全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)は10日~11日の2日間、鈴鹿サーキットで3回の合同テストを行い、総合で宮田莉朋(TOM'S)がトップタイムを記録した。
合同テストは10日の午前・午後、11日の正午の3回行われた。宮田莉朋(TOM'S)は2回目のみに参加し、1分49秒807と他を圧倒するタイムで総合でもトップに立った。総合2位には2台のマシンを乗り比べた松下信治(B-MAX ENGINEERING)が付けたが、宮田はすでにスーパーフォーミュラにステップアップし翌日からのテストに参加、松下はFIA F2のランキング上位で規則上SFLに参加資格は無い。
今シーズンのSFLに参加可能な選手で実質的なトップには総合3位の藤波清斗(B-MAX RACING TEAM)が入った。藤波は昨年、一昨年にもスポット参戦を果たしており、今シーズンのシリーズ全戦参戦を目指す。
総合4には佐藤蓮(TODA RACING)が入った。佐藤は昨年はヨーロッパでFIA-F4を戦い、今シーズンは帰国してSFL参戦が確定している。戸田レーシングもエンジンをスピースA41に変更し、期待が持てるシーズンになりそうだ。
総合5位には、昨年のFIAーF4で他を寄せ付けず10連勝でチャンピオンを獲得、SFLにステップアップしてきた平良響(TOM'S)が入った。
総合6位には、3回目のみ参加しトップタイムを記録した名取鉄平(B-MAX RACING TEAM)が入った。
総合7位には、ジュリアーノ・アレジ(TOM'S)が入った。元F1ドライバーのジャン・アレジと女優の後藤久美子の息子ということで参戦が発表されてから話題が先行した感があったが、1回目にはいきなりトップタイムを記録するなど、速さもアピールした。
8位には4年目の河野駿佑(RS FINE)が、9位にはFIA-F4からステップアップした野中誠太(TOM'S)が、10位には三宅淳詞(Rn-sports)が入った。
ジェントルマンドライバーはDRAGON(B-MAX ENGINEERING)、今田信宏(B-MAX RACING TEAM)、畑亨志(B-MAX RACING TEAM )、植田正幸(Rn-sports)の4人が参加している。
2回目の合同テストは、3月24〜25日に富士スピードウェイで行われ、4月2日の同地で開幕を迎える。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Hiroyuki MINAMI