2022シーズン最初のスーパーGT公式テストが3月12日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで開幕。午前に行われたセッション1ではNo.36au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)がトップタイムを記録した。
セッション1は午前10時にコースオープン。正午までの120分間で行われたが、始まってすぐに和田 久(No.22アールキューズ AMG GT3)が1コーナーでスピンしたため赤旗中断に。車両回収ののち10時8分に走行は再開された。この日の天候は晴れ。気温は14℃、開始時の路面温度は21℃だ。
このコンディションが影響してか、各車走り始めからすぐにタイムを上げてきた。走行再開から5分でNo.17Astemo NSX-GTが1分18秒819でトップに。ドライバーは塚越広大だ。No.100STANLEY NSX-GT(山本尚貴)が2番手につけ、No.14ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也)が3番手だ。
今年からニッサンZ GT500を投入するNo.23MOTUL AUTECH Zは開始16分でロニー・クインタレッリが1分19秒199で3番手に上がってきた。
開始19分でNo.37KeePer TOM'S GR Supra(宮田莉朋)が2番手に。タイムは1分18秒806。No.3CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正)も1分18秒830を記録して3番手につける。
No.17塚越は1分18秒408までタイムを縮め、以前トップ。残り時間は1時間34分。GT300は現在No.88ランボルギーニ・ウラカンの小暮卓史がトップで1分26秒247だ。
残り時間1時間21分で路面温度は25℃に上昇。これに伴いNo.17Astemo NSX-GTの塚越は1分18秒373までタイムアップ。2番手にはNo.36au TOM'S GR Supra(坪井翔)が1分18秒516、1分18秒384と着実にタイムを縮めて上がってきた。
GT300クラスは依然としてNo.88ウラカンの小暮が1分25秒469でトップ。2番手はNo.9PACIFIC Hololive NAC Ferrariのジェントルマンドライバー、木村武史が1分25秒898で続く。
No.8ARTA NSX-GT(野尻智紀)が1分18秒787をマークして残り時間1時間10分を切ったところで4番手につける。
そして残り時間は1時間3分を切ったところでNo.100STANLEY NSX-GT(山本尚貴)が1分18秒218でトップに立った。2番手は17号車、3番手は36号車で、4番手には14号車が続く。
さらに残り時間が30分を切ると、野尻から交代した福住仁嶺(No.8ARTA NSX-GT)が1分18秒184をマーク。これを36号車の坪井が上回り、1分18秒150でトップに躍り出た。3番手は100号車、4番手の17号車も松下信治のドライブで1分18秒227までタイムを縮めてきた。
この時点で路面温度はコントロールライン上で27.8℃を記録している。
結局セッション1は大きなクラッシュや中断などもなく走行を終了。36号車がトップ、2〜4位をNSX勢が占める結果となった。
ニッサン勢の最上位はNo.12カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)で8位。1分18秒522だった。
GT300クラスはNo.88JLOCの小暮 卓史/元嶋 佑弥が1分25秒210でトップタイム。2番手にはベテランコンビ復活のNo.96K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)が1分25秒555で続いた。
公式テストのセッション2はこのあと午後2時より混走100分間、各クラスの専有走行が10分間ずつで行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI