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Formula Nippon

FN_Rd10:鈴鹿決勝レポート

 '97フォーミュラ・ニッポン第10戦 鈴鹿サーキット 決勝
 11月9日(日)14:00~(35周)

        誰もペドロ特急を止めることはできず!
  星野の記録と並ぶ年間6勝、そして全戦表彰台という記録を打ち立て
         フォーミュラ・ニッポンを卒業!

 午後を迎えても鈴鹿は快晴。雲一つ無いほどの秋晴れ。ただ、風は午前中よ
り強くなり、ストレートには追い風が吹いている。この風を味方にするのは一
体誰か……。
 本命はやはりペドロ。この予想には誰も文句のつけようもない。予選、スペ
シャルステージ(SS)の速さ、強さは他の選手と一線を画している。この予
想を覆す要素があるとすれば、マシントラブルを除いてはスタートしかない。
 対抗馬筆頭はフロントローに並び「チャンスはスタートしかない」という#
19黒澤。この両者に#64虎之介、#20影山が加わった1周目1コーナーの先陣
争いがレースを決するといっても過言ではない。

 スタート時刻が迫ったが、朝のフリー走行でストップしてしまった#56道上
はぎりぎりまでピットで作業を続けたが、クラッチトラブルが直らずデビュー
レースのグリッドにつくことができなかった。

 注目のスタートは、何と#64虎之介がエンスト。#9ペドロがトップを守り
レースの主導権を握る。#64虎之介はストレートの下り坂を利用してスタート
したが、国内ラストランは最後尾から追い上げることになった。

 3周目、#10飯田ピットイン。フロントノーズ交換。
  #9ペドロと2位#19黒澤の差はジワジワと広がりつつある。3位#20影山
はトップ2から大きく遅れて単独走行。その後方では#27影山を頭にした4位
集団が連なっている。
 6周目、6位を走行していた#55金石がスプーンでコースアウト。#64虎之
介は順位を挽回しているが、狭い鈴鹿では簡単に順位を回復できない。
 10周目、#12柴原がスプーンでコースアウト。#65山西と9位を争っていた
#5グーセンも130Rでコースアウト。

10周目の順位
 1  # 9 P.デ・ラ・ロサ Lola T97-51/MF308
 2  #19 黒澤琢弥       Lola T96-52/MF308  - 8"2
 3  #20 影山正彦       Lola T95-50/MF308  -15"6
 4  #27 影山正美       Reynard 97D/MF308  -25"1
 5  #28 山本勝巳       Reynard 96D/MF308  -26"2
 6  #18 R.ファーマン   Reynard 97D/MF308  

 18周目、#1フォンタナ、コースアウト。左フロントハブのトラブル。
 トップ#9ペドロは快調そのもの。虎之介は14位まで上がってきた。

20周目の順位
 1  # 9 P.デ・ラ・ロサ Lola T97-51/MF308
 2  #19 黒澤琢弥       Lola T96-52/MF308  -13"0
 3  #20 影山正彦       Lola T95-50/MF308  -26"4
 4  #27 影山正美       Reynard 97D/MF308  -36"8
 5  #28 山本勝巳       Reynard 96D/MF308  -38"6
 6  # 8 脇阪寿一       童夢F104R  /MF308  -38"8
 7  #11 M.クルム       Lola T96-52/MF308  -39"3

 20周をすぎたあたりから#19黒澤が僅かではあるが#9ペドロを追い上げ
ている。両者は1分45秒台。3位以下は46~47秒台。しかし、#9ペドロも
間合いを計るように13秒の差を保っている。

 23周目、#11クルムが#8脇阪の前へ出る。#64虎之介はようやくベスト10
に入ってきた。
  25周目、#28山本、#11クルム、#8脇阪の5位争いが熾烈になってきた。
 28周目、一旦抜かれた#11クルムを#8脇阪がヘアピン手前でかわす。勢い
づく#8脇阪はシケインの入り口で#28山本をアウトから抜こうと試みたが、
#28山本がややはらんで両者は接触。
  これらの混乱で#64虎之介は7位。健闘している#21田中が6位で踏ん張っ
ている。

30周目の順位
 1  # 9 P.デ・ラ・ロサ Lola T97-51/MF308
 2  #19 黒澤琢弥       Lola T96-52/MF308  -  13"0
 3  #20 影山正彦       Lola T95-50/MF308  -  36"2
 4  #27 影山正美       Reynard 97D/MF308  -  40"3
 5  #11 M.クルム       Lola T96-52/MF308  -  53"3
 6  #21 田中哲也       Lola T95-50/MF308  -1'16"5

  33周目、#64虎之介が#21田中をデグナーでかわして6位、ポイント圏内に
入ってきた。
 34周目、トラブルを抱えてスローダウンの#11クルムを#64虎之介が捕らえ
5位浮上。#11クルムはミッショントラブルか?走行を続ける。

 上位陣に大きな動きはなく、#9ペドロが独走でフィニッシュ。今シーズン
を象徴するようなレースだった。

決勝結果
 1  # 9 P.デ・ラ・ロサ Lola T97-51/MF308
 2  #19 黒澤琢弥       Lola T96-52/MF308  -  13"0
 3  #20 影山正彦       Lola T95-50/MF308  -  34"8
 4  #27 影山正美       Reynard 97D/MF308  -  41"2
 5  #64 高木虎之介    Reynard 97D/MF308  -1'27"4
 6  #21 田中哲也       Lola T95-50/MF308  -1'29"7
 7  #65 山西康司       Reynard 97D/MF308  -1'31"6
 8  #35 M.アピチェラ   Reynard 96D/MF308  -1'32"4
 9  #33 鈴木利男       Reynard 97D/MF308  -1'32"7
10  #11 M.クルム       Lola T96-52/MF308  -1'48"9
             ・
             ・

 (ファステストLAP #20 影山正彦 1'45.057    34/35)

             *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685) ***



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