また、将来に向けたトップドライバーの育成、モータースポーツの基盤を支える活動を継続して行う。
日本国内では、“スーパーGT”へ参戦するチームを継続支援する。
また、トップドライバーを継続的かつ長期的に育てることを目的とした“トヨタ・ドライバー・育成プログラム” は、日本および欧州でのプログラムの連携を深め、一元化する。
さらに、モータースポーツの基盤を支える活動については、日本国内でのワンメイクレース “ESSO フォーミュラ・トヨタ・シリーズ”や“Netz Cup(ヴィッツ・シリーズ、アルテッツァ・シリーズ)”の開催、 米国での“トヨタ・アトランティック・チャンピオンシップ”の支援などを、継続的に行う。
なお、トヨタのモータースポーツ活動は、東富士研究所のモータースポーツ部を中心に、日本では トヨタ テクノクラフト(株)TRD(以下、TRD)、米国ではTRD,U.S.A.Inc.(以下、TRD-USA)、欧州では Toyota Motorsport GmbH(以下、TMG)を、各地域での活動拠点として位置付けている。
2005年の活動概要は次の通り。
【活動および支援計画概要】
スーパーGT・インターチャレンジ(スーパーGT)
・昨年までの全日本GT選手権シリーズ(JGTC)は本年よりFIA公認の国際シリーズとなり“スーパーGT・インターチャレンジ”に名称を変えたが、日本のトップカテゴリーとして引き続きTRDを通じ、参戦するチームを支援
・参戦車両は、V8 4.5リッターエンジン(3UZ-FE)を搭載するスープラ(GT500クラス)、および2.0リッターターボエンジン(3S-GTE)を搭載するMR-Sとセリカ(GT300クラス)
・支援チームおよびドライバーラインナップ(暫定)は次の通り
チーム名 |
ドライバー |
|
GT500 クラス |
ESSO・トヨタ・チーム・ルマン (ESSO TOYOTA Team LeMans) |
脇阪寿一 (Juichi Wakisaka 日本) |
飯田章 (Akira Iida 日本) | ||
トヨタ・チーム・トムス (TOYOTA TEAM TOM'S) |
土屋武士 (Takeshi Tsuchiya 日本) | |
ジェームズ・コートニー(James Courtney 豪州) | ||
片岡龍也 (Tatsuya Kataoka 日本) | ||
山本左近 (Sakon Yamamoto 日本) | ||
トヨタ・チーム・セルモ (TOYOTA TEAM Cerumo) |
高木虎之介(Toranosuke Takagi 日本) | |
立川祐路 (Yuji Tachikawa 日本) | ||
トヨタ・チーム・サード (TOYOTA TEAM SaRD) |
アンドレ・クート(Andre Couto ポルトガル) | |
ロニー・クインタレッリ(Ronnie Quintarelli イタリア) | ||
チーム・アドバン・ツチヤ (TEAM ADVAN TSUCHIYA) |
織戸学 (Manabu Orido 日本) | |
ドミニク・シュワガー (Dominik Schwager ドイツ) | ||
クラフト(KRAFT) | 服部尚貴(Naoki Hattori 日本) | |
脇阪薫一(Shigekazu Wakisaka 日本) | ||
GT300 クラス |
アペックス・ウィズ・エーピーアール (APEX with apr)<MR-S> |
田中実 (Minoru Tanaka 日本) |
T.B.N. | ||
チーム・レクリス (TEAM RECKLESS) <MR-S> |
佐々木孝太 (Kouta Sasaki 日本) | |
山野哲也 (Tetsuya Yamano 日本) | ||
レーシングプロジェクト・バンドウ (RACING PROJECT BANDOH)<セリカ> |
加藤寛規 (Hiroki Kato 日本) | |
谷口信輝 (Nobuteru Taniguchi 日本) | ||
チーム タケウチ (Team Takeuchi) <セリカ> |
竹内浩典 (Hironori Takeuchi 日本) | |
平中克幸 (Katsuyuki Hiranaka 日本) |
※T.B.N. To Be Nominated
その他の活動支援
・TRDを通じ、下記のカテゴリーへの参戦チームを支援。主にマシンの設計・開発・製作を担当する(除くF3)ほか、トヨタ車を使用するチームへの技術的支援も実施
(1)全日本F3選手権シリーズ ・“全日本F3選手権”に参戦するチームおよびドライバーを支援
・トヨタエンジン使用のチームおよびドライバーラインナップ(暫定)は次の通り
チーム名 |
ドライバー |
トムス (TOM'S) | J.P.デ・オリベイラ (Joao Paulo de Oliveira ブラジル) |
トムス (TOM'S) | 中嶋 一貴 (Kazuki Nakajima 日本) |
トムス (TOM'S) | 池田 大祐 (Daisuke Ikeda日本) |
NOW MOTORSPORTS | 番場 琢 (Taku Banba 日本) |
インギング(INGING) | 安岡 秀徒 (Hideto Yasuoka 日本) |
インギング(INGING) | T.B.N. |
DTM | 折目遼 (Ryo Orime 日本) |
※T.B.N. To Be Nominated
(2)ESSOフォーミュラ・トヨタ・シリーズ
・ワンメイク・フォーミュラ・レース “ESSOフォーミュラ・トヨタ・シリーズ(全11戦)”を開催
・レースカー(FT30)は、カーボンコンポジット製シャシーに1.6リッターエンジン(4A-GE)を搭載した、上級カテゴリーへのステップアップを考慮した車両
(3)Netz Cup “アルテッツァ・シリーズ” および “ヴィッツ・シリーズ”
・“観る”から“参加する”をコンセプトに2000年にスタート、これまで延べ約7300名(アルテッツァ・シリーズ約1200名、ヴィッツ・シリーズ約6100名)の参加者を記録
I“アルテッツァ・シリーズ”
・主要サーキットを網羅する全国シリーズとし、全7戦を開催
II ナンバー付レース “ヴィッツ・シリーズ”
・5つの地方シリーズ(北海道、東北、関東、関西、西日本)全27戦を開催
・各地方シリーズの上位者が集うチャンピオン戦を開催
(4)その他各種グラスルーツ活動への支援
・各種活動(スーパー耐久シリーズ、全日本ラリー選手権、全日本ダートトライアル選手権など)への参戦チームを支援
・B級ライセンスで初心者も参加が可能な、ヴィッツによるワンメイク・ラリー“TRD Vitz Challenge(全6戦)”の開催
・“トヨタモータースポーツクラブ(TMSC)”の活動支援など
【トヨタ・ドライバー育成プログラム】
1.基本的な考え方
・世界および日本のトップカテゴリーにおいて活躍できるレーシングドライバーの育成を目的に、才能ある人材を発掘するとともに、継続的にステップアップできるプログラムを設定
・本年より日本および欧州でのプログラムの連携を深め、日本(FTRS:Formula Toyota Racing School レーシングスクールの名称兼育成プログラム名称)、欧州(TDA:Toyota Drivers Academy)の各育成プログラムの名称を“TDP”(Toyota young Drivers Program)に統一し活動を一元化
2.プログラムの内容について
(1)トヨタ/ヤマハ ステップアップ・システム
・ヤマハ発動機(株)が展開するレーシングカートプロジェクトを支援するとともに、優秀ドライバーを“フォーミュラ・トヨタ・レーシング・スクール(FTRS)”に招聘
(2)フォーミュラ・トヨタ・スカラシップ
・レーシングカート、入門フォーミュラシリーズの成績優秀者などを対象(18歳前後)とするFTRSで選抜したドライバー大嶋和也(Kazuya ohshima 17歳)、関口雄飛(Yuuhi Sekiguchi 17歳)の“ESSOフォーミュラ・トヨタ・シリーズ”への参戦を引き続き支援するとともに、本年より新たに山内英輝(Hideki Yamauchi 16歳)、国本京佑(Keisuke Kunimoto 16歳)の2名を支援
(3)トヨタF3スカラシップ
・2004年“ESSOフォーミュラ・トヨタ・シリーズ”のシリーズ・チャンピオン安岡秀徒(Hideto Yasuoka 21歳)の “全日本F3選手権”への参戦を“トヨタF3スカラシップ”として支援
・中嶋一貴(Kazuki Nakajima 20歳)、番場琢(Taku Bannba 22歳)、池田大佑(Daisuke Ikeda 22歳)の3名のドライバーの“全日本F3選手権”への参戦を“トヨタF3スカラシップ”として引き続き支援
(4)フォーミュラ・ルノー・スカラシップ
・FTRSや“ESSOフォーミュラ・トヨタ・シリーズ”の成績優秀者を対象としたスカラシップで小林可夢偉(Kamui Kobayashi 18歳)の参戦を継続支援
(5)F3ユーロシリーズ・スカラシップ
・入門フォーミュラシリーズあるいはFTRSや“ESSOフォーミュラ・トヨタ・シリーズ”などの成績優秀者を対象としたスカラシップでフランク・ペレラ(Franck Perera フランス 19歳)、平手晃平 (Kouhei Hirate 18歳)の参戦を支援
(6)レーシングスクールの開催
・関谷正徳を校長としたFTRSを年央に4回開催
・各スカラシップ選定者を対象としたトレーニング・プログラムの実施 (レーシングカーの基礎知識、ドライビング理論、メンタル・フィジカル両面でのトレーニング等の幅広いメニュー)
・体験型1日コースも年数回開催の予定
(7)世界トップカテゴリーへ参戦するドライバーへの支援
・ライアン・ブリスコ(Ryan Briscoe 豪州 23歳)の“IRLインディ・カー・シリーズ”への参戦を支援
<ご参考>
【富士スピードウェイ・リニューアルについて】
・国際レーシングコースおよび関連施設の全面改築を終え「富士スピードウェイ落成披露」を2月28日(月)に実施。「リニューアルオープン」は4月10日(日)を予定。