Formula Nippon

FN:第2戦鈴鹿決勝 松田涙の鈴鹿初勝利!! SC2回の混戦を制し、開幕2連勝達成

鈴鹿サーキットで開催された全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第2戦の決勝は、2度もセーフティカーが入る荒れた展開の中、 ポールポジションからスタートした#1松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)が開幕戦富士に続いて2連勝。
スタートから一度もトップを譲らずに43周を走りぬけ、待ちに待った地元鈴鹿での勝利を勝ち取った。
2位は#20平手晃平(TP Checker IMPUL)。フォーミュラニッポンデビュー2戦目のルーキーは#36アンドレ・ロッテラー (PETRONAS TOM'S)の執拗なアタックを最後まで退け、見事表彰台をものにした。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数28,000人)

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第2戦決勝は午後2時30分スタート。
2番手スタートの#4ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがスタートを失敗して5位に後退していくのを尻目にホールショットを決めた松田は、 チームメイトの#2ブノワ・トレルイエを従えて悠々と周回を重ねていく。
その後方では4番手スタートの平手がオープニングラップのシケインで先行する#67ロベルト・ストレイトのインに飛び込んで3位に浮上、 インパル勢の1-2-3でレース序盤は進んでいった。

出遅れたオリベイラは6周目のスプーンでストレイトのインに並びかけて接触。
ストレイトはそのままピットへ向かい、グラベルに飛び出し、フロントウィングを破損したオリベイラも遅れてピットでノーズ交換に入る。
このアクシデントで大きく後退したオリベイラはその後もペースが上がらずに周回遅れとなり、 最後は39周目に彼を抜こうとした立川と接触して左フロントサスペンションを失ってダンロップコーナーでレースを終えた。

インパル勢の3台が快調に周回を重ねる背後からは、予選7番手からスタートしたロッテラーが迫ってくる。 ロッテラーはストレイトとオリベイラのアクシデントに助けられて5位に浮上すると、 先行する4位の#7本山哲を6周にもわたる熾烈なドッグファイトの末、14周目の1コーナーで抜き去り、一気に平手との差を詰めてきた。

ところがレースが19周目に入ったところで、ピットアウトしてきた#40松浦孝亮と#5金石年弘が接触するアクシデントが発生、 金石はコース上にストップし、左後輪を失った松浦はデグナーで飛び出してしまう。
この、金石の車両を回収するため、ここで最初のセーフティーカー(SC)が入った。

トップの松田はこの機会を上手く利用してピットストップを済ませ、タイミングよくトップのままでSCの後ろにつけるが、 トレルイエはピットインの指示が間に合わず、1周遅れで入ることとなってしまった。
トレルイエはこのため、一気に13位に後退してしまった。

24周終わりでSCはコースを外れ、リスタート。
ここでも松田はタイミングよく加速に入り、トップを守って1コーナーへ。
その背後では平手とロッテラー、本山と#32小暮卓史の一騎打ちが展開され、再び松田との差は開いていく。
下位に沈んだトレルイエも、持ち前のアグレッシブな走りで、#6平中克幸、#31ロイック・デュバル、#56伊沢拓也、#47ロニー・ クインタレッリ、#48立川祐路を次々にパスして一気に7番手まで挽回してきた。

2位の平手の背後でプレッシャーをかけ続けた追うロッテラーは、35周目の2コーナーで遂に平手のインに並びかけるが、 平手も懸命にロッテラーを押さえ込んだ。
その後も執拗に平手の隙をうかがうロッテラーだったが、 39周目に入ったところで先述のオリベイラと立川のアクシデントにより2度目のSCが入った。

これによりレース終盤の貴重な2周がSCランに費やされ、残り2周でリスタートとなったことで、 ロッテラーの2位浮上のチャンスは大幅に削られることとなり、フォーミュラニッポンデビュー2戦目のルーキーは見事2位表彰台を勝ちとった。

この2位、3位のバトルに助けられ、トップの松田は一度も後続に脅かされることもなく43周を走りきり、 待ちに待った地元鈴鹿での優勝をフォーミュラニッポンデビュー9シーズン目にして漸く手にすることとなった。
松田はこれで開幕2連勝をいずれもポール・トゥ・ウィンという最高の形で達成し、シリーズランキングも満点の32ポイントを計上、 シリーズ2連覇に向けて大きく前進した。

フォーミュラニッポン第3戦は5月25日、ツインリンクもてぎで行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum



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