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OK:第1,2戦SUGO 佐藤蓮(Drago corse)が圧勝の2連勝


 2017年全日本カート選手権OK部門の第1・2戦が4月23日、スポーツランドSUGO西コース(宮城県)にて行われ、佐藤蓮(Drago corse)が優勝した。

 今シーズンより国際カート委員会(CIK-FIA)のカテゴリー改定にならい、全日本カート選手権はOK部門へと変更された。OK部門では、クラッチ・フロントブレーキが廃止されたことでマシン重量が軽くなり、最低重量はKFマシンよりも13kg軽い145kgとなった。

 タイヤについては昨シーズン同様、ダンロップ・ブリヂストン・ヨコハマの3社が製造するスペシャルタイヤが使用される。

 いよいよ幕開けを迎えることとなった全日本カート最高峰クラス、カテゴリー改定による大幅なレギュレーション変更によって、シーズン開幕前より大幅なタイムアップが予想されていた。土曜日に行われたタイムトライアルでは、昨年のトップタイムより0.8秒以上速いタイムが記録され、予想を裏切らない結果となった。

 タイムトライアルでトップタイムを刻み、第1・2戦の予選ヒートポールポジションを獲得したのは、昨シーズン全日本FS125部門で圧倒的な強さで最終戦を待たずにチャンピオンを獲得した佐藤だ。今シーズン多くのルーキーがデビューするなかで、一際注目株の佐藤だが、その速さと存在感を全日本カート最高峰クラスにおいても大きく示した。

【第1戦】佐藤蓮、全日本カート最高峰クラスでデビューwin

 予選ヒートのポールポジションを獲得した佐藤だったが、ローリング中のエンジントラブルでスタートを切ることができず、決勝ヒートは最後列からのスタートとなってしまう。

 予選ヒートを制したのは、2番グリッドからスタートした朝日ターボ(MASUDA RACING PROJECT)で、高橋悠之(TONY KART R.T.J)、澤田真治(EXPRIT RACING TEAM JAPAN)が続いた。

 迎えた決勝ヒート、ホールショットを決めた朝日だったが、オープニングラップで高橋がトップを奪う。朝日は高橋をぴったりとマークし周回を重ねていき、10周目にトップの座を奪い返す。そのままレースをリードしていくが、21周目、後方から追い上げてきた佐藤にトップの座を奪われてしまう。佐藤はトップにでるとそのまま後続を突き放し、全日本カート最高峰クラスOK部門でのデビューレースを見事な優勝で飾った。2位には朝日が、3位には高橋が入った。

佐藤蓮のコメント
 優勝したことはうれしいですが、ダンロップが素晴らしいタイヤを用意してくれたにも関わらず、予選をちゃんと走れなかったことが悔しいです。プレッシャーはありましたが、自分の走りをすれば勝てるという自信はありました。第2戦は予選もしっかり走って勝ちたいと思います。

【第2戦】怪物佐藤蓮、圧倒的な速さで2連勝

 第2戦の予選ヒートでは、無事スタートを切ることができた佐藤がホールショットを決め、トップのままチェッカーを受けた。2番手には朝日、3番手には太田格之進(SUCCEED SPORTS Jr.)が続いた。

 決勝ヒートでは朝日がホールショットを決めるも、3周目には佐藤がトップを奪い返す。その後は朝日を引き離していき、2秒半の大差をつけてチェッカー。圧倒的な速さで開幕ラウンドを制圧した。2位は朝日、3位には野中誠太(CREST RICCIARDO)という順位となった。

佐藤蓮のコメント
 スタートが上手くなく前にでられてしまいましたが、序盤の速さには自信があったので、前にでてギャップを築くことができれば勝てると思い落ち着いて抜くことができました。予選・決勝と初めてのロング走行だったので後半はタイヤがきつかったですが、タイムを落とさないように意識しながら走りました。
Text & Photo: Hideshi KIKUYAMA


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