SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス RAYBRIG NSXがドライバーズランキングトップに浮上 (ホンダプレスリリース)

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TAKATA 童夢 NSX(道上龍/小暮卓史組)が2位。3位のRAYBRIG NSX(S.フィリップ/細川慎弥組)が、ドライバー部門のポイントランキングで単独トップに浮上

決勝日:2006年10月15日(日) 会場:オートポリスサーキット 決勝レース:65周(約303 .810km) 天候:予選/晴れ 決勝/晴れ 気温:23℃/路面温度:36℃(14:00現在) コースコンディション:予選/ドライ 決勝/ドライ 観客数: 5万1200人(主催者発表)

 10月15日(日)、オートポリスサーキット(大分県)において、2006 オートバックス SUPER GT 第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の決勝レースが開催された。九州で唯一、SUPER GTが開催されるオートポリス・ラウンドのレースウイークは秋晴れとなり、サーキットに詰めかけた大勢のファンがタイトル争いを見据えた激しいバトルに歓声を送った。

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 今ラウンドには、ドライバーズ部門のシリーズチャンピオン争いでトップと同ポイントで2位のS.フィリップ/細川慎弥組(#100 RAYBRIG NSX)が、ウエイトハンデ80kg+特別性能調整25kg、5ポイント差で5位の伊藤大輔/R.ファーマン組(#8 ARTA NSX)が40kg+特別性能調整25kg、16ポイント差で7位の道上 龍/小暮卓史組(#18 TAKATA 童夢 NSX)が30kg+特別性能調整25kgのウエイトハンデが課せられている。

 ※RAYBRIG NSXはウエイトハンデ累積重量が100kgを超えた(計105kg)ため、エアリストリクター径を1ランク小さいものを選択して車重を50kg減らしている。

 14日(土)の公式予選では、道上龍/小暮卓史組(#18 TAKATA 童夢 NSX)が1分40秒638を記録し、第2戦岡山ラウンド以来となる今シーズン2度目のポールポジションを獲得した。2番手には1分40秒720を記録した伊藤大輔/R.ファーマン組(#8 ARTA NSX)が続き、Honda NSX-GT勢にとって開幕戦鈴鹿ラウンドと第2戦岡山ラウンド以来となる今シーズン3度目のフロントロー独占を果たした。S.フィリップ/細川慎弥組 (#100 RAYBRIG NSX)は4番手、L.デュバル/武藤英紀組(#32 EPSON NSX)は14番手からのスタートとなった。

 15日(日)の決勝レースも引き続き快晴となり、スタート時点で気温23℃、路面温度36℃と絶好のレースコンディションとなった。サーキットには2日間で5万1200人が詰めかけ、参加台数37台(GT500クラス15台)のマシンが午後2時にローリング方式でスタートを切った。

 ホールショットを奪ったのはポールポジションの道上龍選手(#18 TAKATA 童夢 NSX)だったが、オープニングラップで2番手スタートのR.ファーマン選手(#8 ARTA NSX)がトップに立った。続いてS.フィリップ選手(#100 RAYBRIG NSX)が3位を走行し、一時的にエンジントラブルが発生した道上選手は4位まで後退した。

 8周目、2位以下を引き離しにかかっていたR.ファーマン選手に、1周目の1コーナーで後続に追突された影響による右リアカウルの損傷を知らせるオレンジボール・フラッグが振られた。そのため、9周終了時に緊急ピットインを行い、約50秒の修復作業を終えてコースに復帰することとなった。この結果、代わって#23 XANAVI NISMO Zがトップに立ち、2位のS.フィリップ選手と3位の道上選手が追い上げる展開となった。

 17周目終了時点で、Honda NSX-GT勢は#100 RAYBRIG NSXが2位、#18 TAKATA 童夢 NSXが3位、#32 EPSON NSXが12位、#8 ARTA NSXは15位を走行する。2位争いを繰り広げるS.フィリップ選手と道上選手はテール・トゥ・ノーズの状態で激しいバトルの末、26周目の1コーナーで道上選手が2位に浮上した。

 26周終了時にトップがドライバー交代のためにピットインを敢行したため、道上選手が暫定トップに浮上した。次周にS.フィリップ選手がピットインを行い、細川慎弥選手へ交代した。道上選手は30周というロングスティントを走りきってピットイン。36.8秒のピット作業で小暮卓史選手が2位でコースに復帰した。

 その後、小暮選手と細川選手は1分43秒台の好ペースを記録してトップとの差を縮め、35周目には小暮選手がトップの背後に追いつく展開となった。小暮選手は果敢にトップを攻め、48周目にバックマーカーのマシンと接触するものの、再びトップの背後につけて相手にプレッシャーをかけ続けていく。 55周目もGT300クラスのマシンを抜くのに手間取ったために、再びトップとの差が2秒747まで広がった。代わって残り4周となる62周目に追いついてきた細川選手が小暮選手を抜いて2位に浮上し、トップの背後から激しく攻めたてる展開となった。

 最後までトップを攻め続けたNSX-GT勢だったが、#100 RAYBRIG NSXの細川選手が惜しくも0秒221差の2位でチェッカーフラッグを受け、#18 TAKATA 童夢 NSXの小暮選手が3位となった。しかし、レース終了後に#100 RAYBRIG NSXにピット作業違反のペナルティが下され、30秒のタイムペナルティが科せられた。その結果、最終順位は#18 TAKATA 童夢 NSXが2位、#100 RAYBRIG NSX が3位となった。優勝は#23 XANAVI NISMO Zだった。

 これにより、ドライバー部門のシリーズチャンピオン争いにおいて#100 RAYBRIG NSXのS.フィリップ選手と細川慎弥選手が計79ポイントを獲得し、単独トップに浮上した。#18 TAKATA 童夢 NSXの道上龍選手と小暮卓史選手も計72ポイントでランキング3位につけている。また、チーム部門ではRAYBRIG NSXが計65ポイントを獲得してランキング2位に浮上している。

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●コメント
■白井 裕(Hiroshi Shirai)NSX-GTプロジェクト・プロジェクトリーダー

 「前戦もてぎラウンドに続いての2連勝を目指していたので悔しいです。1周目の1コーナーで後続に追突された8号車は残念な結果となりましたが、18号車と100号車がとても頑張ってくれました。特にこの3台は厳しいウエイトハンデが課せられながらもマシンのセットアップがうまくいき、予選からすばらしい走りを見せてくれました。さらに、細川選手と小暮選手の成長をうれしく思います。シリーズは最終戦の富士ラウンドを残すのみとなりました。高速サーキットの対策を十分に練り、タイトル獲得へ全力を尽くしたいと思いますので、皆様の応援を宜しくお願い致します」

2位 #18 TAKATA 童夢 NSX
■道上 龍(Ryo Michigami)選手

 「レース序盤はエンジントラブルのために順位を落としてしまいましたが、コントロール・スイッチ類を調整してトラブルは改善されました。その後、自分のパートは完ぺきにこなせました。このトラブルがなければ優勝することができたと思うので残念です。次の富士はさらにウエイトハンデが厳しい状況となりますが、タイトル獲得に向けて最後まであきらめずに頑張ります」

■小暮卓史(Takashi Kogure)選手

 「今回はレース序盤でのトラブルに泣かされたレースでした。バトンタッチを受けてからは、攻めた走りを続けてトップを狙える位置まで迫ったのですが、終盤にペースを落とすようにチームから指示があったため、結果的に2位となりました。最終戦の富士では、僕たちにもチャンピオン獲得の可能性があるので、ベストを尽くして悔いのないレースをしたいと思います」

Text & Photo: HONDA



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