JAF F4日本一決定戦は10日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、ポールポジションからスタートした角田裕毅(MARUSANミストJSS・ED)が2位以下を寄せ付けず独走優勝で日本一に輝いた。
西に傾いた太陽が雲に隠れた午後3時10分、この日の最終レースとなったF4日本一決定戦のフォーメーションラップが始まった。
ポールポジションの角田裕毅(MARUSANミストJSS・ED)はスタート時にクラッチの反応が鈍く出遅れ、予選2位の里見乃亜(チームNATS・OAC・090)が1コーナーでトップに立つ。2位に落ちた角田だったが、早くもヘアピンで里見のインを刺しトップに浮上した。
こうなるともう角田の一人旅。2位の里見より、1秒~2秒速いラップで突き放しにかかる余裕の走行。10周を走って2位以下を16秒ちぎり独走優勝を飾った。
2位の里見はそれでも3位以下よりラップタイムで勝り、角田にパスされてからは単独走行の2位でゴールを迎えた。
予選5位からスタートで3位に上がった佐藤セルゲイビッチ(結婚の学校KK-SZ)はそのポジションを守りそのまま3位。
4位には西日本シリーズチャンピオンの大原佳祐(佐藤製作所MYST TOMEI)との抜きつ抜かれつのバトルを制した久保宣夫(オートセレクトジャパン☆MYST☆制動屋)が、5位にはスピンで後退した大原をパスした飯嶋郁陽(RT ISSCエムエムエイト茶畑)が、6位には大原が入った。
優勝しF4日本一に輝いた角田は、今シーズンFIA-F4でも優勝経験がある17歳。このJAF F4での経験を糧に来シーズンはFIA-F4のチャンピオンを狙う。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI