2000年 全日本フォーミュラ・ニッポン選手権 第6戦 スポーツランドSUGO 7月30日(日曜日) 決 勝 決勝の朝、菅生は霧につつまれていた。気温はまだそれほど高くないものの、 予報では昨日より高くなるという。 朝のウォームアップで満タンセッティングを出そうとした矢先、とんでもない 不運が起こった。突然ガソリンが漏れ出してアンダーパネルに流れ落ち始めた のだ。即座に原因究明にとりかかり、暫らくして判明したのはタンク内での リーク。ギアボックス・エンジンを外して修理がすべて完了したのはピット ウォークが始まった昼ごろになっていた。些細な部品の劣化のためウォーム アップは無くなってしまった。まさに弱り目にたたり目。気を取り直してレー スに臨む。 予報通り気温はぐんぐん上がり、日も差してきた。タイムスケジュールに遅れ ることなく、14時30分レースがスタートした。グリッドは15番。 ポジション通り15位でスタートしたシゲカズは、16秒から17秒で周回を重ねる。 スタート時に装着したタイヤには問題があるようで、ペースがなかなか上がら ない。前に他車がいたこともあり、予定より早めの23周目にピットイン。タイ ヤを交換後はタイムが上がり15秒台で周回。終盤の10周は軽くなったことも あって14秒台に入る。このときの走りは上位陣と何ら変わることの無い互角の ものだった。結果的にいくつかの接触事故が発生したことでポジションは8位。 いくつかの課題は残ったものの、久々のシングル完走となった。 尚、サーキットのタイミングモニターが故障したため、各ラップごとの細かい チャートがないことをお断りします。 由良監督:レースはスタートから前回の教訓を生かし慎重に進めたが、ペース が上がらず苦戦した。最終的にはシングルで完走でき、テスト不足で遅れてい た部分がレース後半でだいぶ見えてきた。 問題は満タン時の操縦性にあることがハッキリしたので、次回この課題を解決 できれば上位陣と渡り合えるでしょう。そう言った意味で今回は大きな収穫が ありました。 シゲカズ選手:今回は最初からポイントを取れるような状況ではなかったため、 データどりのつもりだった。1周目はリスクを回避するために慎重になりすぎ てしまった。1セット目のタイヤがグリップせずペースが上がらなかったため 早めのタイヤ交換を考えたが、気温の高さを考えると終盤のタレが怖く、結果 的にはほぼ予定通りだった。2セット目は正常だったのでそこそこいけて、今 後の問題が見える次につながる走りができたのではないか。残り4戦はこのよ うなポジションでは走りません。 情報提供:Mooncraft *** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(SDI00685@nifty.com) ***