SUPER GT

SUPER GT第8戦オートポリス レクサスSC430 初のオートポリスに苦戦 (トヨタモータースポーツニュース)

レクサスSC430 初のオートポリスに苦戦。1号車が5位
36号車は7位。ポイントランキングで後退するが最終戦で逆転タイトル獲得へ期待

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初めてのコースで苦戦を強いられながらも5位フィニッシュを果たした
レクサスSC430(No.1 ZENTセルモSC)

 2006年SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」が10月14日(土)、15日(日)の両日、九州・大分県のオートポリスで開催された。全9戦で戦われる2006年のシーズンも残り2戦となり、チャンピオン争いも佳境に入った。

 阿蘇外輪山の地形を活かして作られたアップダウンの激しいテクニカルコースを舞台に激戦が繰り広げられた今大会には、GT500クラス15台、GT300クラス22台の総勢37台がエントリー。

 この内、トヨタ勢はGT500クラスに4台のレクサス SC430と2台のトヨタスープラ、GT300クラスには2台のトヨタ MR‐Sと2台のトヨタ セリカが出場した。

◆予選◆

 14日(土)の天候は晴れ時々曇り。気温23度路面温度34度と爽やかな気候のもとで午前10時30分から公式予選1回目セッションが行われ、 Mobil1 SC6号車が順調に5番手、ニュータイヤを2セット使用して終盤にタイムアップしたtriple aサードスープラGT66号車が7番手、ディフェンディングチャンピオンのZENTセルモSC1号車が80kgのウエイトハンデにもかかわらず健闘して8 番手、ECLIPSE ADVAN スープラ25号車が9番手でトヨタ勢4台が上位10番手までのグリッド順を決定するスーパーラップに進出した。

 そして午後2時25分からGT300/GT500各15分間づつの公式予選2回目セッションに続いて気温26度路面温度41度まで上昇する中、午後3時より注目のスーパーラップがスタート。

 3番目にコースインした1号車はクリーンなアタックを決め、セッティングが合わなかった6号車、ユーズドタイヤでの出走となった66号車を逆転して6番手グリッドを獲得。25号車は8番手、6号車は9番手グリッドから決勝に臨むこととなった。

 一方、GT300クラスでは1回目セッションで梁山泊apr MR-S777号車が4番手、TOY STORY Racing MR-S101号車が6番手タイムを記録。MR-S101号車がチームメイトの777号車を逆転して4番手、777号車も5番手の好位置につけた。

◆決勝◆

 15日(日)も朝から好天に恵まれ、5万1200人の大観客が入場。気温25度、路面温度42度のドライコンディションのもとで定刻の午後2時に、決勝フォーメーションラップがスタートした。

 6番手グリッドの1号車は好スタートを切り、オープニングラップで先行車をパス。翌周再逆転を許したが、タイヤ摩耗の厳しいコースで2回のピットを余儀なくされる車両も出る中、タイヤを温存する走りと作戦を採り、安定して6位をキープ。28周目には、ドライバー交代を行い、最終的には5位でフィニッシュ。貴重なポイントを獲得し、首位に8点差のランキング4位と、最終戦富士大会を前に、2年連続タイトルに向けて可能性を残した。

 また、90kgものウエイトを搭載した36号車も11番手スタートから着実な追い上げを見せ、6位までポジションを上げて29周目に給油ピットイン。このピットインで一時11位へと順位を落とすものの、後半も激しく追い上げ、56周目には7位に浮上し、そのままチェッカーを受けた。この結果、ランキングでは首位に7点差の2位タイにつけ、逆転タイトル獲得の期待を胸に最終戦へと臨むことになった。

 一方、GT300クラスでは、混戦模様の中、5番手からスタートした777号車が、順位を維持し5位でフィニッシュした。

ZENTセルモSC1号車 ドライバー 立川祐路のコメント:

 順位には悔しさもあるが、チーム全員がベストを尽くした大きな結果だと思う。最終戦はウエイトの軽いライバルも立ちはだかってくるだろうが、得意の富士での優勝と逆転連覇を狙う。

ZENTセルモSC1号車 ドライバー 高木虎之介のコメント:

 序盤はタイヤを温存するべくやや抑えたが、良いペースで走ることが出来た。ランキングではやや後退となったが、昨年も大逆転でチャンピオンを獲得出来たので、今年も可能性はあるはず。我々のチームはこういう状況に強いので、最終戦ではベストを尽くし、タイトルを獲得したい。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:

 SUPER GT参戦初年度のレクサスSC430にとって、今大会はコース特性に合ったセッティングを見出すことが出来ず、楽な戦いではなかった。しかし、チームの努力のおかげでタイトルの可能性を残すことが出来た。最終戦では再びチャンピオンを獲得すべく、全力で戦い抜く。

Text: トヨタ自動車株式会社



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