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Mobil 1 NSX(松田次生/アンドレ・ロッテラー 組)2位表彰台 ■決勝日時 :10月26日(日) ■決勝レース :65周(約303.81km) ■天候 :予選/晴れ 決勝/晴れ ■気温 :17℃(14:00現在) ■コース:ドライ ■観客数 :4万3900人(主催者発表) 松田/ロッテラー組は終始上位で走り続け、2位に入った 10月26日(日)、オート ポリス・国際レーシングコース(熊本県)において2003年全日本GT選手権(JGTC)第 7戦「JAPAN GT in KYUSHU 300km」の決勝レース(65周=約303.81km)が開催された。 オートポリスにおいてJGTCマシンのレースが開催されるのは1999年11月の「GTオー ルスター戦」以来。 シリーズ戦としては初開催となる。 25日(土)に行われたGT500クラス公式予選では松田次生/アンドレ・ロッテラー 組(Mobil 1 NSX)がコースレコードとなる1分42秒785を記録し、予選2番手を獲得。 加藤寛規/光貞秀俊 組(RAYBRIG NSX)が1分43秒543で予選6番手を獲得。セバスチャ ン・フィリップ選手が病欠したため、急遽モンティン選手が加わった、道上 龍/パ ウロ・モンティン 組(TAKATA童夢NSX)は予選10番手。土屋圭市/金石年弘 組(ARTA NSX)は予選13番手。 前戦もてぎラウンドにて今季初優勝を遂げた伊藤大輔/トム ・コロネル 組(G'ZOX-NSX)は、70kgのハンディウェイトの影響もあり、予選14番手 から決勝スタートを迎えることとなった。 決勝レースは晴れ、気温17℃、路面温度26℃と肌寒いコンディションのなか、14 時00分にローリングスタートが切られた。オープニングラップのトップを奪ったの は、第2ヘアピンの進入でポールポジションスタートのau セルモスープラをパス したA.ロッテラー選手(Mobil 1 NSX)。続いて加藤寛規選手(RAYBRIG NSX)が5位、 P.モンティン選手(TAKATA童夢NSX)が13位、伊藤大輔選手(G'ZOX-NSX)が14位、土屋 圭市選手(ARTA NSX)が15位で通過。トップを走るA.ロッテラー選手は積極的な走り をみせ、2位との差を4周終了時で2秒225、5周終了時では3秒280と徐々に広げて いく。 レース序盤に大きなリードを確保していたA.ロッテラー選手だったが、12周目に 周回遅れのパスに手間取り、2位との差を一気に失ってしまう。しかし、A.ロッテ ラー選手は落ち着きながらもハイペースな走りを続け、トップを死守。再び、2位 との差を広げていく。 18周目、P.モンティン選手がADVANスープラと接触するものの、すぐに復帰を果 たす。その直後に土屋選手が緊急ピットイン。操作系のトラブルによりARTA NSXは 無念のリタイアとなる。さらに、22周目には、4位走行のau セルモスープラと加 藤選手が接触、加藤選手はすぐに復帰するものの、レースは波乱続きの展開となる。 タイヤの消耗が激しくなり始めたMobil 1 NSXは、24周終わりでA.ロッテラー選 手から松田次生選手へドライバー交代を行う。各車ドライバー交代を行う中、徐々 にペースアップして3位まで浮上したRAYBRIG NSXは、29周終わりで加藤選手から 光貞秀俊選手へドライバー交代を行った。 ところが、31周終わりでP.モンティン選手から道上 龍選手にドライバー交代を 行ったTAKATA 童夢 NSXは、ピットアウト直後に操作系のトラブルに見舞われ33周 終わりに再びピットイン、リタイアとなる。さらに、22周目の接触によりRAYBRIG NSXに10秒のペナルティが下され、光貞選手が40周目終わりに2度目のピットイン。 順位を7位から10位へ落とす。ほぼ、GT500クラスの全車がドライバー交代を終え た42周目終了時で、松田選手が2位、光貞選手が10位。T.コロネル選手(G'ZOX-NSX) が12位を走行する。 レース終盤となる54周目、松田選手が3位に順位を落とすものの、今シーズン初 の表彰台獲得へ向けて粘り強く走行。最終ラップのゴール直前でポジションを一つ 上げ、2位でチェッカーフラッグを受けた。光貞選手は9位、T.コロネル選手は10 位入賞を果たした。 ----------------------------------------------------------------------- ●永長 真(Shin Nagaosa)NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー 「Mobil 1 NSXが2位表彰台を獲得してくれましたが、NSX-GT全車にとって厳しい レースでした。これは操作系トラブルの影響によるもので、テクニカルコースで のNSX-GTの優位性を示すことができませんでした。次の最終戦が開催される鈴鹿 サーキットは8月のPokka1000kmで優勝したコースですし、Hondaのホームコース でもあります。是非優勝をしたいと思いますので皆様の応援をよろしくお願い致 します」 ■2位 #64 Mobil 1 NSX ●松田 次生(Tsuguo Matsuda)選手 「厳しいレースでしたね。ドライバー交代後、暫定トップに立ったのですが、41周 も走りきらなければならなく、最後までタイヤを持たせることに集中しなければ ならなかったのでトップを守りきることは不可能でした。ただ、その状況の中で 大きなミスもなく、走りきることはよかったと思います。次戦の鈴鹿は得意なサー キットですし、今シーズンは勝利を経験していないので優勝へ向けて全力で頑張 ります」 ●アンドレ・ロッテラー(Andre Lotterer)選手 「スタート直後の1周目は上手くトップに立つことができました。レース序盤は周 回遅れのクルマを抜くのにとまどったこともありましたが、トップをキープし続 けることができました。でも、20周を過ぎたあたりからタイヤの消耗が激しくなっ てしまい、限界に達してしまったので24周終わりでピットインしました。松田選 手には大きな負担をかけてしまいましたが、彼は本当に頑張ってくれました。良 い仕事をしてくれたチームスタッフと松田選手に感謝したいですね」 上記の詳細情報はHonda Racingをご覧下さい。