決勝日を迎えた21日、鈴鹿サーキットは早朝から快晴に恵まれ、8時より決勝レースをにらんで30分間のフリー走行が行われた。
GT3クラスでトップタイムを記録したのは第1レースをポール位置からスタートするPETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(谷口信輝/ドミニク・アン/ファリーク・ハイルマン組)。しかし、ヘアピンでスピンする場面も見られ決勝レースには不安を残した。ポールシッター(ただし3グリッド降格)のPETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(片岡龍也/ジョノ・レスター/メルビン・モー組)は4位と出遅れている。
ST-1クラスでは、DIAMANGO BMW Z4(余郷敦/石原将光組)がトップタイムを記録したが、両ドライバーのタイムがそろっていないため決勝では不安が残る。クラスポールシッター(ただしペナルティのため5グリッド降格)のENDLESS・ADVAN・380RS-C(峰尾恭輔/谷口行規/高木真一組)はクラス2位に付けた。
ST-2ではクラス予選2位のSturm・MOTUL・ED・ インプレッサ(大澤学/松田晃司/吉田寿博組)がトップタイム、ST-3ではクラス予選3位のB-MAX・Z33(関口雄飛/ドラゴン/吉田基良組)が、ST-4ではクラス予選3位のW.S.ENGINEERING S2000(阿部光/吉田靖之/鶴田積組)、ST-5ではクラス予選4位のDIXCELアラゴスタ・NOPROデミオ(野上敏彦/小原健一/大井貴之組)がそれぞれトップタイムを記録している。
決勝第1レースはこの後、10時より1時間レースで開催される。給油禁止、最低1回のドライバー交代が義務化され、一人のドライバーが3分の2以上走れない。スタート20分過ぎから40分までの間に49台のマシンのピットイン/アウトが集中すと予想されるため、緊迫したピット作業にも注目だ。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Keiichiro TAKESHITA