V | 0'59.192 | 0.484 | 0.045 | 124.375 |
12 | 91 | | | 山下 友基 | ELEVレーシング10V ED TOKYO R&D RD10V | 0'59.226 | 0.518 | 0.034 | 124.304 |
13 | 7 | | | 本田 千啓 | オートルック☆モダン☆10V TOKYO R&D RD10V | 0'59.251 | 0.543 | 0.025 | 124.251 |
14 | 66 | | | 戸谷 友規 | Deep-R・10V・ED TOKYO R&D RD10V | 0'59.277 | 0.569 | 0.026 | 124.197 |
15 | 73 | | | 下村 剛司 | SウィンズKENS2 ED MYST KK-S2 | 0'59.315 | 0.607 | 0.038 | 124.117 |
16 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP NAKs 10V ED TOKYO R&D RD10V | 0'59.373 | 0.665 | 0.058 | 123.996 |
17 | 46 | M | 2 | 本間 隆史 | MATレーシングPJ 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'00.107 | 1.399 | 0.734 | 122.482 |
18 | 16 | M | 3 | 竹沢 茂 | スーパーウィンズ☆KKS☆ED MYST KK-S | 1'01.347 | 2.639 | 1.240 | 120.006 |
---- 以上基準タイム(130% - 1'16.348)予選通過 ---- |
第2回合同テスト -RIJ- (2022/03/23-24) Total Testing Weather:Fine/Cloudy Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Team Engine | Session1 Session2 Session3 | Time | Behind |
1 | 2 | | | 太田 格之進 | TODA RACING SPIESS A41 | 1'33.145 1'34.383 *1'32.950 | 1'32.950 | - |
2 | 63 | | | 平木 玲次 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'33.009 1'33.272 *1'32.972 | 1'32.972 | 0.022 |
3 | 1 | | | 木村 偉織 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'33.575 1'33.273 *1'33.038 | 1'33.038 | 0.088 |
4 | 50 | | | 菅波 冬悟 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'33.696 *1'33.042 1'33.150 | 1'33.042 | 0.092 |
5 | 37 | | | 小高 一斗 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.335 1'33.200 *1'33.073 | 1'33.073 | 0.123 |
6 | 35 | | | 野中 誠太 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | *1'33.251 1'33.412 1'33.277 | 1'33.251 | 0.301 |
7 | 38 | | | 平良 響 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | *1'33.263 1'33.575 1'33.319 | 1'33.263 | 0.313 |
8 | 36 | | | 古谷 悠河 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.938 1'33.489 *1'33.471 | 1'33.471 | 0.521 |
9 | 4 | | | 佐々木 大樹 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'34.168 1'33.639 *1'33.506 | 1'33.506 | 0.556 |
10 | 30 | | | 名取 鉄平 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | - *1'33.545 - | 1'33.545 | 0.595 |
11 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'35.172 *1'33.561 1'33.860 | 1'33.561 | 0.611 |
12 | 10 | | | 川合 孝汰 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'34.265 *1'33.825 1'34.255 | 1'33.825 | 0.875 |
13 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'35.782 - *1'34.451 | 1'34.451 | 1.501 |
14 | 30 | M | 2 | DRAGON | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | *1'35.902 - - | 1'35.902 | 2.952 |
15 | 11 | M | 3 | 植田 正幸 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'37.876 1'37.844 *1'36.612 | 1'36.612 | 3.662 |
スーパーフォーミュラ・ライツ富士合同テスト
セッション3(3月24日14時20分~16時30分)
午前中より若干暖かくなった富士スピードウェイ。SFL合同テスト最後のセッションが始まった。各チーム、ニュータイヤを残しており、このセッション終盤のアタックが楽しみだ。
開始10分で早くも上位陣は1分33秒台に入っている。小高33秒802、菅波33秒821、野中33秒905、平木(玲)33秒933、平良34秒027、佐々木34秒032と続く。
30分経過。ここまでの順位は、木村33秒681-小高33秒802-菅波33秒811-野中33秒905-平木(玲)33秒906-佐々木33秒913-平良-古谷-川合-太田-平木(湧)。
36分経過。佐々木が1分33秒585でトップタイム更新。
45分経過したあたりから、上位陣は続々とタイムアップ。菅波33秒410、野中33秒277とトップタイムを塗り替える
50分経過。4号車は佐々木から今田にドライバー交代。
60分経過。ここまでの順位は、野中33秒277-木村33秒311-菅波33秒410-古谷33秒471-佐々木33秒506-小高33秒521-平木(玲)33秒590-平良33秒689-太田-川合-平木(湧)-今田-植田。
30号車・DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)はトラブルのため、このセッションは走行していない。
67分経過。菅波が1分33秒150でトップタイム更新。
84分経過。小高が1分33秒224で2位に浮上。
90分経過。ここまでの順位は、菅波33秒150-小高33秒224-野中33秒277-木村33秒294-平木(玲)33秒416-古谷33秒471-佐々木33秒506-太田33秒598-平良33秒678-平木(湧)33秒860-川合34秒255-今田35秒466-植田35秒843。なんと1分33秒台に10台がひしめいている。
残り30分を切って、ほぼ全車がピットイン。各チーム、動きが慌ただしくなってきた。
残り24分。平木(玲)が1分33秒282と自己タイムを更新して4位に。
残り14分。太田が1分33秒262で3位に。
残り10分。再度ほぼ全車がピットイン。最後のアタックに向けニュータイヤを投入して続々とピットアウト。ゆっくりとタイヤを温めながらアタックに備える。
残り5分を切ってからアタックが始まる。
木村1分33秒154で2位に上がると、即座に平木(玲)が33秒切りの32秒972をマークしてトップに。小高は33秒073と届かず。これで決まりかと思ったところで、太田が32秒950を叩き出して逆転。最後に木村も連続アタックを試みたが33秒038と届かず。
太田が最後の最後にトップを奪って、テストを締めくくった。
Text: Shigeru KITAMICHI
第2回合同テスト -RIJ- (2022/03/24) Official Testing 3 Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 2 | | | 太田 格之進 | TODA RACING SPIESS A41 | 1'32.950 | - | - | 176.727 |
2 | 63 | | | 平木 玲次 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'32.972 | 0.022 | 0.022 | 176.685 |
3 | 1 | | | 木村 偉織 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'33.038 | 0.088 | 0.066 | 176.560 |
4 | 37 | | | 小高 一斗 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.073 | 0.123 | 0.035 | 176.494 |
5 | 50 | | | 菅波 冬悟 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'33.150 | 0.200 | 0.077 | 176.348 |
6 | 35 | | | 野中 誠太 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.277 | 0.327 | 0.127 | 176.108 |
7 | 38 | | | 平良 響 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.319 | 0.369 | 0.042 | 176.028 |
8 | 36 | | | 古谷 悠河 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.471 | 0.521 | 0.152 | 175.742 |
9 | 4 | | | 佐々木 大樹 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'33.506 | 0.556 | 0.035 | 175.676 |
10 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'33.860 | 0.910 | 0.354 | 175.014 |
11 | 10 | | | 川合 孝汰 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'34.255 | 1.305 | 0.395 | 174.280 |
12 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'34.451 | 1.501 | 0.196 | 173.919 |
13 | 11 | M | 2 | 植田 正幸 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'36.612 | 3.662 | 2.161 | 170.029 |
スーパーフォーミュラ・ライツ富士合同テスト
セッション2(3月24日10時00分~12時00分)
1日目に続き、今日も快晴の富士スピードウェイ。SFライツ合同テスト2日目が始まった。
開始早々、37号車・小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)が早くも33秒台に乗せてきた(1分33秒845)。35号車・野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)も33秒866で続く。ただ、多くの車はユーズドタイヤで走行しており、まだ足慣らしといったところ。
30号車はDRAGONではなく、昨年のチャンピオン名取鉄平がドライブしている。今回30号車には2人の他に、SFドライバーの松下信治、関口雄飛もエントリーしているが搭乗はなさそうだ。4号車も今田信宏ではなく佐々木大樹がドライブ。
30分経過。小高1分33秒802、50号車・菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)33秒842、野中33秒866、、1号車・木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)34秒183、30号車・名取鉄平DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)34秒307、昨日トップタイムの63平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)34秒328と続いている。
40分経過。木村が1分33秒693をマークしトップタイム更新。
52分経過。菅波1分33秒611、平木(玲)33秒595、小高33秒200と相次いでトップタイムを更新。ニュータイヤの投入が始まったようだ。平木は次の周にも33秒471までタイムアップするが小高のタイムには届かず。
60分経過。走行折返し時点での順位は、小高-平木(玲)-菅波-木村-野中-名取-佐々木-62号車・平木湧也(HELM MOTORSPORTS 320)-36号車・古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)-2号車・太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)-10号車・川合孝汰(Rn-sports 320)-11号車・植田正幸(Rn-sports 320)。
85分経過。ここまで下位に沈んでいた古谷が1分33秒489で3位に浮上。川合も33秒825とタイムアップして7位に食い込んできた。
87分経過。38号車・平良響(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)がようやくコースイン。走行を開始した。何かトラブルだったのだろうか?
90分経過。順位に大きな変動はない。小高-平木(玲)-古谷-菅波-木村-名取-川合-佐々木-平木(湧)-太田-平良-植田の順。
100分経過。菅波1分33秒421、野中33秒412、木村33秒473と自己タイムを更新。小高の33秒200には届かないが、上位陣は33秒台前半のタイムで競り合っている。
残り15分を切って、平木(玲)が1分33秒375、33秒272と自己タイムを更新するが、小高には僅かに届かず。順位は2位のまま。
残り3分。菅波が1分33秒042とついに小高のタイムを上回りトップに躍り出た。木村も33秒273まで詰めたところで走行終了。
セッション順位は、菅波33秒042-小高33秒200-平木(玲)33秒272-木村33秒273-野中33秒412-古谷33秒489-名取-平木(湧)-平良-佐々木-川合-太田-植田。上位陣は非常に僅差だ。
太田が下位に沈んでいるのが気になるところ。マスタークラスのDRAGON、今田はこのセッション走行せず。コーチ役の名取、佐々木が最後までドライブした。
午後のセッションは14時20分から16時30分まで行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
第2回合同テスト -RIJ- (2022/03/24) Official Testing 2 Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 50 | | | 菅波 冬悟 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'33.042 | - | - | 176.553 |
2 | 37 | | | 小高 一斗 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.200 | 0.158 | 0.158 | 176.253 |
3 | 63 | | | 平木 玲次 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'33.272 | 0.230 | 0.072 | 176.117 |
4 | 1 | | | 木村 偉織 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'33.273 | 0.231 | 0.001 | 176.115 |
5 | 35 | | | 野中 誠太 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.412 | 0.370 | 0.139 | 175.853 |
6 | 36 | | | 古谷 悠河 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.489 | 0.447 | 0.077 | 175.708 |
7 | 30 | | | 名取 鉄平 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'33.545 | 0.503 | 0.056 | 175.603 |
8 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'33.561 | 0.519 | 0.016 | 175.573 |
9 | 38 | | | 平良 響 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.575 | 0.533 | 0.014 | 175.547 |
10 | 4 | | | 佐々木 大樹 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'33.639 | 0.597 | 0.064 | 175.427 |
11 | 10 | | | 川合 孝汰 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'33.825 | 0.783 | 0.186 | 175.079 |
12 | 2 | | | 太田 格之進 | TODA RACING SPIESS A41 | 1'34.383 | 1.341 | 0.558 | 174.044 |
13 | 11 | M | 1 | 植田 正幸 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'37.844 | 4.802 | 3.461 | 167.888 |
第2回公式合同テスト -RIJ- (2022/03/23) Total Testing Weather:Fine/Cloudy Course:Dry
2022 SUPER FORMULA 2nd Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | No | Driver | Car Team Engine | Session1 Session3 Session4 | Time | Behind |
1 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'59.473 1'22.019 *1'20.953 | 1'20.953 | - |
2 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'53.485 1'22.093 *1'21.147 | 1'21.147 | 0.194 |
3 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | - 1'23.308 *1'21.250 | 1'21.250 | 0.297 |
4 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | - 1'21.815 *1'21.316 | 1'21.316 | 0.363 |
5 | 1 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'52.887 1'22.242 *1'21.365 | 1'21.365 | 0.412 |
6 | 36 | ジュリアーノ・アレジ | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 6'12.062 1'22.244 *1'21.418 | 1'21.418 | 0.465 |
7 | 6 | 大津 弘樹 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 3'58.307 1'22.248 *1'21.439 | 1'21.439 | 0.486 |
8 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | - 1'22.488 *1'21.441 | 1'21.441 | 0.488 |
9 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'48.040 1'21.869 *1'21.487 | 1'21.487 | 0.534 |
10 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 2'10.959 1'22.546 *1'21.576 | 1'21.576 | 0.623 |
11 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'59.243 1'21.914 *1'21.631 | 1'21.631 | 0.678 |
12 | 15 | 笹原 右京 | TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 2'00.881 1'22.198 *1'21.651 | 1'21.651 | 0.698 |
13 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | - 1'23.135 *1'21.767 | 1'21.767 | 0.814 |
14 | 55 | 三宅 淳詞 | TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 2'33.316 1'22.285 *1'21.799 | 1'21.799 | 0.846 |
15 | 53 | 佐藤 蓮 | Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | - 1'21.815 *1'21.803 | 1'21.803 | 0.850 |
16 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 2'01.436 1'22.844 *1'21.844 | 1'21.844 | 0.891 |
17 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | - 1'21.988 *1'21.906 | 1'21.906 | 0.953 |
18 | 65 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'43.293 1'22.681 *1'21.980 | 1'21.980 | 1.027 |
19 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'56.489 1'22.543 *1'22.147 | 1'22.147 | 1.194 |
20 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | - 1'22.800 *1'22.167 | 1'22.167 | 1.214 |
21 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 2'53.510 1'22.611 *1'22.211 | 1'22.211 | 1.258 |
セッション4(3月23日14時45分~17時15分)
開幕前の合同テスト、最後のセッションが始まった。気温はあまり上がらず、10度前後だ。
開始から20分が経過し、4号車・サッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)が1分21秒668でトップタイム。すでに午前のトップタイムを上回っている。
30分経過。サッシャ、37号車・宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)、15号車・笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)、5号車・牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、19号車・関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)と上位陣は21秒台に入っている。
40分すぎから、平川21秒487→宮田21秒485→山下21秒441→アレジ21秒418と僅差ながら、トップタイムが相次いで更新された
60分経過したところで、ロングランテストを行っていた53号車・佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)がコース上でストップ。赤旗中断となる。
ここまでの順位は、アレジ、山下、宮田、平川、牧野、サッシャ、関口、坪井、笹原、野尻がトップ10。ここまでが21秒台をマークしている。
走行が再開してまもなく、80分が経過したところでサッシャが1分21秒335をマーク。
90分経過して、トップ4は、サッシャ、アレジ、山下、宮田と、コンドウレーシングとトムスが交互に並んでいる。ここまで下位に甘んじていた50号車・松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF19)も21秒台に乗せてきている。
93分経過。7号車・小林可夢偉(Kid's com KCMG Cayman SF19)がコカ・コーラコーナーでスピン、ストップ。走行が中断となった。
6分間の中断の後、走行再開。
120分経過。順位は、サッシャ、宮田、アレジ、山下、平川、牧野、笹原、関口、坪井、野尻・・・と、上位陣に若干の変動はあるが、大きな変化はない。
残り30分を切ってニュータイヤを投入するチームが増えてきた。そろそろアタックが始まりそうだ。
残り19分。松下が1分21秒576と自己タイム更新。現在8位。
残り15分。坪井が1分21秒147でトップタイム更新。
残り2分で、サッシャが1分20秒953と唯一の20秒台でトップ奪還。宮田21秒250、野尻20秒365と自己タイム更新するが届かず。
最後は国本がダンロップコーナーでスピン、ストップして赤旗が出て走行終了となったが、なんとトップから1秒以内に17台がひしめく結果となった。開幕戦も混戦必至だ。
Text: Shigeru KITAMICHI
第2回公式合同テスト -RIJ- (2022/03/23) Official Testing 4 Weather:Cloudy Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'20.953 | - | - | 202.918 |
2 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'21.147 | 0.194 | 0.194 | 202.433 |
3 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'21.250 | 0.297 | 0.103 | 202.176 |
4 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'21.316 | 0.363 | 0.066 | 202.012 |
5 | 1 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'21.365 | 0.412 | 0.049 | 201.890 |
6 | 36 | ジュリアーノ・アレジ | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'21.418 | 0.465 | 0.053 | 201.759 |
7 | 6 | 大津 弘樹 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'21.439 | 0.486 | 0.021 | 201.707 |
8 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'21.441 | 0.488 | 0.002 | 201.702 |
9 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'21.487 | 0.534 | 0.046 | 201.588 |
10 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'21.576 | 0.623 | 0.089 | 201.368 |
11 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'21.631 | 0.678 | 0.055 | 201.232 |
12 | 15 | 笹原 右京 | TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'21.651 | 0.698 | 0.020 | 201.183 |
13 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'21.767 | 0.814 | 0.116 | 200.898 |
14 | 55 | 三宅 淳詞 | TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 1'21.799 | 0.846 | 0.032 | 200.819 |
15 | 53 | 佐藤 蓮 | Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 1'21.803 | 0.850 | 0.004 | 200.809 |
16 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'21.844 | 0.891 | 0.041 | 200.709 |
17 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'21.906 | 0.953 | 0.062 | 200.557 |
18 | 65 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'21.980 | 1.027 | 0.074 | 200.376 |
19 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.147 | 1.194 | 0.167 | 199.968 |
20 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | 1'22.167 | 1.214 | 0.020 | 199.920 |
21 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'22.211 | 1.258 | 0.044 | 199.813 |
スーパーフォーミュラ・ライツ富士合同テスト
セッション1(3月23日12時50分~14時40分)
快晴となった富士スピードウェイ。スーパーフォーミュラのテストに続いて、SFライツの合同テスト1日目が始まった。
出走は若手10台。マスター3台の13台。鈴鹿の合同テストのメンバーに小高一斗が加わった。今年のエントリーはこのメンバーで確定と思われる。
30分経過。2号車・太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)1分34秒455、63号車・平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)34秒526、これに続くのがマスターの今田車に乗る4号車・佐々木大樹(JMS RACING with B-MAX)だ。コーチ役としてのドライブだが、レギュラードライバーに伍して好タイムを出している。
折返しの55分経過。各車少しずつではあるがタイムアップ。佐々木が1分34秒168でトップに立っている。これに、38号車・平良響(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)34秒341、35号車・野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)34秒392が続く。以下も34秒台位が9台と上位はタイムが拮抗している。
4号車はコーチ役の佐々木から今田信宏にドライバーチェンジ。
70分過ぎに、38号車・平良1分33秒734、63号車・平木玲次(HELM MOTORSPORTS 320)33秒887と1分33秒台に乗せてきた。
90分経過。平良、平木(玲)に続いて、太田が34秒059で3位に浮上してきた。マスタークラスの今田は1分35秒782をマークし、30号車・DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)を抜きマスターのトップに躍り出た。
残り15分を切ってそろそろアタックが始まりそうだ。
まずは37号車・小高が1分33秒465でトップタイムを塗り替えた。これを皮切りに各車がアタックを開始。
続々とタイムが塗り替えられるなか、このセッションをトップタイムで終えたのは平木(玲)1分33秒009。太田33秒145、野中33秒251を抑えて、ダークホース的な平木がその存在をアピールした。
Text: Shigeru KITAMICHI
第2回合同テスト -RIJ- (2022/03/23) Official Testing 1 Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 63 | | | 平木 玲次 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'33.009 | - | - | 176.615 |
2 | 2 | | | 太田 格之進 | TODA RACING SPIESS A41 | 1'33.145 | 0.136 | 0.136 | 176.357 |
3 | 35 | | | 野中 誠太 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.251 | 0.242 | 0.106 | 176.157 |
4 | 38 | | | 平良 響 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.263 | 0.254 | 0.012 | 176.134 |
5 | 37 | | | 小高 一斗 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.335 | 0.326 | 0.072 | 175.998 |
6 | 1 | | | 木村 偉織 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'33.575 | 0.566 | 0.240 | 175.547 |
7 | 50 | | | 菅波 冬悟 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'33.696 | 0.687 | 0.121 | 175.320 |
8 | 36 | | | 古谷 悠河 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'33.938 | 0.929 | 0.242 | 174.869 |
9 | 4 | | | 佐々木 大樹 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'34.168 | 1.159 | 0.230 | 174.441 |
10 | 10 | | | 川合 孝汰 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'34.265 | 1.256 | 0.097 | 174.262 |
11 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'35.172 | 2.163 | 0.907 | 172.601 |
12 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'35.782 | 2.773 | 0.610 | 171.502 |
13 | 30 | M | 2 | DRAGON | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'35.902 | 2.893 | 0.120 | 171.287 |
14 | 11 | M | 3 | 植田 正幸 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'37.876 | 4.867 | 1.974 | 167.833 |
セッション3(3月23日9時50分~11時50分)
昨日とは打って変わり快晴となった富士スピードウェイ。今日は天候が崩れる心配はなさそうだ。
開始早々、各車相次いでコースイン。昨日の遅れを取り戻すように積極的に周回を重ねる。
10分経過。ここまでのトップ3は、1号車・野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)1分23秒086、20号車・平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)1分23秒310、15号車・笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)1分23秒324。
6~7周走行して各車一旦ピットイン。ここまでは恐らくユーズドタイヤでの走行と思われ、タイム的にはまだまだといった感じだ。(コースレコード:1分19秒972)
30分経過。19号車・関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)1分22秒261、1号車・野尻1分22秒639、39号車・阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)1分22秒667、以下、6号車・大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、5号車・牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、38号車・坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)と続く。
60分経過。決勝セッティングでのロングランテストをしているチームが多い模様だ。ここまでの順位は、関口は変わらず。4号車・サッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)1分22秒426、野尻1分22秒498、3号車・山下健太(REALISE Corporation KONDO SF19)1分22秒666と、コンドウレーシングの2台がタイムアップしている。タイムは僅差で1分22秒台に11台がひしめいている。
84分経過。5号車・牧野が1分22秒223のトップタイムを記録。徐々にタイムアップするマシンが増えてきた。
90分経過。ここまでの順位は、牧野、関口、坪井、サッシャ、野尻、佐藤、平川、山下、阪口、山本・・・。
94分経過。平川が21秒台に乗せるトップタイム、1分21秒884をマーク。サッシャ22秒051、佐藤22秒153とタイムアップしてこれに続く。
110分経過。残り10分を切ってそろそろニュータイヤによるタイムアタックが始まりそうだ。
最後のアタックを終え、関口が1分21秒815でトップタイム。佐藤も同タイムでこれに続き、平川、牧野、阪口までが21秒台、以下、サッシャ、坪井、笹原、野尻、アレジと続き、ここまでがトップ10。
セッション3を見る限り、インパル、セルモが好調、これに無限チームが続くといったところか。
午後のセッション4は、14時45分から17時15分のスケジュールで行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
第2回公式合同テスト -RIJ- (2022/03/23) Official Testing 3 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'21.815 | - | - | 200.780 |
2 | 53 | 佐藤 蓮 | Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 1'21.815 | 0.000 | 0.000 | 200.780 |
3 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'21.869 | 0.054 | 0.054 | 200.647 |
4 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'21.914 | 0.099 | 0.045 | 200.537 |
5 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'21.988 | 0.173 | 0.074 | 200.356 |
6 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'22.019 | 0.204 | 0.031 | 200.280 |
7 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'22.093 | 0.278 | 0.074 | 200.100 |
8 | 15 | 笹原 右京 | TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.198 | 0.383 | 0.105 | 199.844 |
9 | 1 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.242 | 0.427 | 0.044 | 199.737 |
10 | 36 | ジュリアーノ・アレジ | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'22.244 | 0.429 | 0.002 | 199.733 |
11 | 6 | 大津 弘樹 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.248 | 0.433 | 0.004 | 199.723 |
12 | 55 | 三宅 淳詞 | TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 1'22.285 | 0.470 | 0.037 | 199.633 |
13 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'22.488 | 0.673 | 0.203 | 199.142 |
14 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.543 | 0.728 | 0.055 | 199.009 |
15 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'22.546 | 0.731 | 0.003 | 199.002 |
16 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'22.611 | 0.796 | 0.065 | 198.845 |
17 | 65 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.681 | 0.866 | 0.070 | 198.677 |
18 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | 1'22.800 | 0.985 | 0.119 | 198.391 |
19 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'22.844 | 1.029 | 0.044 | 198.286 |
20 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'23.135 | 1.320 | 0.291 | 197.592 |
21 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.308 | 1.493 | 0.173 | 197.182 |
スーパーフォーミュラの合同テストが行われている富士スピードウェイにおいて、今シーズン全戦で販売されるチーム応援チケットに付いてくるフラッグが披露された。
フラッグは全12チームがそれぞれのチームカラーを生かしてデザインされたもの。このフラッグは、チーム応援席チケット(第1,2戦富士、第3戦鈴鹿は各チーム100枚限定)の購入者に、イベント広場のチームブースで渡される。
すでに完売してしまったチームもあるようだが、多くのチームはまだ購入可能だ。購入は下記サイトへ
▼第1,2戦富士大会(4月8~9日開催)
https://www.fsw.tv/motorsports/ticket/03/2022-sf-rd12-ticket.html
▼第3戦鈴鹿大会(4月23~24日開催)
https://www.suzukacircuit.jp/2and4/ticket/fansheet/
Text & Photo: Shigeru KITAMICHI
スーパーフォーミュラの合同テストが行われている富士スピードウェイで、日本レースプロモーションが(JRP)が、今シーズンのライブ中継キャストについて発表した。
注目は、英語放送専属のメンバーを揃え、世界に向けて発信をすることと、ピットリポーターにお笑いコンビのレイザーラモンHG,RGを加え、新たなファン層の取り込みに傾注しているところだ。
英語放送は、F1実況などでもお馴染みのサッシャ氏に、解説としてトップフォーミュラチャンピオン経験もあるJ.P.オリベイラ氏が加わる。
日本語放送の解説は、脇阪寿一氏と開発ドライバーも務める塚越広大氏。脇坂氏にはレイザーラモンとの掛け合いも期待されているようだ。
SF NEXT50(ネクスト・ゴー)として新たな試みを次々に仕掛けているJRP。国内では近年、GTレース人気に比べ、押され気味のフォーミュラレースだが、復権に向けてその取り組みに期待したい。
詳細はスーパーフォーミュラ公式サイトへ
https://superformula.net/sf2/headline/34862
Text: Shigeru KITAMICHI
午後14時40分から予定されていたスーパーフォーミュラ富士合同テストのセッション2は、雪が降り続いているため、中止となった。
明日2日目は天候の回復が予想されており、予定ではセッション3が9時50分~11時50分、セッション4が14時45分~17時15分に行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
セッション1(3月22日10時10分~11時40分)
開幕戦まで20日を切り、開幕前最後の合同テストが第1,2戦の舞台となる富士スピードウェイで行われている。
テスト初日の天候は生憎の雨。強い雨ではないがコースは完全ウェットだ。午後には雪との予報も出ているが、気温はさほど低くはない。
走行開始から8分経過したところで、14号車・大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)がコカ・コーラコーナー立ち上がりで濡れた路面に足をすくわれコースオフ。リアをヒットしてウィングを曲げてしまった。これで走行は一時中断。6分間の中断の後、走行再開。
30分経過。様子見のチームが多く、ここまで走行したのは7台のみ。各車コース状況を確認するだけで2分を超えるタイムに留まっているなか、65号車・大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が断トツの1分43秒293を叩き出している。
60分経過。ここまでタイムを記録しているのは10台。大湯1分43秒293、20号車・平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)1分52秒008、1号車・野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)1分54秒491、以下、64号車・山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)1分56秒489、38号車・坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、15号車・笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)、14号車・大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)、50号車・松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF19)、55号車・三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)、18号車・国本雄資(Kid's com KCMG Elyse SF19)と続く。
70分経過。徐々に雨の量が多くなってきた。タイムアップは望めそうにないが、ここまで走行を控えていた5号車・牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)、4号車・サッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)が走行し、牧野1分59秒243、サッシャ1分59秒473をマークし、5、6番手に浮上。
80分経過。セッション終了間際になって、雪混じりの雨になって量も多くなってきた。野尻、坪井、笹原は走行しているが、殆どのマシンはピットで待機。
セッション終了。天候に恵まれず積極的に走るチームは殆どなかった。タイム記録された周が10周以上だったのは、大湯(19周)、野尻(13周)、坪井(11周)の3人のみ。
Text: Shigeru KITAMICHI
第2回公式合同テスト -RIJ- (2022/03/22) Official Testing 1 Weather:Rain Course:Wet
2022 SUPER FORMULA Official Testing 富士スピードウェイ 4.563km
Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 65 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'43.293 | - | - | 159.031 |
2 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'48.040 | 4.747 | 4.747 | 152.044 |
3 | 1 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN MOTUL SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'52.887 | 9.594 | 4.847 | 145.515 |
4 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'53.485 | 10.192 | 0.598 | 144.749 |
5 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING SF19 TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'56.489 | 13.196 | 3.004 | 141.016 |
6 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'59.243 | 15.950 | 2.754 | 137.759 |
7 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'59.473 | 16.180 | 0.230 | 137.494 |
8 | 15 | 笹原 右京 | TEAM MUGEN BINGO SF19 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 2'00.881 | 17.588 | 1.408 | 135.892 |
9 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF19 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 2'01.436 | 18.143 | 0.555 | 135.271 |
10 | 50 | 松下 信治 | BYOUBUGAURA B-MAX SF19 B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 2'10.959 | 27.666 | 9.523 | 125.435 |
11 | 55 | 三宅 淳詞 | TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 2'33.316 | 50.023 | 22.357 | 107.143 |
12 | 18 | 国本 雄資 | Kids com KCMG Elyse SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | 2'53.510 | 1'10.217 | 20.194 | 94.674 |
13 | 6 | 大津 弘樹 | DOCOMO DANDELION M6Y SF19 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 3'58.307 | 2'15.014 | 1'04.797 | 68.931 |
14 | 36 | ジュリアーノ・アレジ | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 6'12.062 | 4'28.769 | 2'13.755 | 44.151 |
- | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF19 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | - | - | - | - |
- | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF19 KCMG TOYOTA TRD 01F | - | - | - | - |
- | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE SF19 ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | - | - | - | - |
- | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL SF19 carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | - | - | - | - |
- | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TOM'S SF19 Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | - | - | - | - |
- | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING SF19 P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | - | - | - | - |
- | 53 | 佐藤 蓮 | Red Bull TEAM GOH G01 SF19 TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | - | - | - | - |
岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われている、スーパーGT公式テストの最後の走行となるセッション4が3月13日午後に行われ、GT500クラスはNo. 17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)、GT300クラスはNo. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)がトップタイムを記録した。
午後1時45分から行われたスタート練習に続いて、セッション4は午後2時より当初予定より15分延長の135分間で行われた。ただし午前中の走行でクラッシュしたNo. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)は走行を見合わせ、今季から新たにマザーシャシーのMC86を持ち込んだNo. 50 ARNAGE MC86(加納政樹/阪口良平/山下亮生)はピットスタートを選択した。
本番さながらの2周のローリングに続いてセッション4がスタート。開始時の気温は18℃、路面温度は28.7℃に達した。
まずは松下信治(Astemo NSX-GT)が2周目に1分19秒361をマーク。その直後に太田格之進(UPGARAGE NSX GT3)がコースアウト、直ちにフルコースイエロー(FCY)が宣言されたが、すぐに解除となった。
すると関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1分19秒525を出して2番手に。阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)も1分19秒874で3番手につける。
続いて平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN GT-R)が1分19秒668で3番手。ニッサンZは最初のテストから好調なようだ。
開始から35分が経過したところで今季新たにチームインパルに移籍したベルトラン・バゲット(カルソニックIMPUL Z)が1分19秒419をマークし、2番手に。この時点で路面温度は26.2℃とやや下がってきた。気温は18℃と変わっていない
その後は各チームロングランに移行、GT500は1分21〜29秒台で周回を重ねていったため、しばらくは目立った順位変動がなかったが、残り11分を切ったところで山下健太(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分19秒471を記録し、3番手に浮上した。この時点で路面温度は22.2℃まで下がってきた。
この結果、GT500クラスはNo. 17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)がトップタイム、No. 12 カルソニックIMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が2番手、そしてNo. 14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)が3番手という結果で二日間のテストを終了した。
なお二日目の総合ならびに二日間の総合トップは、セッション3で1分25秒116を記録したNo. 36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)という結果になった。
GT300クラスはまず藤波清斗(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)が1分26秒649でトップ。これを元嶋佑弥(JLOC)が1分26秒811、ケイ・コッツォリーノ(PACIFIC Hololive NAC Ferrari)が1分27秒107で追う展開で始まった。
43分が経過したところでトップの56号車はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)が1分26秒464とさらにタイムを縮めてきた。
開始早々にコースアウトを喫したNo. 18 UPGARAGE NSX GT3も、小林崇志のドライブにより1分28秒126を7周目にマーク、16番手となった。
その後は各チームとも1分27秒台〜35秒台のペースで周回を重ねることになったが、残り10分を切ったところで篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG)が1分27秒482で9位に。近藤翼(Studie BMW M4)も1分27秒520で10位に浮上してきた。
しかしトップ3に変動はなく、GT300クラスのトップはNo. 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、No. 88 JLOC(小暮卓史/元嶋佑弥)が2番手、No .9 PACIFIC Hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)が3番手で二日間の日程を終了している。
二日目の総合トップは午前中に1分25秒917をマークしたNo. 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)。二日間の総合ではセッション1で1分25秒210をマークしたNo. 88 JLOC(小暮卓史/元嶋佑弥)がトップだ。
スーパーGT公式テストはこのあと3月26-27日の二日間、富士スピードウェイに舞台を移して行われる。
またシリーズ開幕戦は4月17日に岡山国際サーキットで300kmの決勝を行う。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
公式テスト岡山 -RIJ- (2022/03/13) Official Testing 4 Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 17 | 塚越 広大 松下 信治 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | 1'19.361 | - | - | 167.977 |
2 | 12 | 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット | カルソニックIMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL | 1'19.419 | 0.058 | 0.058 | 167.854 |
3 | 14 | 大嶋 和也 山下 健太 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | 1'19.471 | 0.110 | 0.052 | 167.744 |
4 | 39 | 関口 雄飛 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD | 1'19.525 | 0.164 | 0.054 | 167.630 |
5 | 24 | 佐々木 大樹 平手 晃平 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | 1'19.668 | 0.307 | 0.143 | 167.329 |
6 | 19 | 国本 雄資 阪口 晴南 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | 1'19.733 | 0.372 | 0.065 | 167.193 |
7 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO | 1'19.968 | 0.607 | 0.235 | 166.702 |
8 | 64 | 伊沢 拓也 大津 弘樹 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | 1'20.412 | 1.051 | 0.444 | 165.781 |
9 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | 1'20.518 | 1.157 | 0.106 | 165.563 |
10 | 3 | 千代 勝正 高星 明誠 | CRAFTSPORTS MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | 1'20.560 | 1.199 | 0.042 | 165.477 |
11 | 36 | 坪井 翔 ジュリアーノ・アレジ | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | 1'20.652 | 1.291 | 0.092 | 165.288 |
12 | 16 | 笹原 右京 大湯 都史樹 | Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN | 1'20.824 | 1.463 | 0.172 | 164.936 |
13 | 100 | 山本 尚貴 牧野 任祐 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | 1'20.893 | 1.532 | 0.069 | 164.795 |
14 | 37 | サッシャ・フェネストラズ 宮田 莉朋 | KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S | 1'21.126 | 1.765 | 0.233 | 164.322 |
15 | 8 | 野尻 智紀 福住 仁嶺 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | 1'21.421 | 2.060 | 0.295 | 163.727 |
■GT300クラス
公式テスト岡山 -RIJ- (2022/03/13) Official Testing 4 Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 56 | 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | 1'26.464 | - | - | 154.177 |
2 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 | TBN Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | 1'26.811 | 0.347 | 0.347 | 153.561 |
3 | 9 | 木村 武史 ケイ・コッツォリーノ | PACIFIC Hololive NAC Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing | 1'27.107 | 0.643 | 0.296 | 153.039 |
4 | 10 | 富田 竜一郎 大草 りき 塩津 佑介 | TANAX GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | 1'27.187 | 0.723 | 0.080 | 152.899 |
5 | 50 | 加納 政樹 阪口 良平 山下 亮生 | ARNAGE MC86 TOYOTA 86 MC Arnage Racing | 1'27.276 | 0.812 | 0.089 | 152.743 |
6 | 11 | 安田 裕信 石川 京侍 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | 1'27.292 | 0.828 | 0.016 | 152.715 |
7 | 4 | 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & Team UKYO | 1'27.372 | 0.908 | 0.080 | 152.575 |
8 | 20 | 平中 克幸 清水 英志郎 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | 1'27.451 | 0.987 | 0.079 | 152.437 |
9 | 65 | 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | 1'27.482 | 1.018 | 0.031 | 152.383 |
10 | 7 | 荒 聖治 近藤 翼 | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW Team Studie × CSL | 1'27.520 | 1.056 | 0.038 | 152.317 |
11 | 96 | 新田 守男 高木 真一 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | 1'27.582 | 1.118 | 0.062 | 152.209 |
12 | 55 | 武藤 英紀 木村 偉織 | ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA | 1'27.600 | 1.136 | 0.018 | 152.178 |
13 | 60 | 吉本 大樹 河野 駿佑 | SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa | 1'27.601 | 1.137 | 0.001 | 152.176 |
14 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 | apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr | 1'27.803 | 1.339 | 0.202 | 151.826 |
15 | 6 | 本山 哲 片山 義章 | Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS MOTOYAMA Racing w/ Team LeMans | 1'27.828 | 1.364 | 0.025 | 151.783 |
16 | 34 | 柳田 真孝 井出 有冶 | BUSOU raffinee GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 BUSOU Drago CORSE | 1'27.834 | 1.370 | 0.006 | 151.773 |
17 | 52 | 吉田 広樹 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | 1'28.056 | 1.592 | 0.222 | 151.390 |
18 | 18 | 小林 崇志 太田 格之進 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | 1'28.126 | 1.662 | 0.070 | 151.270 |
19 | 31 | 嵯峨 宏紀 中山 友貴 | apr GR SPORT PRIUS GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr | 1'28.235 | 1.771 | 0.109 | 151.083 |
20 | 87 | 松浦 孝亮 坂口 夏月 | TBN Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | 1'28.238 | 1.774 | 0.003 | 151.078 |
21 | 360 | 青木 孝行 田中 篤 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | 1'28.411 | 1.947 | 0.173 | 150.782 |
22 | 22 | 和田 久 城内 政樹 | アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS | 1'29.113 | 2.649 | 0.702 | 149.594 |
23 | 48 | 井田 太陽 田中 輝揮 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing | 1'29.490 | 3.026 | 0.377 | 148.964 |
24 | 5 | 冨林 勇佑 甲野 将哉 大島 和也 | TBN TOYOTA 86 MC TEAM MACH | 1'29.929 | 3.465 | 0.439 | 148.237 |
- | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | D.N.S | - | - | - |
今回の公式テストにおいてセッション1と1日目の総合でトップタイムを記録し、今日のセッション3でもトップと、順調にテストを消化しているNo. 36 au TOM'S GR Supra。その36号車を走らせる坪井翔選手とジュリアーノ・アレジ選手に話を聞いた。
- 坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)
-
「初めての公式テストということでGT300を絡めての走行になりました。エアロなどが新しくなり、セットアップやタイヤ選択なども色々テストをしてきましたが、その中で結果的にトップタイムが出せた、という感じです。テストでは専有走行でベストタイムが出ることが多いので、昨日に関してはまさか午前のタイムで総合のトップになるとは思っていなくて、びっくりしています。まあコンディションの影響もあったとは思います。昨日の総合トップ、今日の午前の走行でもトップということで、非常に順調にきていると思います。ただ、他のチームやメーカーもテストをしている段階なので、油断はできない状況ではあります。ひとまず自分たちがやりたいメニューをこなせていて、それが結果にもつながってはいます。」
「(混走の中でのベストタイムということだが、クリアラップが取れていればどのくらいのタイムが出たと思うか)多分17秒台が出ていたと思います。でもまだまだ課題は残っているので、タイム云々をいう段階ではないと思います。まだまだ詰められるところが残っていると思うので、一発が速いだけでなくて、トータルで速いクルマを作れるように、午後の走行と次の富士のテストでしっかり見つけていければと思います」
「(クルマの伸び代はまだまだありそう?)エアロを始め色々変わっているので、それに向けたセットアップも去年とは違ってきます。今のパッケージに合わせたセットアップを煮詰めて、パフォーマンス上げていきたいです」
「(新しいチームメイトについて)ジュリアーノ選手は500に乗るのも初めてだし、BSタイヤも初めて、GT300との混走も初めてと、全部が初めての経験ですので、まずは慣れてもらう。テストでいっぱい乗ってもらって、『500はこういうものだ。300と絡むとこうなるんだ』というのを勉強してもらっている段階です。彼自身は去年もスーパーフォーミュラで勝っているし、速さに関しては申し分ないので、慣れて貰えば問題ないと思います。とにかく今はたくさん乗って、自分のものにしてもらえればと思います。僕もアドバイスをしっかりして、相乗効果というか切磋琢磨していければいいかなと思います。今の段階ではセッティングは僕が中心になってやっています。彼にはまず500に慣れることに集中してもらう段階なので」
「(開幕戦への抱負を)去年の岡山はスープラ勢が速くて、上位を独占しましたが、今年は勢力図が変わってくると思います。僕は去年ここで予選も決勝も悔しい思いをしているので、開幕ダッシュを決めるためにも、勝てるように頑張ります」
- ジュリアーノ・アレジ(TGR TEAM au TOM'S)
-
「スープラには今年に入って初めて乗りました。去年は300でレクサスに乗っていましたが、かなり違いますね。500クラスも初めてだし、ブリヂストンタイヤも初めてなので。昨日の走行でロングランをやったことで、どんどん良くなってると思います。ただショートランではタイヤの使い方など、勉強するところがたくさん残っています。でもステップバイステップで良くなってると思うので、チームのために頑張ります」
「(去年同じエンジンを使うスーパーフォーミュラに参戦した経験は活かされていると思う?)クルマの種類が違うので、SFと比較するのは難しいです」
「(坪井選手の印象は)500のドライブは難しい面がありますが、坪井選手にアドバイスしてもらって、どんどん近づいていってると思います。今は坪井選手が僕の先生です。去年のチャンピオンドライバーですし、学ぶところがいっぱいあるので、すごく楽しいです」
「(開幕戦に向けての抱負を)まだテストが終わっていませんし、岡山のレースまで時間があります。テストが全部終わった段階で、チームとアナライズをちゃんとやって、レースにおいて僕がどういう役割に集中したらいいかを勉強していきます。結果をどうこういうには今はまだ早すぎます。今は500の走らせ方とブリヂストンタイヤの使い方に集中するべき時です」
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
スーパーGTの公式テスト二日目が3月13日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで始まった。午前のセッション3ではNo. 36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)がGT500クラスのトップ。GT300クラスはNo. 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)がトップだった。
セッション3は午前9時より120分間で行われた。
走行開始時の気温は15℃、路面温度は15.8℃で、終了時には気温18℃、路面温度は24.5℃まで上昇した。
まずGT500のトップに立ったのは関口雄飛(No. 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra)で1分18秒814。続いて山下健太(No. 14 ENEOS X PRIME GR Supra)が1分19秒003で2番手につける。
続いて開始から11分が経過したところで坪井翔(No. 36 au TOM'S GR Supra)が1分18秒261を記録してでトップに立ち、宮田莉朋(No. 37 KeePer TOM'S GR Supra)も1分18秒581で2番手に。この時点でトムスが1-2を形成する。
開始から20分が経過したところで松田次生(No. 23 MOTUL AUTECH Z)が1分18秒640で3番手に。松田はさらに1分18秒246までタイムを縮めるが、トップの坪井も1分18秒116までタイムを縮め、トップを譲らない。
さらに千代勝正(No. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z)も1分18秒487をマークして3番手に上がってきた。
しかしセッション3は、中盤に入って赤旗が立て続けに出る荒れた展開となる。
まず開始55分過ぎに2コーナー立ち上がりでNo. 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がコースを飛び出し、タイヤバリアに前から突っ込むアクシデントが発生。ドライブしていたのは山内。これにより61号車はフロント周りに大きなダメージを受けており、午後の走行への影響が懸念される。
続いて走行は10時3分に再開となったが、10時11分に今度は39号車の関口が1コーナーを飛び出してグラベルに捕まってしまい二度目の赤旗が出されてしまう。しかしクルマへのダメージはなかった模様で、関口は自走でピットに向かい、セッションは10時20分に再開された。
ところが10時26分に今度は千代勝正(CRAFTSPORTS MOTUL Z)と小暮卓史(No. 88 JLOC)がウィリアムズコーナーで接触、千代の乗る3号車がコースサイドにストップしてしまい、三度目の赤旗中断となった。
3号車の回収ののち、セッションは10時33分に再開されたが、これ以降タイムを更新するチームはなく、セッション3のトップタイムはNo. 36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)、2番手がNo. 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)そしてNo. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が3番手という結果になった。
GT300はまずケイ・コッツォリーノ(No. 9 PACIFIC Hololive NAC Ferrari)が1分26秒584でトップに立ち、これを26分が経過したところで小林崇志(No. 18 UPGARAGE NSX GT3)が1分
26秒310で上回る。川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)も1分26秒351を記録して2番手に上がってきた。
川合はさらに43分が経過したところで1分26秒006でトップに立つと、その後も1分25秒917までタイムを縮め、No. 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)がこのセッションをトップで終えた。
続いて蒲生尚弥(No. 65 LEON PYRAMID AMG)が44分過ぎに1分26秒273で2番手に上がってきたが、これをコッツォリーノが1秒26秒148で上回り、No .9 PACIFIC Hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)がこのセッションの2番手。No. 65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が3番手となった。
スーパーGT公式テストはこのあと午後1時45分よりスタート練習を行い、午後2時より最後の走行となるセッション4が120分間で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
公式テスト岡山 -RIJ- (2022/03/13) Official Testing 3 Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 36 | 坪井 翔 ジュリアーノ・アレジ | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | 1'18.116 | - | - | 170.654 |
2 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 1'18.246 | 0.130 | 0.130 | 170.370 |
3 | 3 | 千代 勝正 高星 明誠 | CRAFTSPORTS MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 1'18.487 | 0.371 | 0.241 | 169.847 |
4 | 37 | サッシャ・フェネストラズ 宮田 莉朋 | KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S | BS | 1'18.581 | 0.465 | 0.094 | 169.644 |
5 | 100 | 山本 尚貴 牧野 任祐 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 1'18.584 | 0.468 | 0.003 | 169.638 |
6 | 39 | 関口 雄飛 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD | BS | 1'18.617 | 0.501 | 0.033 | 169.566 |
7 | 8 | 野尻 智紀 福住 仁嶺 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 1'18.854 | 0.738 | 0.237 | 169.057 |
8 | 24 | 佐々木 大樹 平手 晃平 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | 1'18.887 | 0.771 | 0.033 | 168.986 |
9 | 19 | 国本 雄資 阪口 晴南 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 1'18.906 | 0.790 | 0.019 | 168.945 |
10 | 14 | 大嶋 和也 山下 健太 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 1'19.003 | 0.887 | 0.097 | 168.738 |
11 | 12 | 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット | カルソニックIMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL | BS | 1'19.030 | 0.914 | 0.027 | 168.680 |
12 | 64 | 伊沢 拓也 大津 弘樹 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 1'19.219 | 1.103 | 0.189 | 168.278 |
13 | 16 | 笹原 右京 大湯 都史樹 | Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN | DL | 1'19.273 | 1.157 | 0.054 | 168.163 |
14 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO | BS | 1'19.522 | 1.406 | 0.249 | 167.637 |
15 | 17 | 塚越 広大 松下 信治 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 1'19.621 | 1.505 | 0.099 | 167.428 |
■GT300クラス
公式テスト岡山 -RIJ- (2022/03/13) Official Testing 3 Weather:Cloudy Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 52 | 吉田 広樹 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 1'25.917 | - | - | 155.159 |
2 | 9 | 木村 武史 ケイ・コッツォリーノ | PACIFIC Hololive NAC Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing | YH | 1'26.148 | 0.231 | 0.231 | 154.743 |
3 | 65 | 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 1'26.273 | 0.356 | 0.125 | 154.519 |
4 | 18 | 小林 崇志 太田 格之進 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | YH | 1'26.310 | 0.393 | 0.037 | 154.453 |
5 | 56 | 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | YH | 1'26.581 | 0.664 | 0.271 | 153.969 |
6 | 87 | 松浦 孝亮 坂口 夏月 | TBN Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'26.603 | 0.686 | 0.022 | 153.930 |
7 | 20 | 平中 克幸 清水 英志郎 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 1'26.617 | 0.700 | 0.014 | 153.905 |
8 | 34 | 柳田 真孝 井出 有冶 | BUSOU raffinee GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 BUSOU Drago CORSE | DL | 1'26.655 | 0.738 | 0.038 | 153.838 |
9 | 360 | 青木 孝行 田中 篤 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | 1'26.717 | 0.800 | 0.062 | 153.728 |
10 | 6 | 本山 哲 片山 義章 | Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS MOTOYAMA Racing w/ Team LeMans | YH | 1'26.972 | 1.055 | 0.255 | 153.277 |
11 | 10 | 富田 竜一郎 大草 りき 塩津 佑介 | TANAX GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'27.085 | 1.168 | 0.113 | 153.078 |
12 | 11 | 安田 裕信 石川 京侍 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'27.117 | 1.200 | 0.032 | 153.022 |
13 | 55 | 武藤 英紀 木村 偉織 | ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA | BS | 1'27.130 | 1.213 | 0.013 | 152.999 |
14 | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 1'27.248 | 1.331 | 0.118 | 152.792 |
15 | 7 | 荒 聖治 近藤 翼 | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW Team Studie × CSL | YH | 1'27.252 | 1.335 | 0.004 | 152.785 |
16 | 4 | 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & Team UKYO | YH | 1'27.328 | 1.411 | 0.076 | 152.652 |
17 | 5 | 冨林 勇佑 甲野 将哉 大島 和也 | TBN TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | 1'27.352 | 1.435 | 0.024 | 152.610 |
18 | 60 | 吉本 大樹 河野 駿佑 | SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa | DL | 1'27.469 | 1.552 | 0.117 | 152.406 |
19 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 | TBN Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'27.566 | 1.649 | 0.097 | 152.237 |
20 | 96 | 新田 守男 高木 真一 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 1'27.616 | 1.699 | 0.050 | 152.150 |
21 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 | apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr | YH | 1'27.737 | 1.820 | 0.121 | 151.940 |
22 | 31 | 嵯峨 宏紀 中山 友貴 | apr GR SPORT PRIUS GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr | BS | 1'28.028 | 2.111 | 0.291 | 151.438 |
23 | 48 | 井田 太陽 田中 輝揮 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing | YH | 1'28.466 | 2.549 | 0.438 | 150.688 |
24 | 50 | 加納 政樹 阪口 良平 山下 亮生 | ARNAGE MC86 TOYOTA 86 MC Arnage Racing | YH | 1'28.474 | 2.557 | 0.008 | 150.675 |
25 | 22 | 和田 久 城内 政樹 | アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS | YH | 1'28.798 | 2.881 | 0.324 | 150.125 |
公式テスト岡山のセッション2でトップタイムを記録した、No. 17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)。今年でGT500クラス14年目を迎えるベテランの塚越選手と、昨年チームインパルからGT500クラスに参戦、1勝を挙げて今年リアルレーシングに移籍してきたばかりの松下選手に話を聞いた。
- 塚越広大(Astemo REAL RACING)
-
「(今日の走行を振り返ってください)午前の走り出しからクルマのフィーリングが良かったので、タイヤテストにはすぐ入れましたし、松下とのフィーリングも似ていたので、うまく調整ができてるんじゃないかなと思います。最後の10分間でもトップタイムで終われましたし。明日はロングラン主体になると思うんですけど、レースに向けてもう少し煮詰められたらと思います」
「(昨年からの改善点は)エアロに関しては、過去2年で直したいなと思っていたところが各ドライバーあったと思うんですけど、そのリクエストを盛り込んでくれて、問題点は改善されてると思います。細かく何がどうなってるかは僕にはわからないんですが、フィーリングとしては良くなっています。エンジンについても微調整をしながら煮詰めている、という感じですね。今のところ昨年から大きくは変わっていませんが、開幕に向けてもう少し変わっていくんじゃないかなと思います」
「(チームメイトが松下選手に変わったが、それについての感想は)ヨーロッパで長く走ってきた選手なので、日本とはまた違ったセットの詰め方とか、話し方などがありますし、去年は他メーカーで走っていたこともあるので、色んな面で教えてもらえることもあって、すごく楽しく、いろんなことを勉強しながらやっています。チームも新しい刺激があることによって、より強化されているんじゃないかと思います」
「(開幕戦に向けての手応えは) まだ強くなる伸び代があると思います。ライバルたちもこれからどんどん強くなると思うので、僕らも一歩でも二歩でも前に進めるようにしたいなと思います」
- 松下信治(Astemo REAL RACING)
-
「(今日の走行を振り返ってください)ベースラインは悪くなくて、いろんなテストができました。午後は気温が上がってきましたが、その中でもタイムを落とさずに走れたのは良かったですね。レーシングカーは路面温度の影響を大きく受けますが、その中でうまくアジャストできたのはチームがすごく頑張ってくれたからですね」
「(GT-Rから乗り換えた感想は)GT-Rとは全然特性が違いますね。それが合う、合わないがこれから出てくると思いますが、なるべくサーキットに合わせられるように頑張ります。ここまではうまくアジャストできていると思います。ホンダさんのニュースペックのNSXも合ってると思いますし。GT-Rの方がステアリング操作に対して繊細で、敏感に動く印象で、NSXはどっしりしている、マイルドな印象です。どちらもスイートスポットを極めれば速いんですが、まずはNSXでそこを見つけないといけませんね。僕自身はどちらであっても速ければいいです。今はNSXに乗っているので、これを極めて一番速く走れるように頑張りたいです」
「(明日と開幕戦に向けての抱負を)明日もロングランとかニュータイヤのアタックがそこそこあると思うので、それをしっかりやりたいなと思います。クルマのスピードも、チームの雰囲気もすごくポジティブなので、それをしっかり守って開幕を迎えたいなと思います。富士でももう一度テストがあるので、そこでもビルドアップできればと思います」
「(リアルレーシングには全日本F3でも所属していたが)金石勝智さんの時代にここでF3をやらせてもらったので、チームスタッフは全員知っています。すごく信頼していただいてるし、期待されていることもわかるので、それに応えたいと思います」
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
岡山国際サーキットで行われている、スーパーGT公式テストのセッション2が3月12日午後から行われ、GT500クラスはNo. 17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)、GT300クラスはNo. 87 JLOC(松浦孝亮/坂口夏月)がトップタイムを記録した。
Session2は午後2時に走行開始。混走が100分、専有走行が各10分で行われた。開始時点の気温は20℃、路面温度は31.3℃とシャツ1枚でも過ごせる暖かさだ。
まずは1周のウォームアップに続いて松下信治(No. 17 Astemo NSX-GT)が1分19秒495でトップに。これを山下健太(No. 14 ENEOS X PRIME GR Supra)が1分19秒352で上回るが、開始から13分が経過したところで関口雄飛(No. 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1分19秒100でトップに立った。
しかし17号車の松下は自身の8周目に1分19秒027を記録して再びトップに。
セッションは開始から26分が経過したところで赤旗中断となる。リボルバーコーナーで城内政樹(No. 22 アールキューズAMG GT3)がストップしたためだ。車両回収ののち、午後2時32分に走行は再開された。
走行が再開されると松下は1分18秒478までタイムアップ。2番手にはロニー・クインタレッリ(No. 23 MOTUL AUTECH Z)が1分18秒971で続く。
開始から48分が経過したところで松下は1分18秒467とさらにタイムを縮めてきた。関口も1分19秒029と自己ベストを更新するが、順位は依然として3番手のままだ。
開始から54分で二度目の赤旗。今度はNo. 18 UPGARAGE NSX GT3がパイパーコーナーの先でストップしたためだ。ドライバーは小林崇志。18号車は朝のセッションでもトラブルに見舞われていたとのことだ。10分程度の中断ののち、走行は再開された。この時点で路面温度は27℃と、やや下がってきた。
ここで高星明誠(No.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z)が1分18秒832を記録し、3番手に浮上。ニッサンZが2-3位を占める。その後は順位変動なく混走は終了。各クラスの専有走行に入った。
専有走行では平峰一貴(No. 12 カルソニックIMPUL Z)が1分18秒512をマークして2番手に。続いて野尻智紀(No. 8 ARTA NSX-GT)が1分18秒501で12号車を上回る。高星明誠(No. 3 CRAFTSPORTS MOTUL Z)は1分18秒407、松下も1'18.215までタイムを縮めて走行を終了したが、総合では午前中に1分18秒150を記録したNo. 36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)がトップとなった。
GT300は開始早々に新田守男(No. 96 K-tunes RC F GT3)が1分26秒454でトップに。しかし開始から44分が経過したところで坂口夏月(No. 87 JLOC)が1分26秒221を出し、87号車が96号車を上回ってきた。3番手には1分26秒571で永井宏明(No. 30 apr GR86 GT )が続く。30号車は今季から新たにJAF-GT仕様のGR86を投入してきている。
専有走行に入ると、新田が1分26秒224までタイムを縮めてきた。トップの坂口とは0.003秒差だ。3番手は1分26秒440で元嶋佑弥(No. 88 JLOC)だ。
トップの坂口はさらにタイムを縮め、1分26秒149を叩き出す。続いて3番手の元嶋が1分26秒251まで削ってきたところでGT300クラスの専有走行は終了した。昨年スーパーGTに復帰した本山哲(No. 6 Team LeMans Audi R8 LMS)も最後の最後に1'26.733を叩き出し、7番手でテスト初日を終えている。
この結果、GT300クラスも午前中に1分25秒210をマークした、No. 88 JLOC(小暮卓史/元嶋佑弥)が総合トップでテスト初日を終えることになった。
スーパーGT公式テストは明日も午前9時よりセッション3が、セッション4は15分間のスタート練習に続いて午後2時よりそれぞれ120分間で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
公式テスト岡山 -RIJ- (2022/03/12) Official Testing 2 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 17 | 塚越 広大 松下 信治 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 1'18.215 | - | - | 170.438 |
2 | 3 | 千代 勝正 高星 明誠 | CRAFTSPORTS MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 1'18.407 | 0.192 | 0.192 | 170.021 |
3 | 8 | 野尻 智紀 福住 仁嶺 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 1'18.501 | 0.286 | 0.094 | 169.817 |
4 | 12 | 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット | カルソニックIMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL | BS | 1'18.512 | 0.297 | 0.011 | 169.793 |
5 | 16 | 笹原 右京 大湯 都史樹 | Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN | DL | 1'18.513 | 0.298 | 0.001 | 169.791 |
6 | 14 | 大嶋 和也 山下 健太 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 1'18.566 | 0.351 | 0.053 | 169.676 |
7 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 1'18.754 | 0.539 | 0.188 | 169.271 |
8 | 100 | 山本 尚貴 牧野 任祐 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 1'18.815 | 0.600 | 0.061 | 169.140 |
9 | 39 | 関口 雄飛 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD | BS | 1'18.965 | 0.750 | 0.150 | 168.819 |
10 | 37 | サッシャ・フェネストラズ 宮田 莉朋 | KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S | BS | 1'19.105 | 0.890 | 0.140 | 168.520 |
11 | 24 | 佐々木 大樹 平手 晃平 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | 1'19.151 | 0.936 | 0.046 | 168.422 |
12 | 36 | 坪井 翔 ジュリアーノ・アレジ | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | 1'19.195 | 0.980 | 0.044 | 168.329 |
13 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO | BS | 1'19.216 | 1.001 | 0.021 | 168.284 |
14 | 19 | 国本 雄資 阪口 晴南 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 1'19.320 | 1.105 | 0.104 | 168.064 |
15 | 64 | 伊沢 拓也 大津 弘樹 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 1'19.466 | 1.251 | 0.146 | 167.755 |
■GT300クラス
公式テスト岡山 -RIJ- (2022/03/12) Official Testing 2 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 87 | 松浦 孝亮 坂口 夏月 | TBN Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'26.149 | - | - | 154.741 |
2 | 96 | 新田 守男 高木 真一 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 1'26.224 | 0.075 | 0.075 | 154.607 |
3 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 | TBN Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'26.251 | 0.102 | 0.027 | 154.558 |
4 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 | apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr | YH | 1'26.571 | 0.422 | 0.320 | 153.987 |
5 | 11 | 安田 裕信 石川 京侍 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'26.587 | 0.438 | 0.016 | 153.958 |
6 | 52 | 吉田 広樹 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 1'26.636 | 0.487 | 0.049 | 153.871 |
7 | 6 | 本山 哲 片山 義章 | Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS MOTOYAMA Racing w/ Team LeMans | YH | 1'26.733 | 0.584 | 0.097 | 153.699 |
8 | 4 | 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & Team UKYO | YH | 1'26.768 | 0.619 | 0.035 | 153.637 |
9 | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 1'26.926 | 0.777 | 0.158 | 153.358 |
10 | 55 | 武藤 英紀 木村 偉織 | ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA | BS | 1'26.982 | 0.833 | 0.056 | 153.259 |
11 | 65 | 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 1'27.003 | 0.854 | 0.021 | 153.222 |
12 | 9 | 木村 武史 ケイ・コッツォリーノ | PACIFIC Hololive NAC Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing | YH | 1'27.014 | 0.865 | 0.011 | 153.203 |
13 | 34 | 柳田 真孝 井出 有冶 | BUSOU raffinee GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 BUSOU Drago CORSE | DL | 1'27.037 | 0.888 | 0.023 | 153.162 |
14 | 56 | 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | YH | 1'27.135 | 0.986 | 0.098 | 152.990 |
15 | 50 | 加納 政樹 阪口 良平 山下 亮生 | ARNAGE MC86 TOYOTA 86 MC Arnage Racing | YH | 1'27.262 | 1.113 | 0.127 | 152.768 |
16 | 31 | 嵯峨 宏紀 中山 友貴 | apr GR SPORT PRIUS GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr | BS | 1'27.272 | 1.123 | 0.010 | 152.750 |
17 | 360 | 青木 孝行 田中 篤 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | 1'27.295 | 1.146 | 0.023 | 152.710 |
18 | 10 | 富田 竜一郎 大草 りき 塩津 佑介 | TANAX GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'27.337 | 1.188 | 0.042 | 152.636 |
19 | 18 | 小林 崇志 太田 格之進 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | YH | 1'27.375 | 1.226 | 0.038 | 152.570 |
20 | 20 | 平中 克幸 清水 英志郎 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 1'27.481 | 1.332 | 0.106 | 152.385 |
21 | 60 | 吉本 大樹 河野 駿佑 | SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa | DL | 1'27.571 | 1.422 | 0.090 | 152.228 |
22 | 7 | 荒 聖治 近藤 翼 | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW Team Studie × CSL | YH | 1'27.846 | 1.697 | 0.275 | 151.752 |
23 | 48 | 井田 太陽 田中 輝揮 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing | YH | 1'28.121 | 1.972 | 0.275 | 151.278 |
24 | 5 | 冨林 勇佑 甲野 将哉 大島 和也 | TBN TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | 1'28.531 | 2.382 | 0.410 | 150.578 |
25 | 22 | 和田 久 城内 政樹 | アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS | YH | 1'29.010 | 2.861 | 0.479 | 149.767 |
2022シーズン最初のスーパーGT公式テストが3月12日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで開幕。午前に行われたセッション1ではNo.36au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)がトップタイムを記録した。
セッション1は午前10時にコースオープン。正午までの120分間で行われたが、始まってすぐに和田 久(No.22アールキューズ AMG GT3)が1コーナーでスピンしたため赤旗中断に。車両回収ののち10時8分に走行は再開された。この日の天候は晴れ。気温は14℃、開始時の路面温度は21℃だ。
このコンディションが影響してか、各車走り始めからすぐにタイムを上げてきた。走行再開から5分でNo.17Astemo NSX-GTが1分18秒819でトップに。ドライバーは塚越広大だ。No.100STANLEY NSX-GT(山本尚貴)が2番手につけ、No.14ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也)が3番手だ。
今年からニッサンZ GT500を投入するNo.23MOTUL AUTECH Zは開始16分でロニー・クインタレッリが1分19秒199で3番手に上がってきた。
開始19分でNo.37KeePer TOM'S GR Supra(宮田莉朋)が2番手に。タイムは1分18秒806。No.3CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正)も1分18秒830を記録して3番手につける。
No.17塚越は1分18秒408までタイムを縮め、以前トップ。残り時間は1時間34分。GT300は現在No.88ランボルギーニ・ウラカンの小暮卓史がトップで1分26秒247だ。
残り時間1時間21分で路面温度は25℃に上昇。これに伴いNo.17Astemo NSX-GTの塚越は1分18秒373までタイムアップ。2番手にはNo.36au TOM'S GR Supra(坪井翔)が1分18秒516、1分18秒384と着実にタイムを縮めて上がってきた。
GT300クラスは依然としてNo.88ウラカンの小暮が1分25秒469でトップ。2番手はNo.9PACIFIC Hololive NAC Ferrariのジェントルマンドライバー、木村武史が1分25秒898で続く。
No.8ARTA NSX-GT(野尻智紀)が1分18秒787をマークして残り時間1時間10分を切ったところで4番手につける。
そして残り時間は1時間3分を切ったところでNo.100STANLEY NSX-GT(山本尚貴)が1分18秒218でトップに立った。2番手は17号車、3番手は36号車で、4番手には14号車が続く。
さらに残り時間が30分を切ると、野尻から交代した福住仁嶺(No.8ARTA NSX-GT)が1分18秒184をマーク。これを36号車の坪井が上回り、1分18秒150でトップに躍り出た。3番手は100号車、4番手の17号車も松下信治のドライブで1分18秒227までタイムを縮めてきた。
この時点で路面温度はコントロールライン上で27.8℃を記録している。
結局セッション1は大きなクラッシュや中断などもなく走行を終了。36号車がトップ、2〜4位をNSX勢が占める結果となった。
ニッサン勢の最上位はNo.12カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)で8位。1分18秒522だった。
GT300クラスはNo.88JLOCの小暮 卓史/元嶋 佑弥が1分25秒210でトップタイム。2番手にはベテランコンビ復活のNo.96K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が1分25秒555で続いた。
公式テストのセッション2はこのあと午後2時より混走100分間、各クラスの専有走行が10分間ずつで行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
■GT500クラス
公式テスト岡山 -RIJ- (2022/03/12) Official Testing 1 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT500 class 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 36 | 坪井 翔 ジュリアーノ・アレジ | au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S | BS | 1'18.150 | - | - | 170.580 |
2 | 8 | 野尻 智紀 福住 仁嶺 | ARTA NSX-GT Honda NSX-GT ARTA | BS | 1'18.184 | 0.034 | 0.034 | 170.505 |
3 | 100 | 山本 尚貴 牧野 任祐 | STANLEY NSX-GT Honda NSX-GT TEAM KUNIMITSU | BS | 1'18.218 | 0.068 | 0.034 | 170.431 |
4 | 17 | 塚越 広大 松下 信治 | Astemo NSX-GT Honda NSX-GT Astemo REAL RACING | BS | 1'18.227 | 0.077 | 0.009 | 170.412 |
5 | 39 | 関口 雄飛 中山 雄一 | DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD | BS | 1'18.314 | 0.164 | 0.087 | 170.222 |
6 | 14 | 大嶋 和也 山下 健太 | ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE | BS | 1'18.396 | 0.246 | 0.082 | 170.044 |
7 | 37 | サッシャ・フェネストラズ 宮田 莉朋 | KeePer TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer TOM'S | BS | 1'18.422 | 0.272 | 0.026 | 169.988 |
8 | 12 | 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット | カルソニックIMPUL Z NISSAN Z GT500 TEAM IMPUL | BS | 1'18.522 | 0.372 | 0.100 | 169.772 |
9 | 23 | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | MOTUL AUTECH Z NISSAN Z GT500 NISMO | MI | 1'18.701 | 0.551 | 0.179 | 169.385 |
10 | 64 | 伊沢 拓也 大津 弘樹 | Modulo NSX-GT Honda NSX-GT Modulo Nakajima Racing | DL | 1'18.702 | 0.552 | 0.001 | 169.383 |
11 | 3 | 千代 勝正 高星 明誠 | CRAFTSPORTS MOTUL Z NISSAN Z GT500 NDDP RACING | MI | 1'18.830 | 0.680 | 0.128 | 169.108 |
12 | 16 | 笹原 右京 大湯 都史樹 | Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT Honda NSX-GT TEAM Red Bull MUGEN | DL | 1'18.927 | 0.777 | 0.097 | 168.900 |
13 | 38 | 立川 祐路 石浦 宏明 | ZENT CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ZENT CERUMO | BS | 1'19.283 | 1.133 | 0.356 | 168.142 |
14 | 19 | 国本 雄資 阪口 晴南 | WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH | YH | 1'19.328 | 1.178 | 0.045 | 168.047 |
15 | 24 | 佐々木 大樹 平手 晃平 | リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z GT500 KONDO RACING | YH | 1'19.510 | 1.360 | 0.182 | 167.662 |
■GT300クラス
公式テスト岡山 -RIJ- (2022/03/12) Official Testing 1 Weather:Fine Course:Dry
2022 AUTOBACS SUPER GT Official Testing GT300 class 岡山国際サーキット 3.703km
Pos | No | Driver | Car Maker Model Team | Tire | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 88 | 小暮 卓史 元嶋 佑弥 | TBN Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'25.210 | - | - | 156.446 |
2 | 96 | 新田 守男 高木 真一 | K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing | DL | 1'25.555 | 0.345 | 0.345 | 155.816 |
3 | 9 | 木村 武史 ケイ・コッツォリーノ | PACIFIC Hololive NAC Ferrari Ferrari 488 GT3 PACIFIC CARGUY Racing | YH | 1'25.898 | 0.688 | 0.343 | 155.193 |
4 | 87 | 松浦 孝亮 坂口 夏月 | TBN Lamborghini HARUCAN GT3 JLOC | YH | 1'25.918 | 0.708 | 0.020 | 155.157 |
5 | 18 | 小林 崇志 太田 格之進 | UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE | YH | 1'25.974 | 0.764 | 0.056 | 155.056 |
6 | 4 | 片岡 龍也 | グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & Team UKYO | YH | 1'26.152 | 0.942 | 0.178 | 154.736 |
7 | 65 | 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 | LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING | BS | 1'26.162 | 0.952 | 0.010 | 154.718 |
8 | 52 | 吉田 広樹 川合 孝汰 | 埼玉トヨペットGB GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉トヨペット Green Brave | BS | 1'26.194 | 0.984 | 0.032 | 154.660 |
9 | 10 | 富田 竜一郎 大草 りき 塩津 佑介 | TANAX GAINER GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'26.345 | 1.135 | 0.151 | 154.390 |
10 | 56 | 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING | YH | 1'26.380 | 1.170 | 0.035 | 154.327 |
11 | 6 | 本山 哲 片山 義章 | Team LeMans Audi R8 LMS Audi R8 LMS MOTOYAMA Racing w/ Team LeMans | YH | 1'26.446 | 1.236 | 0.066 | 154.210 |
12 | 20 | 平中 克幸 清水 英志郎 | シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING | DL | 1'26.450 | 1.240 | 0.004 | 154.202 |
13 | 55 | 武藤 英紀 木村 偉織 | ARTA NSX GT3 Honda NSX GT3 ARTA | BS | 1'26.620 | 1.410 | 0.170 | 153.900 |
14 | 11 | 安田 裕信 石川 京侍 | GAINER TANAX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 GAINER | DL | 1'26.849 | 1.639 | 0.229 | 153.494 |
15 | 7 | 荒 聖治 近藤 翼 | Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW Team Studie × CSL | YH | 1'26.989 | 1.779 | 0.140 | 153.247 |
16 | 360 | 青木 孝行 田中 篤 | RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS | YH | 1'27.202 | 1.992 | 0.213 | 152.873 |
17 | 30 | 永井 宏明 織戸 学 | apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr | YH | 1'27.207 | 1.997 | 0.005 | 152.864 |
18 | 34 | 柳田 真孝 井出 有冶 | BUSOU raffinee GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 BUSOU Drago CORSE | DL | 1'27.362 | 2.152 | 0.155 | 152.593 |
19 | 60 | 吉本 大樹 河野 駿佑 | SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa | DL | 1'27.382 | 2.172 | 0.020 | 152.558 |
20 | 61 | 井口 卓人 山内 英輝 | SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT | DL | 1'27.785 | 2.575 | 0.403 | 151.857 |
21 | 5 | 冨林 勇佑 甲野 将哉 大島 和也 | TBN TOYOTA 86 MC TEAM MACH | YH | 1'27.978 | 2.768 | 0.193 | 151.524 |
22 | 50 | 加納 政樹 阪口 良平 山下 亮生 | ARNAGE MC86 TOYOTA 86 MC Arnage Racing | YH | 1'28.090 | 2.880 | 0.112 | 151.332 |
23 | 31 | 嵯峨 宏紀 中山 友貴 | apr GR SPORT PRIUS GT TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr | BS | 1'28.275 | 3.065 | 0.185 | 151.014 |
24 | 22 | 和田 久 城内 政樹 | アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS | YH | 1'28.416 | 3.206 | 0.141 | 150.774 |
25 | 48 | 飯田 太陽 田中 輝揮 | 植毛ケーズフロンティアGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing | YH | 1'28.564 | 3.354 | 0.148 | 150.522 |
JAF-F4地方選手権シリーズ開幕戦決勝は3月6日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催され、ポールポジションからスタートした佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)がルーキー佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)とのスタート直後の大バトルを制すると、以降は危なげない走りで24年ぶりの優勝を飾った。
午前中の予選から気温、路面温度ともに低いままで、午後1時にフォーメーションラップを開始。共にトラブルで予選を走れなかった石川賢志(HMRハンマーR☆ハヤテ)、黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)の両名も決勝出場が認められ、マシンの修復もなってグリッド最後列に並んだ一方で、予選11番手だった川原悠生(ファーストガレージ&Sウインズ)はドライブシャフトが折れているのが見つかりグリッドにつけず、ファーストガレージ勢の中で明暗が分かれた。
全車きれいにスタートし先陣を争う中でダッシュに成功したのが5番グリッドから発進の金井亮忠(チームNATS・正義・001)で、前方3番グリッドから出た宮下源都(佐藤製作所★TOMEI★ミスト)をかわすと車速を伸ばし、2番手スタートの佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)に並びかけるように1コーナーに進入、佐藤はしっかりインを守り、金井は3位に収まった。一方で6番グリッドからスタートの三浦勝(CMS NUTECルノー)は1コーナーでハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)と接触しスピン、そのままリタイヤとなった。
ホールショットを奪ったのはポールポジションから飛び出した佐々木で、先頭で1コーナー~2コーナーとクリアして行ったが、佐藤がテールに食らいつきプレッシャーをかけると、5コーナー入口で佐々木のインを突いて並走のままファーストアンダーブリッジを通過、S字コーナーの二つ目で遂に佐藤が前に出る。
しかし佐々木もすかさず逆襲、V字コーナーの立ち上がりで佐藤の右側にラインを取ると、続くヘアピンの進入でインを奪い佐藤の前に出てトップを奪回。ダウンヒルストレートを駆け降りる。
90度コーナーに向けたブレーキングで佐藤は再度佐々木の前を狙いインを突き、佐藤のノーズが僅かに佐々木の前に出るが、佐々木も負けじと並走のままセカンドアンダーブリッジを通過。トンネルを抜けた緩やかな左コーナーで佐藤を突き放して最終ビクトリーコーナーへと飛び込んだ。
佐々木と佐藤は0.421秒のギャップで1周目のコントロールラインを通過、二人の攻防を見守っていた3位金井も佐藤に0.321秒差で続き、虎視眈々とチャンスを狙う。その後ろには宮下~伊澤~新倉涼介(ファーストガレージ&Sウインズ)の順で続く。
2周めに入りトップ佐々木から5位伊澤までがほぼ等間隔になり、佐藤も1周目のような猛チャージは見せられず、むしろジワジワと佐々木に引き離されているように見える。ダウンヒルストレートでは金井が佐藤の背後につけて、隙あらば抜くという姿勢を見せる。佐藤は防戦に追われて佐々木との間隔がさらに拡がっていき、コントロールライン上で佐々木は2.6秒まで佐藤とのギャップを築き、佐藤の背後には0.49秒差で金井~宮下~伊澤と続いている。
佐々木はさらに佐藤を突き放し、3周め2.965秒、4周め3.301秒とその差は拡がり、佐藤と金井のギャップは0.6秒前後で膠着状態になる。そんな中で金井に焦りが出たのか翌5周めの3コーナーへのブレーキングでタイヤをロックアップさせてオーバーラン。これを見逃す宮下ではなく、すかざず3位のポジションを取り返す。
5周め、6周めと佐々木はファステストラップを連発、佐藤との差を4.464秒まで拡げ独走態勢を築く。その佐藤の背後には金井に代わって宮下が接近。5周めに1.569秒あったギャプが7周めには0.554秒まで縮まる。
また、最後尾からスタートした黒沼はラップごとに順位を上げて、7周めまでに7位まで進出し、6位新倉を0.403秒差で攻め立てている。
8周め、佐藤対宮下の2位争いは0.563秒差、そこから4秒ほど間があるが金井と伊澤の4位争いも0.336秒差。若手同士、ベテラン同士の熾烈な順位争いが展開する。その後方では黒沼が新倉の攻略に成功し6位にポジションをあげた。
9周め、5コーナ-で伊澤が金井をパス、4位に浮上。金井はトラブルなのかペースが上がらず伊澤から引き離されていく。
10周め、佐々木はダメ押しのようにファステストラップを連発。自身の予選タイムより速い1分55秒615をマーク。7秒後方では佐藤対宮下のマッチアップが激しさを増し、ダウンヒルストレートを並走。続く90度コーナーは佐藤が抑えるが、そのままテール・ツー・ノーズ状態になり0.263秒差でコントロールラインを通過。11周め、再びダウンヒルストレートで並走して宮下がインを取るが、今度も佐藤がアウトから抑えきる。昨年のスーパーFJもてぎ菅生シリーズチャンピオンの佐藤は、90度コーナーへの飛び込みに絶対の自信があるのか、ここでは宮下を寄せ付けない。その後方では4位を単独で走っていた伊澤がヘアピンでコースアウト。1周目の接触でトラブルが出ていたステアリングの破損との事。
ファイナルラップ、トップ佐々木は7秒の差をつけて余裕の走り。後方2位争いは依然テール・ツー・ノーズ状態。宮下がどこでチャンスを見出すかに注目が集まる。
そのチャンスが訪れたのはS字コーナーの入り口。ここでついに宮下が佐藤を攻略、前に出る。佐藤は必死に食い下がるがダウンヒルストレートの伸びは宮下に分がありジワリと差が拡がる。優勝の佐々木に続いて2台はビクトリーコーナーを立ち上がってフィニッシュラインを通過。2位宮下、3位佐藤という結果になった。4位金井、5位には最後尾スタートから13台抜きを演じた黒沼が入ったが、トラブルを抱えていたのかチェッカー後にピットロード出口の先でストップ。佐藤と同じく初のJAF-F4レースだった新倉が6位となった。
ジェントルマンクラスは優勝が佐々木、2位が総合7位の安井和明(NAVY★RK-01)、3位が総合8位の河野靖喜(ハンマーレーシング☆RISING)という結果になった。
■決勝後のコメント
- 優勝 6号車・佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)
-
「(序盤の佐藤選手との攻防は?)自分のクルマのセットアップなのか僕自身のせいなのか分からないが、1周目は遅くてタイヤが発動しない中で、若い子は勢いが凄いからちょっとやられそうになった。あっさり行かせるのも嫌なので、出来るだけ粘れるトコは粘ろうと思った。行かれたら仕方ないが、ついて行って別の箇所で勝負しようというつもりだったが、何とか抑えられた。その後はタイヤのグリップも来たので、離していけた。自分がこのレース自体(長い事)乗っていなかった中で、若い子が僕ぐらいをやっつけていかないと、上に行っても通用しないぞ、という評価基準としてや、僕のチームの若い子たちが出る時に(僕の)ロガーデータとか車載動画とか見て、成長材料に使って貰えたらな、と思う」
- 2位 13号車・宮下源都(佐藤製作所★TOMEI★ミスト)
-
「佐々木選手すごい速いなぁ、というレースだった。(佐藤選手との攻防は?)向うがトラブルかシフトミスか分からないが、そうした部分が(接戦の要因に)あると思う。それがあっても正直ついて行くだけでいっぱいいっぱいだった。これもレースだと思う。予選をしくじってしまっていたので、結果2位になれたのはよかった」
- 3位 12号車・佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)
-
「全然ペースが上がらなくてダメだった。(宮下選手との攻防は?)ちょっとシフトが入らないことがあって、それで追いつかれて抜かれてしまった。それにしてもペースが遅かった」
- 4位 72号車・金井亮忠(チームNATS・正義・001)
-
「スタートはすごくよくて2位に並ぶくらいまで行けた。序盤タイヤのグリップ感がないのを改善する為にセッティングを変えていったら、前半タイヤが暖まるまではいい感じで付いていけたのだが、そこからは今週ずっと問題だった箇所が出てきてしまってペースが落ちてしまった。(9周めにラップタイムが5秒近く落ちたが?)ハンマーさんにインを差されて並んで行ったら行き場がなくてコースアウトした。向うはたぶんトラブルが出ていたんだと思う。(次戦からは新しい生徒とのレースになるが?)またイチから教育しながらクルマの課題も原因を見つけて、次のレースに臨みたい」
- 5位 92号車・黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)
-
「(チェッカー後止まったのは?)KAMIKAZEさん(7周めにトラブルでストップ)を迎えに行った訳ではなくて(笑)、終盤水温が上がってしまって(壊れるのが)怖かったので止めた。スタートは決まって、ゴチャゴチャしていたのをうまく抜けられて順位を上げられた。ペースもよかった。それだけに予選がちょっと悔やまれるが、この調子を次回も維持して表彰台とかトップ争いとかに絡んでいきたい」
- 6位 3号車・新倉涼介(ファーストガレージ&Sウインズ)
-
「荒れた展開の中で何とか回避はできたが、ぶっつけ本番でのレース参戦は大変だった。ちゃんと練習しないと通用しないことを金曜日からひしひしと感じた。スーパーFJと違ってもっとクルマの事をよく知らないと速く走れないカテゴリーだということはすごくよくわかった。どこかで次のチャンスがあったら、表彰台を目指したい」
- 12位 19号車・ハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)
-
「ヘアピンで止まった原因はステアリングの破損。1周目の三浦選手との接触で壊れていた。ヘアピンで曲がらなくて真っすぐ行ってしまった」
JAF-F4次戦は5月14-15日。スポーツランド菅生で第2戦、第3戦が行われる。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2022/03/06) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 JAF F4選手権 Round 1 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 6 | G | 1 | 佐々木 孝太 | スーパーウインズ&ISP ZAP F108 | 12 | 23'28.490 | - | - |
2 | 13 | | | 宮下 源都 | 佐藤製作所★TOMEI★ミスト TT104ZZ | 12 | 23'36.017 | 7.527 | 7.527 |
3 | 12 | | | 佐藤 樹 | 佐藤製作所KKZS★TOMEI MYST KK-ZS | 12 | 23'36.793 | 8.303 | 0.776 |
4 | 72 | | | 金井 亮忠 | チームNATS・正義・001 NATS 001 | 12 | 23'47.287 | 18.797 | 10.494 |
5 | 92 | | | 黒沼 聖那 | ファーストガレージ&Sウインズ B-MAX RK-01 | 12 | 23'51.148 | 22.658 | 3.861 |
6 | 3 | | | 新倉 涼介 | ファーストガレージ&Sウインズ ZAP F108 | 12 | 23'58.049 | 29.559 | 6.901 |
7 | 38 | G | 2 | 安井 和明 | NAVY★RK-01 B-MAX RK-01 | 12 | 24'04.265 | 35.775 | 6.216 |
8 | 55 | G | 3 | 河野 靖喜 | ハンマーレーシング☆RISING 疾風(ハヤテ) | 12 | 24'04.806 | 36.316 | 0.541 |
9 | 0 | G | 4 | 渡辺 義人 | チームNATS・エクシズWXR WXR MK-2 | 12 | 24'59.137 | 1'30.647 | 54.331 |
10 | 16 | G | 5 | 石川 賢志 | HMRハンマーR☆ハヤテ 疾風(ハヤテ) | 12 | 24'59.601 | 1'31.111 | 0.464 |
11 | *18 | G | 6 | YUKI | ワコーズエンドレスNILZZ Formula RENAULT | 11 | 25'20.735 | 1Lap | 1Lap |
12 | 19 | G | 7 | ハンマー 伊澤 | 弁アルカディア☆ハンマーR疾風 疾風(ハヤテ) | 10 | 19'49.372 | 2Laps | 1Lap |
13 | 33 | G | 8 | 中島 功 | SHINSEI・KK TOKYO R&D RD10W | 10 | 23'57.634 | 2Laps | 4'08.262 |
---- 以上規定周回数(90% - 10Laps)完走 ---- |
- | 35 | G | - | 松本 隆行 | KROGANE MYST KK-ZS | 9 | 19'00.933 | 3Laps | 1Lap |
- | 9 | G | - | KAMIKAZE | スーパーウインズ&ISP FR 2.0 | 6 | 12'27.351 | 6Laps | 3Laps |
- | 34 | G | - | 三浦 勝 | CMS NUTECルノー ルノーFC106 | 0 | - | 12Laps | 6Laps |
- | 70 | | | 山口 登唯 | BLUE MAX・AAA・RK B-MAX RK-01 | 0 | - | 12Laps | - |
- | 86 | | | 川原 悠生 | ファーストガレージ&Sウインズ OSCAR SK97 | - | D.N.S | 12Laps | - |
- Fastest Lap: CarNo. 6 佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP) 1'55.619 (10/12) 149.448km/h
- CarNo. 18は、H項2.5.5.b違反(黄旗中のスピン)により、競技結果に30秒加算のペナルティーを科した。
JAF-F4地方選手権シリーズ開幕戦公式予選は3月6日(日)にモビリティリゾートもてぎ(旧ツインリンクもてぎ)で開催され、佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)がルーキー佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)を0.049秒差でしりぞけポールポジションを獲得した。
今シーズンかぎりで「JAF-F4」という名称が変更される予定(新たな名称は今後決定)の本カテゴリーだが、開幕戦は盛況で以前からの参加者の顔ぶれに加えて、2名の新人と、返り咲きの大物を迎えた19台のエントリーを集めた。
新人2名は昨年のスーパーFJもてぎ菅生シリーズチャンピオンの佐藤樹と、一昨年のもてぎシリーズチャンピオンの新倉涼介(ファーストガレージ&Sウインズ)。佐藤はMYSTからのオファーで参戦が実現、新倉はファーストガレージからの参戦チャンスを得た。
そして大物の名は佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)。スーパーGTやフォーミュラ・ニッポンで活躍した選手がなんと24年ぶりにJAF-F4にエントリーして来た。
今回の参戦の経緯について、前日の練習走行時にインタビューした。
■佐々木孝太選手インタビュー
--今回参戦の経緯は?
「去年からファーストガレージさんのアドバイザーとしてお手伝いさせて頂いている中で、データ取りとかクルマの確認とかでちょっと(JAF-F4に)乗らせて貰ったりしていたのだが、自分もしばらくフォーミュラ乗っていなかったので感性とか身体のセンサーの感度が上がっていく感じがあった。そんな状況で自分のお客さんからもJAF-F4に乗りたいという事で、出て頂く予定だったが開幕戦のスケジュールが合わなくて、どうせクルマ空いているんだったら、自分のトレーニングがてら、ちょっと出てみようかな、と。そうすることで、ちょっと乗っていた、だけでなくてちゃんとレースウィーク通じての身体のトレーニングにもなればな、という思いで(出場を決めた)」
--JAF-F4は何年ぶり? ジェントルマン枠に入っていたので、ちょっと驚きが
「24年ぶり(98年に鈴鹿と美祢の両シリーズを制して以来の参戦)。自分ももう49歳なので(笑)。(鍛えていると)言ってもこんな歳なんだし、GTも一昨年スポットで乗った程度で、そんなに(マシンに)乗っていない中で、何かしらトレーニングになる事で感性を上げておきたいな、と思った。本当はスーパー・フォーミュラ・ライツとかの方がいいのかもしれないが、コストとかを考えると、JAF-F4というのはピッタリ合っている。FIA-F4と違ってセッティングもできるし、いろいろテストできるもの(パーツ)も多いので、そういう部分の自分の感度も上げられるな、という事で、全てのバランスが(JAF-F4は)いいなと思う」
--参戦は今回限り?
「その予定だが、またチャンスがあれば出たいと思っている。もう一度くらいは出場しようかなぁ。それで自分のトレーニングと(チームの)みんなにもこのレースの魅力とか伝えられたらな、と思っている」
--今日走ってみての感触は?
「いい感じだったが、今だんだん若者に追いつかれてきているので(笑)。出だしはポン、と1分55秒台でいけたのだが、その後もずっと55秒のままなので、もうひと声、タイムを上げないといけないと思っている。出るからには勝ちたいが、それよりは自分の中でレースの組み立てとか、マネジメントとか、そういう部分をしっかりとやっていきたい」
--観ているファンとしても楽しみが増えた
「こんなの(佐々木の参戦)インチキだ(笑)みたいに言う人もいるが、自分だってずいぶんフォーミュラ乗ってないし、チームに若い子もいる訳で、その子らの見本になれたらいいな、とか、(若手が)データを重ねて自分に足りない所を吸収したりさせて貰ったりすることができたらいいと思う」
20分間の予選は午前8時50分にコースオープン。比較的暖かった前日に比べて夜明け前には氷点下に下がったらしいもてぎはこの時間でも気温は5度。路面温度も上がらない状態だ。今回JAF-F4デビュー戦の佐藤樹を先頭に、次々とコースイン。しかし前日の練習走行中にクラッシュした米谷浩(KK・ヨネタニ)はマシン修復が間に合わず出走を取り消した。
各車左右にマシンを振ってタイヤを暖めようとするが、そんな中、石川賢志(HMRハンマーR☆ハヤテ)が4コーナーと5コーナーの間のコースサイドにマシンを止めた。そのまま動かない為赤旗が掲示されて予選は中断に。同じタイミングで、昨年シリーズ4位、もてぎ戦では優勝を飾っている黒沼聖那(ファーストガレージ&Sウインズ)もS字でストップ。
石川はシフトレバーのトラブル、黒沼は燃料系の問題という事でいずれも自走できずコース外に出されパドックへ戻って行った。
午前9時、残り時間18分17秒時点から予選は再開され、16台がコースイン。再度ウオームアップから仕切りなおす。
残り14分の段階で、まず佐藤が2分を切って1分59秒851をマーク。続いて昨年ランク3位、グランドチャンピオンシップではチャンピオンに輝いたハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)が59秒990で続く。
残り12分で伊澤が57秒623でトップに立つもすかさず佐藤が57秒153で首位を奪回。そして注目の佐々木が58秒124で3番手へ。
残り10分を切りタイムアタックが本格化。まず佐藤が56秒840をマークすると佐々木も56秒942と1分56秒台に入れて2番手へ浮上、伊澤は3番手へドロップ、4番手には58秒405で金井亮忠(チームNATS・正義・001)がつける。金井は日本自動車大学校の教員で、メカニックは学生という体制。今回のメンバーは来週に卒業を控えた生徒で彼らにとって最後のレースとなる。
ジェントルマンクラスでは佐々木、伊澤に続いて三浦勝(CMS NUTECルノー)が59秒506で全体5番手につけている。
残り8分、伊澤は57秒111と自己ベストを更新するが3番手は変わらず。河野靖喜(ハンマーレーシング☆RISING)が59秒242で全体7位、ジェントルマンクラス3番手に浮上。
残り6分、佐々木が55秒844と1分55秒台に入れてついにトップに立つ。2番手に落ちた佐藤も55秒台に入れるが55秒893で佐々木には及ばない。またここまで11番手にとどまっていた宮下源都(佐藤製作所★TOMEI★ミスト)が57秒334で4番手へ一気に進出。
残り4分、宮下はさらにタイムを刻み56秒675で3番手、伊澤は4番手へ。一度は宮下を上回って4番手に戻した金井は5番手へドロップする。宮下はさらに勢いに乗って自己ベストの区間タイムを出すが、攻めすぎたかS字出口でスピン、コース上で止まり、本日予選2度目の赤旗の原因となる。
残り時間2分47秒を残して予選は打ち切り、佐々木のポールポジションが確定した。昨日の練習走行では55秒0のトップタイムを出し、逆転ポールを狙ってタイムアタックに入っていた佐藤の努力は報われなかった。3番手は宮下、4番手伊澤とセカンドロウに並び、5番手金井。再びジェントルマンクラス3番手のタイムを出した三浦が3列目に並んだ。
■予選後のコメント
- ポールポジション 6号車・佐々木孝太(スーパーウインズ&ISP)1分55秒844
-
「練習からそこそこのタイムが出ていたが、若い子たちがどんどん追いついて来てたので、中々簡単には(ポールポジションは)取れないだろうなと思っていた。タイム的にはみんなもうちょっと出たと思うが、赤旗で終わった分最後のチャンスがなかった。昨日から赤旗よく出ていたので、早めにタイムを出そうと思っていたので、その辺は予定通りだ。決勝に向けては、若い子ほどバトルに勢いがないのかもしれないので、できれば・・今までしたことがないが・・スタート決めて楽なレースをさせてもらいたい(笑)」
- 2位 12号車・佐藤樹(佐藤製作所KKZS★TOMEI)1分55秒893 トップとの差0.049秒
-
「残り3分で前との間隔を開けて、よし行こうというタイミングで赤旗が出てしまって、アタックできなかった。(調子はいい?)ベストタイムが出た時も前に詰まっていたので、(走りを)まとめられればトップは狙えていたと思う」
- 3位 13号車・宮下源都(佐藤製作所★TOMEI★ミスト)1分56秒625 トップとの差0.781秒
-
「(最後のスピンは?)ちょっと焦ってしまった。反省している。マシンにダメージはない。ベストタイムが出て、その次の周回でいい感じで走れていたのだがS字の立ち上がりが速くてやってしまった」
- 4位 19号車・ハンマー伊澤(弁アルカディア☆ハンマーR疾風)1分56秒628 トップとの差0.814秒
-
「全然グリップが来なくて、ウチのチームのクルマみんな同じ症状だったのでフロントの足回りのセッティングを変更する。決勝ではそれがいい方に向かえばいいのだが」
- 5位 72号車・金井亮忠(チームNATS・正義・001)1分57秒144 トップとの差1.300秒
-
「(昨日からタイムが伸び悩んでいた?)やっとタイヤが暖まって来てアタックしようと思ったら前にひっかかった。自分としてはタイムアタックしていないのでもうちょっと伸びしろはあると思う。トップ二人は速いが決勝はもう少し頑張れるかな、という感覚はある」
決勝は午後1時開始予定。格の違いを見せる佐々木に佐藤がどう挑むか、宮下を挟んで巻き返しを狙う伊澤、金井の両ベテランの動きも注目される。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Junichi SEKINE
もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2022/03/06) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 JAF F4選手権 Round 1 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 6 | G | 1 | 佐々木 孝太 | スーパーウインズ&ISP ZAP F108 | 1'55.844 | - | - | 149.209 |
2 | 12 | | | 佐藤 樹 | 佐藤製作所KKZS★TOMEI MYST KK-ZS | 1'55.893 | 0.049 | 0.049 | 149.146 |
3 | 13 | | | 宮下 源都 | 佐藤製作所★TOMEI★ミスト TT104ZZ | 1'56.625 | 0.781 | 0.732 | 148.210 |
4 | 19 | G | 2 | ハンマー 伊澤 | 弁アルカディア☆ハンマーR疾風 疾風(ハヤテ) | 1'56.658 | 0.814 | 0.033 | 148.168 |
5 | 72 | | | 金井 亮忠 | チームNATS・正義・001 NATS 001 | 1'57.144 | 1.300 | 0.486 | 147.553 |
6 | 34 | G | 3 | 三浦 勝 | CMS NUTECルノー ルノーFC106 | 1'57.947 | 2.103 | 0.803 | 146.549 |
7 | 70 | | | 山口 登唯 | BLUE MAX・AAA・RK B-MAX RK-01 | 1'57.971 | 2.127 | 0.024 | 146.519 |
8 | 3 | | | 新倉 涼介 | ファーストガレージ&Sウインズ ZAP F108 | 1'58.254 | 2.410 | 0.283 | 146.168 |
9 | 38 | G | 4 | 安井 和明 | NAVY★RK-01 B-MAX RK-01 | 1'58.278 | 2.434 | 0.024 | 146.138 |
10 | 55 | G | 5 | 河野 靖喜 | ハンマーレーシング☆RISING 疾風(ハヤテ) | 1'58.840 | 2.996 | 0.562 | 145.447 |
11 | 86 | | | 川原 悠生 | ファーストガレージ&Sウインズ OSCAR SK97 | 1'59.055 | 3.211 | 0.215 | 145.185 |
12 | 9 | G | 6 | KAMIKAZE | スーパーウインズ&ISP FR 2.0 | 2'00.777 | 4.933 | 1.722 | 143.115 |
13 | 0 | G | 7 | 渡辺 義人 | チームNATS・エクシズWXR WXR MK-2 | 2'02.772 | 6.928 | 1.995 | 140.789 |
14 | 35 | G | 8 | 松本 隆行 | KROGANE MYST KK-ZS | 2'02.889 | 7.045 | 0.117 | 140.655 |
15 | 33 | G | 9 | 中島 功 | SHINSEI・KK TOKYO R&D RD10W | 2'03.667 | 7.823 | 0.778 | 139.770 |
16 | 18 | G | 10 | YUKI | ワコーズエンドレスNILZZ Formula RENAULT | 2'06.026 | 10.182 | 2.359 | 137.154 |
---- 以上基準タイム(130% - 2'30.956)予選通過 ---- |
- | 16 | G | - | 石川 賢志 | HMRハンマーR☆ハヤテ 疾風(ハヤテ) | no time | - | - | - |
- | 92 | | | 黒沼 聖那 | ファーストガレージ&Sウインズ B-MAX RK-01 | no time | - | - | - |
2022年スーパーFJもてぎ・SUGOシリーズ開幕戦決勝が3月6日にモビリティリゾートもてぎフルコース10周で開催され、鈴鹿からスポット参戦の森山冬星(もりやまとうせい)(MYST)が第1コーナーでトップに立つと一度も首位を譲らず優勝を飾った。
午前中の予選に続いて、本日最初の決勝となるスーパーFJのレースは正午ちょうどに各車がコースイン、グリッドに並んだ。
モビリティリゾートもてぎは薄曇り、気温は低く風が強く吹いており、メインストレートでは逆風となるコンディション。
予選後の各ドライバーからは今年からコントロールタイヤとなったダンロップの特性の理解の最中で、決勝でどの程度グリップが持つのか、どこまで攻めた走りをしてもいいのかわからない、という声が聞こえた。
そんな中、すでに先週の鈴鹿からレース活動が始まっている森山は、予選こそ最後に田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)の逆転を許したものの、練習走行から続く好調さに自信を深めており、逆転された原因であるギアレシオの設定見直しも行い、万全の態勢でグリッドにつけた。
レッドシグナルが消えて全車クリーンスタート。森山の出足が良くトップに立って第1コーナーに飛び込んだのに対して、ポールシッターの田上は加速がにぶく1コーナーへの進入で後方集団に呑みこまれて順位を落とし5位にドロップ、3番手スタートの村田悠磨(ZAPSPEED 10VED)が2位、5番手スタートの卜部和久(MYST KK-SII)が田上と4番手スタートの前田大道(ELEVレーシングドリームHRF)もかわして3位と、16才の高校生ルーキーがポジションを上げて見せた。勢いに乗る卜部はダウンヒルストレートで村田に並びかけると90度コーナー進入でインから前に出て、2位へと浮上する。
1周目を終えてトップ森山は卜部に0.655秒差をつけてコントロールラインを通過、以下村田~前田~田上~内田涼風(うちだすずかぜ)(群馬トヨペット Team RiNoA ED)という順で続く。
2周目に入りスタートを失敗した田上が反撃を開始、序盤のハイライトはこの田上の大立ち回りで、まず90度コーナーのブレーキングで前田のインを突いて4位へ。続く3周め、V字の進入で田上は村田をオーバーテイク、村田も立ち上がりで差し返すが田上が抑えてヘアピンをクリアして3位を確保、そのまま最終コーナで卜部に接近すると4周めの第1コーナーでインから仕留めてポジションをスタート時の2位まで戻した。
田上の奮闘をよそに森山は着々をギャップを築き、2周目終わりで2位卜部に1.057秒差、3周め2.281秒差、田上が2位に上がった4周め終了時点で2.957秒差と独走態勢になった。
5周め、田上に仕留められて気落ちしたか卜部の背後に村田が迫り、90度コーナーでインを突くと3位にあがる。しかしこれで目が覚めたのか卜部は続く6周めの第1コーナーのブレーキングで村田を差し返して3位を奪い返す。この攻防の間に前田が2台の背後に迫っており、6周めの90度コーナー出口で村田が姿勢を乱してラインがワイドになると、すかさず前田が抜き去り4位へ。
森山から離される一方だった田上が攻勢に転じたのが7周め、2分4秒725とファステストラップを出して一時は3秒以上に開いたギャップを2.872秒に縮め、続く8周めにも4秒378と、自身のポールタイムよりも速いタイムをマークして2.238秒差とタイムを削っていく。3位卜部はここから引き離されて6秒以上の差があり、前田はややスローダウンしたようで卜部から5秒近く遅れて村田の攻勢をしのいでいたが9周めに次々と順位を落とした。レース後に確認したところ水温が異常に上昇し、エンジンのパワーも失われたとの事。これで村田4位、内田5位、池田拓馬(テイクファースト&たこコロ10V)が6位に。
田上は最後まで追い上げる姿勢を崩さず、9周めも4秒318とファステストラップ更新。森山も予選を上回る自己ベストの4秒764を出すがギャップは縮まり1.792秒差。さらに田上はファイナルラップも攻めて第2セクターで全体ベストを出し、森山の背中が見える距離まで迫るが、ここでチェッカードフラッグ。4秒415と最後もファステストラップを更新して0.922秒差で2位フィニッシュとなった。
森山は先週の鈴鹿での悔しい2位から笑顔の優勝、田上を挟んで3位にはこれも先週鈴鹿で走っていた卜部がはいり、4位村田、5位内田、6位池田という結果になった。
■決勝後のコメント
- 優勝 56号車・森山冬星(MYST)
-
「予定通りのレースができた。タイヤだけが不安要素だったが、ちゃんと持たせることができてよかった」
- 2位 13号車・田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)
-
「(スタートでは何があった?)ちょっと出遅れたのと、シフトアップで2速から3速に入らなかったので、一気に失速してしまった。その後第4コーナーでもシフトミスして前と離れてしまった。そのミスが無ければ1周目に1台くらいは(順位を)戻せていたはずで、そこが悔しい。タイヤはよく持って、全然イケるという感じで少しずつ前との差を詰めていく事ができた。それを予選からやれよ、って事だが(笑)。それでも次戦につながるレースができた」
- 4位 26号車・村田悠磨(ZAPSPEED 10VED)
-
「スタートは普通にいけたが、その後のタイヤの暖めがうまくいかずタイムが上がらなくて、後ろから迫ってきて、バトルになってしまった。4番手に落ちたのは仕方ないのだが、自分のミスでコースアウトして5番手に下がったのが勿体なかった。落ち着いて走ってはいたのだが、ギアを早く変えすぎてシフトロックしてしまった。カートは自分の焦りがすぐに走りに影響するがフォーミュラは焦りが走りに出ない感じで、そこはうまく走れたなと思う」
- 5位 81号車・内田涼風(群馬トヨペット Team RiNoA ED)
-
「(練習から悩んでいたタイヤの問題はどんな感じ?)タイヤの扱い方がまだうまく出来ていない感じで、もう少しタイヤの特性の理解と走らせ方の工夫して、次戦のSUGOを迎えたい。(レース中の混戦は大丈夫だった?)前田選手のオイルに乗ってしまって5周め以降はトップグループからは離れてしまって、前を追えなかった。それでもいろいろ勉強になったレースだった」
2022年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ次戦は4月16日~17日。スポーツランドSUGOで第2戦、第3戦が連戦で行われる。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2022/03/11) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2022 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 1 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | No | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
1 | 56 | 森山 冬星 | MYST MYST KK-S2 | 10 | 20'58.540 | - | - |
2 | 13 | 田上 蒼竜 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 10 | 20'59.462 | 0.922 | 0.922 |
3 | 87 | 卜部 和久 | MYST KK-SII MYST KK-S2 | 10 | 21'10.779 | 12.239 | 11.317 |
4 | 26 | 村田 悠磨 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 10 | 21'14.421 | 15.881 | 3.642 |
5 | 81 | 内田 涼風 | 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 | 10 | 21'16.158 | 17.618 | 1.737 |
6 | 97 | 池田 拓馬 | テイクファースト&たこコロ10V TOKYO R&D RD10V | 10 | 21'16.963 | 18.423 | 0.805 |
7 | 36 | 池内 比悠 | アルビLINK LINE GIA ED | 10 | 21'24.483 | 25.943 | 7.520 |
8 | 72 | 前田 大道 | ELEVレーシングドリームHRS MYST KK-S2 | 10 | 21'31.551 | 33.011 | 7.068 |
9 | 15 | 齊藤 慈岳 | FER WILD LIFE KKSII MYST KK-S2 | 10 | 21'31.663 | 33.123 | 0.112 |
10 | 79 | 安藤 弘人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 10 | 21'34.779 | 36.239 | 3.116 |
11 | 34 | 吉田 隆ノ介 | アルビCandy+KK-S MYST KK-S | 10 | 21'41.266 | 42.726 | 6.487 |
12 | 35 | 磐上 隼斗 | アルビビヨンドKKS GIA ED MYST KK-S | 10 | 21'52.390 | 53.850 | 11.124 |
---- 以上規定周回数(90% - 9Laps)完走 ---- |
- | 37 | 大川 烈弥 | アルビ10VダイテルGIA ED TOKYO R&D RD10V | 5 | 10'55.907 | 5Laps | 5Laps |
- Fastest Lap: CarNo. 13 田上蒼竜(ZAP SPEED 10V ED) 2'04.145 (10/10) 139.221km/h
2022年スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ開幕戦公式予選が3月6日にモビリティリゾートもてぎ(ツインリンクもてぎから改称)フルコースで開催され、今回もてぎ初レースの田上蒼竜(ZAP SPEED 10V ED)がポールポジションを獲得した。
もてぎ、SUGOの両コースで開催される同シリーズ戦は、今年もてぎで4レース、菅生で3レースの計7レースでチャンピオンシップが競われる。
シリーズ日程は以下の通り
- 第1戦 3月6日 モビティリゾートもてぎ
- 第2戦/第3戦 4月16-17日 スポーツランドSUGO
- 第4戦 7月2-3日 モビティリゾートもてぎ
- 第5戦 10月16日 モビティリゾートもてぎ
- 第6戦 11月12-13日 スポーツランドSUGO
- 第7戦 12月4日 モビティリゾートもてぎ
エントリーの中で注目されるのは、昨年シリーズ6戦中5戦に出場し全戦でポールポジションを獲得、初戦2位以降4連勝でシリーズを制圧した「RiNoA Racing project」が起用した内田涼風(うちだすずかぜ)(群馬トヨペット Team RiNoA ED)、加えて昨年新人ながら鈴鹿シリーズ戦1勝ででランキング5位、前週に行われた同シリーズ開幕戦でポールポジションから2位を獲得した森山冬星(もりやまとうせい)(MYST)、さらに昨年の全日本カート選手権FP3クラスチャンピオンでこの1月に16才になり限定Aライを取得したばかりの村田悠磨(ZAPSPEED 10VED)、同じく16才で全日本カート選手権FS-125クラス4位、一足先に鈴鹿シリーズ開幕戦でレースデビューし予選4位、決勝6位と速さを見せた卜部和久(MYST KK-SII)という高校生コンビがいる。
■ルーキードライバーへのインタビュー(前日の練習走行の際のもの)
- 26号車・村田悠磨(ZAPSPEED 10VED)
-
「(1月にライセンス取って練習は十分にできた?)まだ、4、5回程度しか乗れていない。全てもてぎでだが2月に初めて走ったばかりだ。カートとの違いについてはだいぶ慣れた。最初はカートとフォーミュラのクルマの扱い方が違っていて、その違いに慣れるのに時間がかかった。アドバイスをたくさんもらって改善して、今はいい感じになっている。最初はドライブするのも自信ない感じだったが、ここ2、3日の練習では自信もついてきて、新品タイヤ履いてもいい感じで走れている」
- 87号車・卜部和久(MYST KK-SII)
-
「先週鈴鹿を初めて走って、練習2回でレースに出た。もてぎは昨日(4日)に初めて走った。クルマを煮詰めるのが難しくて、タイム的には悩んでいる。(鈴鹿と比べて)ブレーキングがハードで、そこで差が詰められるコースだと思う。(カートとスーパーFJの違いは大きい?)カートはセットが決まっていなくても、ある程度のスイートスポットに収まっていれば自分でなんとかできるのだが、4輪はスイートスポットの幅が狭くて、そこにクルマを入れるのが難しい。その辺りがまだ十分できていないと思う。今シーズンは鈴鹿をメインに戦い、年末の日本一決定戦に出て勝ちたい。将来は海外で活躍できるドライバーを目指したい。(タイヤの印象は?)一発のグリップがあるけどタレるのが早くて難しい印象だ。先週の鈴鹿でもユーズドのグリップ感に悩んでいる」
- 34号車・吉田隆ノ介(アルビCandy+KK-S)
-
「昨年はS耐の富士24時間と、後はロードスター・パーティレースに出ていた。初めてのフォーミュラには、まだ全然慣れていなくて、苦戦している。先週1回もてぎに来て練習して、今週が2回目。タイムも狙い通りというより分からないことだらけで、本番もどうなるか見当つかないが、すこしでもいい順位を目指して頑張る。今年はシリーズ通して参戦して、富士も出られたらいいなと思っている」
もう一つ注目されるのが、今シーズンからコントロールタイヤの供給元がヨコハマからダンロップに変更された点である。前日までの練習走行や鈴鹿シリーズで一足早く実戦を経験した選手たちによると、ウオームアップが早くすぐに発動する一方でデグラデーション(グリップ性能低下)が早いそうだ。気になる速さは、ヨコハマよりタイムが出るようで、数日前の練習走行時では昨年のシリーズチャンピオン佐藤樹がテストして、2分3秒7をマークしているとの事で昨年より1秒程度速い。
またピックアップ(タイヤかすを拾ってグリップ低下を起こす現象)が多かったという声と、新品から一度走行してタイヤに熱をいれて、それがさめた後で再度走行すると、発動した後も最初ほどのタイムは出ない、と言う選手もいた。このヒートサイクル1回がベストらしいという特性は、予選で一度タイムを出してからピットインやスローダウンしてタイヤをさまして、それから再度アタックするという戦略には適さないことになる。
12年間使い込まれてそれに合わせたセッティングのノウハウも各チームが持っていたヨコハマに対して、採用が決まってから開発され、最近供給が始まったばかりのダンロップのタイヤへの理解が深まる事でこうした特性へも対応されていくと思われる。
実際、レース当日は前日とは打って変わって気温が下がり風も強く吹き、路面温度も低いままでの走行となったが、予選/決勝を通じてタイヤの性能は思いの他安定していたという声があった。
20分間の予選は午前8時20分開始。陽射しはあるが気温4.8度、路面温度もかなり低い状態で、森山を先頭に13台全車コースイン。
路面温度の低さもあって、各車タイヤの発動を待って本格的にタイムを出し始めたのは残り時間が13分を切ったあたりからで、まずは前日の練習で好調だと自ら語っていた森山が2分6秒088をマーク、ペースセッターとなる。
森山は次の周回で5秒447とタイムを刻み、それに続いたのは卜部で6秒305、さらに今年でスーパーFJが4年目になる前田大道(ELEVレーシングドリームHRF)が7秒144で続く。
残り10分を切り、森山は4秒851と2分4秒台に入れ、卜部は5秒480をマーク。さらに田上も5秒台に入れて5秒907で3番手に浮上、ルーキー村田が6秒246で4番手へ上がってくると、次の周回で5秒726を出して田上を上回り、二人の16才が2番手3番手に躍進。また前日からタイヤに苦しんでいた内田も6秒162で6番手に上がって来た。
残り5分、森山、卜部が相次いでピットイン。共に先週鈴鹿のレースでダンロップで走っている両名はデグラデーションが出るのが早いタイヤでこれ以上のタイムアップは望めないという判断か? 一方その隙に田上は4秒982と卜部を上回り2番手へ。
残り1分を切り、田上は第2、第3セクターを全体ベストで通過すると、勢いに乗って4秒412とトップタイムを叩き出して予選開始以来トップの座にいた森山を引きずり下ろした。続いてコントロールラインを通過した村田も5秒083のタイムで3番手へ。卜部4番手、内田5番手と続く。
チェッカードフラッグが振られる中、最後のタイムアタックで前田が5秒234をマーク、卜部、内田を追いやり4番手、セカンドロウを獲得した。
■予選後のコメント
- ポールポジション 13号車・田上蒼竜(ZAPSPEED 10VED)2分4秒412
-
「(昨日はだいぶ悩んでいたようだが、今日はいい感じ?)ゆっくりタイヤを暖めていって、スリップストリームが使えるように(前との)間隔をとって、1周ごとに間を空けてアタックして最後に決めた周回ができたのでよかった。(昨日話していたタイヤのタレ、という問題もなかった?)インターバルを入れて走っていたので、タレの心配はないと思った。いい感触で予選を終えられたが、森山選手と何もなく終わるとは思っていないので、決勝はバチバチの勝負になっても負けないように頑張る」
- 2位 56号車・森山冬星(MYST)2分4秒851 トップと0.439秒差
-
「昨日は2分3秒台に入っていたのだが、試してみたいセットアップ(ギヤレシオ)があって、それを予選で試したら、リミッターに当たってしまって厳しかった。それで予選はこの結果に終わったが、先週の鈴鹿がポールから2位だったので、今日はその逆に2位から優勝するつもりだ。やり返して勝つために来ている。(5周めでピットに入ってしまったのは?)これ以上はタイム上がりそうもなかったのでタイヤ温存の意味もあって早めに帰って来た。昨日の練習でもタイヤのタレは無かったので、鈴鹿で出た問題をチームが改善できている。後は決勝は自分次第なので、ガンガン行こうと思う」
- 3位 26号車・村田悠磨(ZAP SPEED 10V ED) 2分5秒083 トップと0.671秒差
-
「自分としては田上選手について行けてこのタイムが出せたので、最初のレースにしてはいいかな、と思っている。後ろともコンマ2秒くらい差がついているので、ちょっと楽になったかな、という感じ。決勝も最低表彰台には上がりたい」
- 4位 72号車・前田大道(ELEVレーシングドリームHRF) 2分5秒234 トップと0.812秒差
-
「昨日1セッションしか走れていない(ブレーキトラブル)状態で、新しいタイヤに合わせたセットの変更が進まなかったので、今日ぶっつけで予選前に大きく足回りのセッティングを変えた。それで予選走り出しで感触確認して、3、4周めからアタックしようと思っていたのだが、予想以上に路面がダスティで、あと内圧も想像したようには上がらなかった。なので調子よくなったのが6周め頃からで、調子いい状態で走れる時間が少なかったので、クルマへのに慣れが進まなかった。なので、まだイケる余地があるという感触だ。昨日話題に出たデグラデーションの早さや、リヤタイヤのピックアップも今日はなかった。決勝では前から出る選手がどういう風に上位争いを展開するか。後ろにつけて様子を見ながら行くつもりだ。西と東の選手がまみえる機会は少ないので、バトルの最中に互いのタイミングがちょっと合わない、といった感触があり、そこを気を付けたい」
- 6位 81号車・内田涼風(群馬トヨペット Team RiNoA ED) 2分5秒535 トップと1.123秒差
-
「最後のラップでまとめに行ったところでミスしてしまった。昨日までの課題を修正しようとして、探りながらの部分があり。そこを切り替えて決勝にはいどみたい。(昨日よりはいい感じ?)まだ足りない感じだ」
まだタイヤを使いきれていないというポールシッターの田上と好調さに自信をみなぎらせる森山の戦いがどうなるか。また16才の2名がどんなレースぶりを見せるか、興味が尽きない決勝は12時10分スタート予定だ。
Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA
もてぎチャンピオンカップレース第1戦 -RIJ- (2022/03/06) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2022 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 1 ツインリンクもてぎ 4.801379km
Pos | № | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 13 | 田上 蒼竜 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 2'04.412 | - | - | 138.933 |
2 | 56 | 森山 冬星 | MYST MYST KK-S2 | 2'04.851 | 0.439 | 0.439 | 138.445 |
3 | 26 | 村田 悠磨 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 2'05.083 | 0.671 | 0.232 | 138.188 |
4 | 72 | 前田 大道 | ELEVレーシングドリームHRS MYST KK-S2 | 2'05.224 | 0.812 | 0.141 | 138.032 |
5 | 87 | 卜部 和久 | MYST KK-SII MYST KK-S2 | 2'05.480 | 1.068 | 0.256 | 137.751 |
6 | 81 | 内田 涼風 | 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 | 2'05.535 | 1.123 | 0.055 | 137.690 |
7 | 97 | 池田 拓馬 | テイクファースト&たこコロ10V TOKYO R&D RD10V | 2'05.612 | 1.200 | 0.077 | 137.606 |
8 | 15 | 齊藤 慈岳 | FER WILD LIFE KKSII MYST KK-S2 | 2'05.901 | 1.489 | 0.289 | 137.290 |
9 | 36 | 池内 比悠 | アルビLINK LINE GIA ED | 2'06.573 | 2.161 | 0.672 | 136.561 |
10 | 37 | 大川 烈弥 | アルビ10VダイテルGIA ED TOKYO R&D RD10V | 2'06.805 | 2.393 | 0.232 | 136.311 |
11 | 34 | 吉田 隆ノ介 | アルビCandy+KK-S MYST KK-S | 2'07.078 | 2.666 | 0.273 | 136.019 |
12 | 35 | 磐上 隼斗 | アルビビヨンドKKS GIA ED MYST KK-S | 2'08.125 | 3.713 | 1.047 | 134.907 |
13 | 79 | 安藤 弘人 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 2'08.174 | 3.762 | 0.049 | 134.855 |
---- 以上基準タイム(130% - 2'42.216)予選通過 ---- |
スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テスト
セッション3(3月9日14時00分~16時00分)
午前同様、上空は雲に覆われて気温も上昇していないなか、午後の走行がスタート。
20分経過して今田がコース上でストップした模様。走行が一時中断したものの、すぐに再開。
30分経過。まだ各車ユーズドタイヤで走行を続けているようで、タイムは野中の1分51秒546がトップ。太田、平良、古谷、菅波、木村と続く。
古谷、川合、菅波が若干のタイムアップを果たし、上位に順位変動はあったが、まだそれを気にする段階ではないようだ。古谷は昨日はクラッシュ、今日も午前中はトラブルで満足に走れていないため、黙々と周回を重ねている。
60分経過。順位は、野中1分51秒546、川合、太田、菅波、平良、古谷、木村、平木(玲)、平木(湧)、植田、今田、DRAGON。木村、今田、DRAGONはトラブルのようでピットから出てきていない。
63分経過。古谷が1分50秒919でトップに出た。50秒台は午前のセッションと比較しても悪くないタイムだ。
72分経過。菅波が1分50秒979で2位に、さらに次の周に50秒801まで詰めてトップに浮上。
90分経過。大きな順位変動はなく、菅波1分50秒801、古谷50秒919、野中51秒485、川合、太田、平良、木村、平木(玲)、平木(湧)、植田、今田、DRAGON。木村は走行を再開。今田、DRAGONはコースに出たもののすぐにピットに戻ってきた。
99分経過。古谷が1分50秒711で再逆転。トップに立った。
104分経過(残り16分)。野中が1分50秒618でトップ。
残り15分を切って、各車ピットに入る。ニュータイヤを投入しての最後のアタックが見られそうだ。
110分経過。平良が1分50秒394を叩き出した。もちろんトップタイムだ。
118分経過。太田が1分50秒290で逆転。トップに出た。
120分経過。菅波が最後に1分50秒408→50秒335とタイムアップするがトップには届かず。
最終順位。太田1分50秒290、菅波50秒335、平良50秒394、野中50秒618、古谷50秒711、川合、平木(玲)、木村、平木(湧)、今田、植田、DRAGON。
Text: Shigeru KITAMICHI
公式合同テスト -RIJ- (2022/03/08-09) Total Testing Weather:FIne/Cloudy Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Testing 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Team Engine | Session1 Session2 Session3 | Time | Behind |
1 | 2 | | | 太田 格之進 | TODA RACING SPIESS A41 | 1'51.123 *1'50.264 1'50.290 | 1'50.264 | - |
2 | 50 | | | 菅波 冬悟 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'52.676 1'50.636 *1'50.335 | 1'50.335 | 0.071 |
3 | 38 | | | 平良 響 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'51.409 1'50.785 *1'50.394 | 1'50.394 | 0.130 |
4 | 35 | | | 野中 誠太 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'51.043 *1'50.478 1'50.618 | 1'50.478 | 0.214 |
5 | 36 | | | 古谷 悠河 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'54.190 1'53.698 *1'50.711 | 1'50.711 | 0.447 |
6 | 1 | | | 木村 偉織 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'51.785 *1'50.989 1'52.101 | 1'50.989 | 0.725 |
7 | 10 | | | 川合 孝汰 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'53.031 1'51.942 *1'51.190 | 1'51.190 | 0.926 |
8 | 63 | | | 平木 玲次 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | - 1'52.000 *1'51.633 | 1'51.633 | 1.369 |
9 | 63 | | | 平木 玲次 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | - 1'52.000 *1'51.633 | 1'51.633 | 1.369 |
10 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'53.038 1'52.411 *1'52.293 | 1'52.293 | 2.029 |
11 | 30 | M | 1 | DRAGON | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'53.845 *1'52.568 1'57.820 | 1'52.568 | 2.304 |
12 | 4 | M | 2 | 今田 信宏 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'53.819 1'53.486 *1'53.415 | 1'53.415 | 3.151 |
13 | 11 | M | 3 | 植田 正幸 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'55.946 1'54.547 *1'53.975 | 1'53.975 | 3.711 |
公式合同テスト -RIJ- (2022/03/09) Official Testing 3 Weather:Cloudy Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 2 | | | 太田 格之進 | TODA RACING SPIESS A41 | 1'50.290 | - | - | 189.548 |
2 | 50 | | | 菅波 冬悟 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'50.335 | 0.045 | 0.045 | 189.470 |
3 | 38 | | | 平良 響 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'50.394 | 0.104 | 0.059 | 189.369 |
4 | 35 | | | 野中 誠太 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'50.618 | 0.328 | 0.224 | 188.986 |
5 | 36 | | | 古谷 悠河 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'50.711 | 0.421 | 0.093 | 188.827 |
6 | 10 | | | 川合 孝汰 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'51.190 | 0.900 | 0.479 | 188.013 |
7 | 63 | | | 平木 玲次 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'51.633 | 1.343 | 0.443 | 187.267 |
8 | 1 | | | 木村 偉織 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'52.101 | 1.811 | 0.468 | 186.485 |
9 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'52.293 | 2.003 | 0.192 | 186.167 |
10 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'53.415 | 3.125 | 1.122 | 184.325 |
11 | 11 | M | 2 | 植田 正幸 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'53.975 | 3.685 | 0.560 | 183.419 |
12 | 30 | M | 3 | DRAGON | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'57.820 | 7.530 | 3.845 | 177.433 |
スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テスト
セッション2(3月9日9時00分~11時00分)
朝の鈴鹿上空は雲に覆われているが、雨の心配はなさそうだ。昨日の好天と比較するとやや気温は低めだ。
走行開始から積極さを見せたのは、昨日と同じく、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320)と太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)。一方、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)のB-Max勢はスタート練習をしてから走行に入った。
30分経過。野中1分51秒607、太田51秒898、菅波52秒004、平良響(Kuo モビリティ中京 TOM'S 320)52秒256、木村52秒274、、タイムを見る限りこの上位5台が6位の川合孝汰(Rn-sports 320)53秒380以下ををやや引き離している。
マスタークラスは、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)が昨日に引き続き好調だ。若手に遜色ない1分53秒814をマークしている。
46分経過。野中が1分51秒252とトップタイムを更新。すると、これを見て奮い立ったかのように、木村が次の周から51秒543→51秒001→50秒989と立て続けにタイムアップし、このテストで初のトップに立った。
60分経過。順位は、木村1分50秒989、野中51秒252、平良51秒270、太田、菅波、川合、平木(玲)、古谷、平木(湧)、DRAGON、植田、今田。
マスタークラスのDRAGONが1分53秒040をマークし、7位と若手の間に割って入る。
64分経過。ニュータイヤの投入が始まったようで、太田が1分50秒971でトップに立つが、即座に菅波が50秒692で逆転。初めてトップを奪った。ルーキーによる熾烈な争いが繰り広げられている。
90分経過。順位は、菅波1分50秒692、太田50秒971、木村50秒989、野中、平良、平木(玲)、川合、平木(湧)、DRAGON、古谷、植田、今田。
97分経過。平良が1分50秒785で2位に浮上すると、その直後に太田が菅波のタイムを0.4秒上回る1分50秒264を叩き出しトップに躍り出る。
セッション終了間際のアタックで野中が順位を上げ、セッション終了。菅波もタイムアプしたが逆転はならなかった。川合も1つ順位を上げ6位。
セッション2の最終順位は、太田50秒264、野中50秒478、菅波50秒636、平良、木村、川合、平木(玲)、平木(湧)、DRAGON、今田、古谷、植田。
古谷は他車が40周前後走っている中、僅か9周しか走っておらず、トラブルのようだ。
午後のセッション3は、14時から16時までのスケジュールで行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
公式合同テスト -RIJ- (2022/03/09) Official Testing 2 Weather:Cloudy Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 2 | | | 太田 格之進 | TODA RACING SPIESS A41 | 1'50.264 | - | - | 189.592 |
2 | 35 | | | 野中 誠太 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'50.478 | 0.214 | 0.214 | 189.225 |
3 | 50 | | | 菅波 冬悟 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'50.636 | 0.372 | 0.158 | 188.955 |
4 | 38 | | | 平良 響 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'50.785 | 0.521 | 0.149 | 188.701 |
5 | 1 | | | 木村 偉織 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'50.989 | 0.725 | 0.204 | 188.354 |
6 | 10 | | | 川合 孝汰 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'51.942 | 1.678 | 0.953 | 186.750 |
7 | 63 | | | 平木 玲次 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'52.000 | 1.736 | 0.058 | 186.654 |
8 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'52.411 | 2.147 | 0.411 | 185.971 |
9 | 30 | M | 1 | DRAGON | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'52.568 | 2.304 | 0.157 | 185.712 |
10 | 4 | M | 2 | 今田 信宏 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'53.486 | 3.222 | 0.918 | 184.210 |
11 | 36 | | | 古谷 悠河 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'53.698 | 3.434 | 0.212 | 183.866 |
12 | 11 | M | 3 | 植田 正幸 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'54.547 | 4.283 | 0.849 | 182.503 |
第1回公式合同テスト -RIJ- (2022/03/07-08) Total Testing Weather:Cloudy/Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Testing 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | No | Driver | Team Engine | Session1 Session2 Session3 Session4 | Time | Behind |
1 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | *1'35.470 1'36.121 1'35.769 1'40.645 | 1'35.470 | - |
2 | 1 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | *1'35.530 1'36.579 1'36.604 1'39.498 | 1'35.530 | 0.060 |
3 | 6 | 大津 弘樹 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | *1'35.653 1'36.316 1'36.305 1'39.605 | 1'35.653 | 0.183 |
4 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | *1'35.707 1'36.767 1'38.863 1'37.037 | 1'35.707 | 0.237 |
5 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | *1'35.819 1'37.832 1'36.046 1'37.960 | 1'35.819 | 0.349 |
6 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | *1'35.868 1'38.268 1'37.316 1'36.980 | 1'35.868 | 0.398 |
7 | 3 | 山下 健太 | KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | *1'35.878 1'36.558 1'36.474 1'36.713 | 1'35.878 | 0.408 |
8 | 65 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'35.969 1'36.239 *1'35.938 1'36.799 | 1'35.938 | 0.468 |
9 | 7 | 小林 可夢偉 | KCMG TOYOTA TRD 01F | *1'35.963 1'38.458 1'37.104 1'37.162 | 1'35.963 | 0.493 |
10 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.158 *1'36.090 1'36.342 1'36.908 | 1'36.090 | 0.620 |
11 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | *1'36.154 1'36.790 1'36.500 1'40.449 | 1'36.154 | 0.684 |
12 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'36.219 *1'36.167 1'36.900 1'36.466 | 1'36.167 | 0.697 |
13 | 50 | 松下 信治 | B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | *1'36.167 1'37.094 1'37.301 1'38.009 | 1'36.167 | 0.697 |
14 | 36 | ジュリアーノ・アレジ | Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | *1'36.253 1'36.511 1'36.517 1'36.819 | 1'36.253 | 0.783 |
15 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | *1'36.279 1'38.094 1'36.925 1'37.818 | 1'36.279 | 0.809 |
16 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | *1'36.327 1'38.165 1'36.388 1'36.800 | 1'36.327 | 0.857 |
17 | 53 | 佐藤 蓮 | TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | *1'36.442 1'36.662 1'36.709 1'39.987 | 1'36.442 | 0.972 |
18 | 15 | 笹原 右京 | TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | *1'36.664 1'37.121 1'37.344 1'38.449 | 1'36.664 | 1.194 |
19 | 18 | 国本 雄資 | KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'36.854 1'36.986 *1'36.704 1'37.234 | 1'36.704 | 1.234 |
20 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | *1'36.759 1'37.351 1'37.946 1'37.135 | 1'36.759 | 1.289 |
21 | 55 | 三宅 淳詞 | TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 1'37.335 1'37.677 *1'37.097 1'40.260 | 1'37.097 | 1.627 |
第1回公式合同テスト -RIJ- (2022/03/08) Official Testing 4 Weather:Fine Course:Dry
2022 SUPER FORMULA Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | № | Driver | Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 37 | 宮田 莉朋 | Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'36.466 | - | - | 216.711 |
2 | 3 | 山下 健太 | KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'36.713 | 0.247 | 0.247 | 216.157 |
3 | 65 | 大湯 都史樹 | TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.799 | 0.333 | 0.086 | 215.965 |
4 | 20 | 平川 亮 | carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'36.800 | 0.334 | 0.001 | 215.963 |
5 | 36 | ジュリアーノ・アレジ | Kuo VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'36.819 | 0.353 | 0.019 | 215.920 |
6 | 64 | 山本 尚貴 | TCS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.908 | 0.442 | 0.089 | 215.722 |
7 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'36.980 | 0.514 | 0.072 | 215.562 |
8 | 4 | サッシャ・フェネストラズ | KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'37.037 | 0.571 | 0.057 | 215.435 |
9 | 39 | 阪口 晴南 | P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'37.135 | 0.669 | 0.098 | 215.218 |
10 | 7 | 小林 可夢偉 | KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'37.162 | 0.696 | 0.027 | 215.158 |
11 | 18 | 国本 雄資 | KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'37.234 | 0.768 | 0.072 | 214.999 |
12 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'37.818 | 1.352 | 0.584 | 213.715 |
13 | 19 | 関口 雄飛 | carenex TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'37.960 | 1.494 | 0.142 | 213.405 |
14 | 50 | 松下 信治 | B-MAX Racing Team Honda M-TEC HR-417E | 1'38.009 | 1.543 | 0.049 | 213.299 |
15 | 15 | 笹原 右京 | TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'38.449 | 1.983 | 0.440 | 212.345 |
16 | 1 | 野尻 智紀 | TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'39.498 | 3.032 | 1.049 | 210.107 |
17 | 6 | 大津 弘樹 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'39.605 | 3.139 | 0.107 | 209.881 |
18 | 53 | 佐藤 蓮 | TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 1'39.987 | 3.521 | 0.382 | 209.079 |
19 | 55 | 三宅 淳詞 | TEAM GOH Honda M-TEC HR-417E | 1'40.260 | 3.794 | 0.273 | 208.510 |
20 | 12 | 福住 仁嶺 | ThreeBond Drago CORSE Honda M-TEC HR-417E | 1'40.449 | 3.983 | 0.189 | 208.118 |
21 | 38 | 坪井 翔 | P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'40.645 | 4.179 | 0.196 | 207.712 |
スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト
セッション3(3月8日14時35分~16時35分)
午後になってもサーキットには日差しがあり穏やかな天候だ。いよいよ今回のテストにおける最後のセッションが始まった。
このセッションを終えると、鈴鹿での走行は実戦(4月22-23日開催の第3戦)までないだけに、各チームは走行開始から続々とコースに入っていく。
15分が経過したところで、遅れてコースインした松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF19)がヘアピンでスピン。エンジンを止めてしまい走行中断。松下は牽引されエンジンを掛けて自走でピットに戻ってくる。ダメージはないようだ。
30分経過。大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が1分37秒314でトップタイム。山下健太(REALISE Corporation KONDO SF19)、小林可夢偉(Kid's com KCMG Cayman SF19)が続くが、ロングランテストをしているチームが多く、ベストタイムを比較する意味はあまりなさそうだ。
54分経過。午前のセッションで軽いクラッシュを演じ十分な走行ができていないサッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)が1分37秒576とこの時点で2位のタイムをマーク。
60分経過。各車とも決勝を想定したロングランテストを行っている。3~5周走ってはピットインを繰り返しているチームが多い。
82分経過。可夢偉が1分37秒170をマークしてトップに立つ。燃料が減ってきたことでタイムも少しずつ上ってきているようだ。
104分経過。宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)が1分36秒681でトップタイムを塗り替える。残り時間も少なくなってきており、そろそろアタックモードに入り始めたチームもあるようだ。
110分経過。残り時間が10分を切ってたところで、殆どのマシンがピットで待機状態に入った。いよいよ今回の合同テスをを締めくくるアタックが始まる。
阪口、国本、宮田、可夢偉、アレジ、平川、サッシャ、山下らが続々と自己ベストを更新したが、トップ宮田が1分36秒466までタイムを縮め、山下(36秒713)、大湯(36秒799)らを退けた。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テスト
セッション1(3月8日12時15分~14時20分)
昼過ぎから始まったSFライツの合同テストは、暖かな日差しのなかでスタートを迎えた。今シーズン参戦するドライバーもここで顔を揃えることになる。
注目は、チャンピオンを争うであろう名門トムス、近年トムスと互角の勝負を繰り広げているB-Maxレーシング、そして戸田レーシングの3チームのマシンに乗るドライバーだろう。
トヨタ勢のトムスは、2年目の平良響、昨年のFIA-F4チャンピオンの野中誠太、FRJチャンピオンの古谷悠河、そして今回は欠場のようだが、小高一斗の4台体制と盤石の布陣だ。
一方、ホンダ勢は今シーズンから育成プログラムであるHFDP(ホンダフォーミュラドリームプロジェクト)カラーのマシンを2台走らせる。1台は従来からホンダの育成プログラムを担っていた戸田レーシングの2号車。このマシンには昨年FIA-F4で活躍した太田格之進が乗る。
もう1台のHFDPカラーはチャンピオンナンバー1を背負い、今年からホンダの育成プログラムを担うことになったB-Maxレーシングからのエントリー。このマシンは同じFIA-F4の上位ランカー、木村偉織がドライブする。
そしてB-Maxレーシングからはもう1台、チームのエースナンバー50のマシンを菅波冬悟がドライブする。菅波はスーパーGT(300クラス)で優勝経験もあり、昨年のGR86/BRZレース(プロクラス)では並み居る強豪を抑えてチャンピオンを獲得した有望株だ。
テスト開始から速さを見せたのは野中。早々に1分52秒071を叩き出す。これに続いたのは菅波(53秒047)、太田(53秒147)、木村(53秒708)、川合(54秒038)……。
31分経過したところで、古谷がS字でコースアウトからクラッシュ。損傷は大きくはないが以降の走行を断念せざるを得なくなってしまった。
1時間を経過すると、各車揃ってタイムを短縮してくるが、やはり野中の速さが際立っており、1分51秒629まで削り取り、2位太田(52秒742)に1秒以上の差をつけた。
参戦2年目となる平良も大きくタイムを縮め52秒838→52秒059と自己ベストを更新し2位に浮上した。これで上位陣は、野中、平良、太田、菅波、木村、川合、平木の順となった。
マスタークラスはお馴染みの3名が参加。DRAGON(54秒266)、今田信宏(55秒009)、植田正幸(56秒475)と年齢を感じさせない走りを見せている。
終盤になると野中は更にタイムを縮め1分51秒043をマーク。2位平良との差を1秒に開いた。
残り20分となったところで、菅波が自己ベストを更新し(52秒676)、更に攻めた次の周にスプーンコーナーでコースオフ。グラベルにはまってしまい走行中断。マシンにダメージはないようだ。
残り8分で走行が再開すると、各車待っていたようにコースイン。次々に最後のアタックを行う。
最後のアタックで平良、太田、木村、そしてマスタークラスの3人がタイムアップを果たした結果、最終順位は、野中、太田、平良、木村、菅波、川合、平木、今田、DRAGON、古谷、植田となった。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
公式合同テスト -RIJ- (2022/03/08) Official Testing 1 Weather:Fine Course:Dry
2022 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Official Testing 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
1 | 35 | | | 野中 誠太 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'51.043 | - | - | 188.262 |
2 | 2 | | | 太田 格之進 | TODA RACING SPIESS A41 | 1'51.123 | 0.080 | 0.080 | 188.127 |
3 | 38 | | | 平良 響 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'51.409 | 0.366 | 0.286 | 187.644 |
4 | 1 | | | 木村 偉織 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'51.785 | 0.742 | 0.376 | 187.013 |
5 | 50 | | | 菅波 冬悟 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'52.676 | 1.633 | 0.891 | 185.534 |
6 | 10 | | | 川合 孝汰 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'53.031 | 1.988 | 0.355 | 184.951 |
7 | 62 | | | 平木 湧也 | HELM MOTORSPORTS TOMEI TB14F3 2020 | 1'53.038 | 1.995 | 0.007 | 184.940 |
8 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'53.819 | 2.776 | 0.781 | 183.671 |
9 | 30 | M | 2 | DRAGON | B-MAX RACING TEAM SPIESS A41 | 1'53.845 | 2.802 | 0.026 | 183.629 |
10 | 36 | | | 古谷 悠河 | TOM'S TOYOTA TOM'S TAZ31 | 1'54.190 | 3.147 | 0.345 | 183.074 |
11 | 11 | M | 3 | 植田 正幸 | ルーニースポーツ SPIESS A41 | 1'55.946 | 4.903 | 1.756 | 180.301 |
スーパーフォーミュラ 鈴鹿合同テスト
セッション3(3月8日9時00分~11時05分)
空は晴れ渡って風もなく、穏やかな天候だ。ただ、朝一番のセッションは路面も冷えているので各チーム慎重にコースイン。
セッション開始から各車積極的に周回を重ね、タイヤ交換の練習なども交えながら、テストを進める。
開始30分の順位は、大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)1分37秒082を筆頭に、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)、大湯都史樹 TCS NAKAJIMA RACING)、坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、松下信治(BYOBUGAURA B-MAX SF19)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)と37秒台前半のタイムで続く。
ここまでは、昨日から好タイムをマークしているナカジマレーシング、ダンディライアンレーシングが好調を維持している。B-Maxレーシングの松下も上位に食い込んできている。
60分経過。タイヤ使用セット数も6セットに限られているため、各チーム、ユーズドタイヤを使うなどして、ピットインを繰り返しながらセッティングを試行しているようだ。このため、ベストタイムの更新はほとんどなく、唯一上位で変動があったのは宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM’S SF19)が8位から6位に上がったことのみ。
68分経過。ここまで20位とやや精彩を欠いている感のあったサッシャ・フェネストラズ(REALISE Corporation KONDO SF19)がS字でコースアウト。大きなクラッシュではないが、クラッシュパッドを飛ばし、その修復とマシン回収のため走行は一時中断。
80分経過。走行再開。走行時間は5分延長され11時05分までとなった。
86分経過。大津が1分36秒627とトップタイムを更新。山本も36秒753でこれに続く。
94分経過。19関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)が1分36秒952で3位に浮上。
103分経過。山本が1分36秒342でトップに躍り出る。速い山本が帰ってきた感じだ。
106分経過。宮田1分37秒141で4位に。ここまでの順位は、山本、大津、関口、宮田、大湯、坪井、松下、牧野、野尻、福住……。
110分経過。野尻36秒604で2位へ。残り15分を切って各車続々とピットインをしているので、そろそろアタックが見られそうだ。
セッションの終了間際に怒涛のアタックがあり、この結果、トップ3は、坪井(1分35秒769)、大湯(35秒938)、関口(36秒04 6)。
以下、大津、山本、平川、山下、福住、アレジ、野尻、国本、佐藤、宮田、大島、三宅、可夢偉、松下、牧野、笹原、阪口、サッシャと続いた。
午後のセッションは、SFライツのテストを挟んで、14時30分から行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI