Japanese F3

EVERGREEN INFORMATION(JF3-R5)

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                EVERGREEN RacingTeam PUBLIC INFORMATION
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  '90 全日本 Panasonic F3 選手権シリーズ第5戦
        ハイランドフォーミュラ選手権レース(西仙台)
             <7月7日~8日>
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           NO.27 羽根幸浩 EVERGREEN RaltRT34/Mugen MF204
予選  2位 ( 1'37"002)
                      決勝  3位 (39'16"635)
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 3月に鈴鹿のBIG2&4レースで幕をあけた90年の全日本PanasonicF3選手権
レースも、過去4戦、毎回優勝者が異なるという激戦の中、いよいよ、シリーズの折
り返し点を迎えた。今回は7月の“東北シリーズ”の1戦、西仙台ハイランドレース
ウェイでのシリーズ第5戦である。
 4月の富士で優勝して以来、しばらく表彰台から遠ざかっている羽根としては、ぜ
ひとも、このあたりでもう一度勝っておきたいところではあったが、気温、路面温度
の低いこの西仙台では、マシンのベストセッティングを見つけることができず、たい
へんきびしい条件の中でのレースとなってしまった。しかし、予選では、B組最速の
タイムでなんとか2番手グリッドを確保、レース開始直後には、いったん5番手まで
順位を落とすが、その後、果敢な追い上げを見せて3位に入賞。表彰台の一角と4ポ
イントを得た。
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7月7日 土曜日
ウォームアップ走行・公式予選
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 梅雨の合間の7月7日。毎年、西仙台でのレースはコンディションに恵まれないと
いうジンクスがあり、昨年のレースが濃霧のために中止になったのは記憶に新しい。
しかも七夕といえば、そのロマンティックな伝説とは裏腹に、統計学的には、一年の
中でも晴れる確率の少ない日らしい。
 この日の西仙台は曇。雨は降ってはいないが、気温は低めである。例によって、A、
Bの2グループに分けられてウォームアップ走行と公式予選が行われる。羽根は、B
組である。午前のウォームアップ走行では、セッティングの確認をしながら11ラッ
プを消化。5ラップ目に1分37秒099のタイムを記録する。これは、A組、B組を通じ
て3番手のタイムながら、それまでのコースレコードである、M.S.サラの1分37
秒154を上回るものであり、また、すでに20ラップ以上も走り込んでいたタイヤを
履いていたことを考えれば十分に満足のいくものであった。
 午後の公式予選。雲が厚くなってさらに気温が下がっている。先に行われたA組の
予選では、古谷直広、服部尚貴、田島栄一、西垣内正義の4選手がが37秒の壁を
破る1分36秒台のタイムを出しており、羽根は36秒台中程のタイムを目標に予選に臨
むことになった。 B組予選の計測開始後、タイヤを暖めながら徐々にペースをあげ
る羽根は、3ラップ目に1分37秒台に入り、続く4ラップ目には1分37秒099をたたき
出して、B組のトップをマークする。その後、さらに数ラップのタイムアタックを試
みるがタイムアップできず、いったんピットイン。水でタイヤを冷やして、サスペン
ションセッティングに若干の調整を施したあと再びコースインしてタイムアタックを
開始する。再トライ後2周目には、1分37秒002のタイムを出してトップタイムを更新
するが、結局、36秒台突入は果たせず、A組最速の古谷選手に次いで、2番手のグリ
ッドから決勝スタートをすることになった。
■羽根幸浩のコメント
「コースレコードを狙っていたんだけど、悔しいね。36秒台の真ん中くらいは行ける
と思ってたんだけどね。なぜかわからないけど、滑っちゃうんだ。ウォームアップ
の時から、若干そういう傾向はあったけど、その時は古いタイヤを使っていたので、
新しいタイヤに履きかえれば解決すると思っていたんだけど…。レースでは、なる
べく早めに前にでて、ファステストラップとコースレコードをねらうよ。トップで
走っていれば、狭いコースで、危ない追い抜きなんてしなくていいしね。(笑)」
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7月8日 日曜日
ウォームアップ走行・決勝レース
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 7月8日。雲が多いが、晴れ間の見えるグッドコンディションである。午前10時、
ウォームアップ走行開始。早めにコースインしてタイヤを暖めながら、セッティング
をチェック。路面温度が昨日の予選の時よりも幾分高めのせいか、滑りやすかったマ
シン特性は、おおむね、緩和されているようだ。コースイン後3周目に、いったんピ
ットイン。フロントのセッティングをわずかに調整してニュータイヤに履き替え、再
びコースイン。このタイムアタックでは、予選では出すことができなかった1分36秒
台のタイムをマークすることに成功、午後の決勝に向けて良い感触を得たことを確認
してマシンを降りる。
 午後1時過ぎ、選手紹介とレース前7分間のウォームアップ走行のためコースイン。
午前中は晴れ間の見えていた空も、ふたたび雲が厚くなってきている。少し肌寒く、
路面温度も低くなっているようだ。
 午後2時30分、グリッドへ向けてのフォーメーションラップが始まる。ゆるやかな
1ラップの後、スターティンググリッドでいったん停止して、シグナルを待つ。赤い
ランプがともり、2秒ほどの間をおいて、青ランプにかわる。
 ポールの古谷、そして、羽根のすぐ後ろ、予選4番手の和田久がうまいスタートを
きって前にでる。羽根は、スタートでのタイミングをはずして出遅れ、服部、田島栄
一の両選手にはまれる形で1コーナーへ向かい、5番手で1コーナーをクリア。1周
目には田島をかわわして4番手でスタンド前に戻ってくる。トップにたっているのは
古谷。2番手に和田、3番手に服部、そして羽根。レース前半戦は、古谷と和田が先
行、服部と羽根が3番手を争いながらトップの2台を追いかけるという展開になる。
服部と羽根は、9周目あたりからテールトゥノーズでぴったりとくっついたまま、激
しい攻防線を繰り広げるが、12周目の最終コーナーで羽根が服部をパスして3位に
浮上。この時点で2番手の和田と羽根の差は約6秒。レース後半戦は、先行する2台
を羽根が追い上げる形で展開されるが、結局、逆転することはならず、古谷、和田に
つづいて3位でチェッカーを受けることになった。
■羽根幸浩のコメント
「ドライバーズミーティングで赤ランプの後、4~7秒で青に替わる、と説明があっ
たんで、グリッドについてから、『いち、に、…』と数えてたんだけど、いきなり
青になったのであわててしまった。スタートしてからは田島選手と服部選手にはさ
 まれてしまった。二人のホイールベースの中に両側のタイヤがはいってしまってど
 うにもできなかった。それで1コーナーでは、無理せずに引いたんだ。強引にいっ
 て、それでレースを終わってしまったら、つまらないからね。中盤、服部君を抜い
 たときには、もうタイヤがダメになってきていて、あまりペースをあげられなかっ
 た。のこり5戦で2つは勝たないといけないなぁ」
                             EVERGREEN RacingTeam
ERGO TECHNIC
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EVERGREEN GROUP
ERGO TECHNIC (RGD03307) 山田 裕


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