SUPER GT

SUPER GT第6戦トヨタモータースポーツニュース


平成17年9月26日
トヨタ自動車(株)広報部

SUPER GT
第6戦 FUJI GT300km RACE

SUPER GT第6戦 スープラ38号車が“富士”2連勝!
スープラ36号車は選手権首位を堅守。
GT300クラスもMR‐S30号車が選手権同点首位躍進

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リニューアル後の富士で2連勝を飾ったスープラ38号車

 「SUPER GT」第6戦「FUJI GT 300km RACE」が9月24日(土)、25日(日)の両日、「富士スピードウェイ」で行われた。
 今年4月にリニューアルオープンを果たした「富士スピードウェイ」の、こけら落としとなった第2戦では500kmレースで開催されたが、今回は通常の300km。全8戦のシリーズもいよいよ残り3戦となり、チャンピオン争いへ向けた重要な一戦として注目を集めた。
 今大会にはGT500クラス19台、GT300クラス26台の総勢45台が参加。このうちトヨタ勢はGT500クラスに8台のスープラ、GT300クラスには2台のセリカと2台のMR-Sがエントリーした。

◆予選◆
 24日(土)は台風17号の接近により断続的な降雨が続く不順な天候。しかし、朝方の雨は一旦あがり、午前10時20分からの公式予選1回目はウエット宣言がなされたものの路面はハーフウエット。最初のGT300クラス専有走行が始まるとレコードラインから乾きはじめ、続くGT500クラス専有時間までにはほぼドライとなった。
 スープラ勢は大健闘を見せ、第2戦優勝のZENTセルモスープラ38号車がトップタイム、イエローハットYMSスープラ35号車が2番手、オープンインタフェイストムススープラ36号車が3番手と上位3台を独占、スープラ8台中7台が上位10台の決勝グリッドを決定するスーパーラップ進出を果たした。
 午後2時35分から行われた予選2回目セッションはドライで開始されたが、15分後には雨が降り始めてウエットコンディションとなった。この雨もセッション終了までには上がったものの、続くスーパーラップは完全なウエットコンディションで始められ、徐々に路面が乾いて行くという、タイヤ選択の極めて難しい状況の中、スープラ勢は36号車が2番手、37号車が3番手、38号車が4番手、エッソウルトラフロースープラ6号車が6番手グリッドを獲得した。
 また、GT300クラスではMR‐S30号車が6番手、31号車が14番手からの決勝スタートとなった。

◆決勝◆
 25日(日)は台風の影響が懸念されたが、未明までに雨は止み、時折り少量の降雨が落ちるという不安定な天候ながらドライコンディションの下で午後2時に66周の決勝レースがスタートした。
 4番手スタートのスープラ38号車は、スタート直後の1コーナーでスープラ37号車、2周目にはスープラ36号車をパスし、2位へ浮上。ポールポジションから逃げる首位のNSXを猛追し、一時は背後まで迫った。
 しかし、周回遅れにも阻まれ、中盤のピット作業を終えた時点でその差は約7秒まで広がったものの、その後、激しい追い上げを見せたたスープラ38号車は、再びテール・トゥ・ノーズでの首位攻防戦を展開。1コーナー進入で並びかけ、接触寸前で一歩引く冷静な走りを繰り返し、4万4千人余りの観客は約20周に渡って繰り広げられる白熱のバトルに釘付けとなった。
 残り2周となった65周目、1コーナーで並んだ2台はそのまま両車一歩も引かず並走を続け、2コーナーでスープラ38号車がついに首位逆転。その後はペースを上げて引き離し、見事第2戦に続く富士大会での2連勝を飾った。  一方、6番手スタートのスープラ6号車は序盤の混戦の中で猛プッシュを見せ3位に浮上。後半もポジションを守り切って3位表彰台を獲得した。
 2番手スタートのスープラ36号車は中盤、黄旗追い越しによるドライブスルーペナルティを課されて一時11位まで後退したが、終盤戦に果敢な追い上げを見せ、5位入賞。この結果によりスープラ36号車はシリーズランキング首位の座を堅持。優勝したスープラ38号車はランキング2位に浮上した。
 GT300クラスではクラス6番手グリッドからスタートしたMR‐S30号車がポジションを上げ、第4戦に続く今季3度目の3位表彰台を獲得し、シリーズランキングの同点首位に躍進した。


ZENTセルモスープラ38号車 ドライバー高木虎之介のコメント:
 “富士”での連勝を果たすことが出来てとても嬉しい。ドライバー交代した後、後半戦のバトルはモニターで見守っていたが、接戦で、なかなか逆転できずにひやひやした。今回の結果で、ドライバーズタイトル争いでも上位に浮上することが出来た。残り2戦も気を抜かずに頑張る。

ZENTセルモスープラ38号車 ドライバー立川祐路のコメント:
 NSXとのバトルは接触で台無しにしたくなかったので、大事に攻めた。相手もミスを犯さずなかなかパス出来なかったが、最後にチャンスが訪れた。これでウエイトも重くなるが、次戦オートポリスでは2年連続ポールポジションを獲得しているので、シリーズチャンピオンを目指してベストを尽くす。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 柘植和廣のコメント:
 “富士”大会で第2戦に続いて優勝することが出来て良かった。ただ、ライバル勢も予想以上の速さを見せており、終盤戦へ向け、まだまだ頑張らなければと、勝って兜の緒を締める気持ちで臨みたい。また、GT300クラスでもMR‐S30号車がよく頑張ってくれた。残り2戦のサーキットでは、すでに事前テストも済ませており、万全の体制だが、各チームとも最後まで気を抜かずに戦ってほしい。

Text & Photo: © トヨタ自動車



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