第1、第2レースとも完勝したカルソニックコンビ。
約一時間のインターバルを置いて行われた第2レースは、一転して完全なウェット コンディションとなったが、ここでも#12カルソニックスカイラインを駆るブノワ・ トレルイエが圧倒的な速さを見せて優勝。トータルでもフルポイントの60点で第4戦 のウィナーとなった。 2位には#22リチャード・ライアンが入り、第2ヒートをスカイラインの1-2フィニッ シュで飾った。また、1レース2位の#39デンソーサードスープラが6位に終わったため、 トータルポイントでも#22モチュールピットワークGT-Rが上回り、JGTC第4戦富士は 第2戦富士500kmに続いてのスカイライン1-2フィニッシュとなった。 GT300では#11JIM RodeoDrive アドバンF360を駆る田中哲也が#55ECLIPSE タイサン ADVAN バイパーの山田英二とのドッグファイトに競り勝ってトップでチェッカーを 受けた。しかし1レースとのトータルでは#55バイパーがトップとなった。 序盤セミウェットからドライに変化した第1レースとは異なり、インターバルから降り 始めた小雨のために第2レースはフルウェット状態でスタートすることとなった。 1コーナーを制したのは2位スタートの#39織戸学。以下#12トレルイエ、#23クルム、 #22ライアンと続く。 2周目の1コーナー手前で#100RAYBRIG NSXの光貞がスピン、ランオフエリアを横切って コースに飛び出し、#88ノマド ディアブロ JGT-1の山西に激突してコース上に破片を 撒き散らしたためにセーフティカーが導入された。 8周目でリスタート。1コーナーで#22ライアンが#23クルムのインを突いて3位に浮上。 9周目には#39織戸、#12トレルイエ、#22ライアンの3台が団子状態で1コーナーに殺到。 これを制したのは#12トレルイエ。続いて#22ライアンも#38立川を抜き去ってGT-Rが 1-2体制を形成。さらにクルムが13周目の1コーナーで#39織戸を抜き去り、20周目には ダンロップの進入で#38立川を攻め落として3位に。これで今度こそスカイライン1-2-3 フィニッシュかと思われたが、25周を終えた辺りから#23クルムのペースが落ちはじめ、 #38立川、#1脇阪、#18道上の先行を許してしまう。 途中周回遅れが絡んで1-2位が急接近する場面もあったが、結局#12トレルイエ、#22 ライアンの順番は変わらず、#12カルソニックスカイラインが第1レースに続いて連勝、 仮ポイントも60点満点でJGTC第4戦を完全制圧した。 フェアレディZ、バイパー、F360、セリカ、911GT3、インプレッサが入り乱れての混戦 が予想されたGT300クラスは、リスタート直後から#11F360の田中哲也と#55バイパーの 山田による激しいドッグファイトが繰り返され、一旦は#55山田がトップに立つも、 終盤ナーバスな挙動に悩まされる間に#11田中に逆転され、一時は#26PLUS e タイサン アドバン GT3Rの山路に抜かれたものの、なんとかクラス2位でチェッカーを受けること ができた。この結果、1、2レースのトータルポイントでは他を上回って第4戦優勝を決め ることとなった。#11、#55に続いては#26が3位でフィニッシュ、予選PPながら第1レース を11で終えた#19ウェッズスポーツCELICAの青木も積極果敢な走りで順位を挽回、一時 はクラス3位を射程に収めるが、最後に#34DENTAIRE MR-Sの松田に抜かれ、クラス5位 に終わった。
2003年7月13日 富士スピードウェイ(静岡県) 決勝第2レース 天候:雨/コース:ウェット
-P.-No.Cls-Car------------------------------Drivers-----Lap-GoalTime---(WH) 1 12 500 カルソニックスカイライン トレルイエ 30 1:00'33.078(20) 2 22 500 モチュールピットワークGT-R ライアン 30 - 1.341(40) 3 38 500 auセルモスープラ 立川 30 - 44.235(30) 4 1 500 エッソウルトラフロースープラ 脇阪(寿) 30 - 52.835(110) 5 18 500 TAKATA童夢NSX 道上 30 - 53.295 6 39 500 デンソーサードスープラGT 織戸 30 - 1'02.624(10) 7 23 500 ザナヴィ ニスモ GT-R クルム 30 - 1'05.221(90) 8 36 500 WOODONEトムススープラ 土屋(武) 30 - 1'20.696(50) 9 8 500 ARTA NSX 土屋(圭) 30 - 1'21.596 10 16 500 G'ZOX無限NSX コロネル 30 - 1'32.522(10) 11 25 500 ADVAN スープラ 荒 29 - 1 Lap(10) 12 35 500 プロジェクトμエスペリアスープラ 脇阪(薫) 29 - 1 Lap 13 64 500 Mobil 1 NSX 松田 29 - 1 Lap 14 11 300 JIM RodeoDrive アドバンF360 田中 28 - 2 Laps(30) 15 62 500 VemacR&Dダンロップ350R 密山 28 - 2 Laps 16 37 500 ZENTトムススープラ アピチェラ 28 - 2 Laps 17 55 300 ECLIPSEタイサンADVANバイパー 山田 28 - 2 Laps 18 26 300 PLUS e タイサンアドバンGT3R 山路 28 - 2 Laps(65) 19 34 300 DENTAIRE MR-S 松田 28 - 2 Laps 20 19 300 ウェッズスポーツCELICA 青木 28 - 2 Laps 21 31 300 RECKLESS MR-S 佐々木 28 - 2 Laps(60) 22 3 300 ハセミスポーツエンドレスZ 木下 28 - 2 Laps(35) 23 43 300 ARTA Garaiya 高木 28 - 2 Laps(20) 24 15 300 AMPREX BMW M3GT クワン 28 - 2 Laps 25* 81 300 ダイシンADVANシルビア 星野 28 - 2 Laps 26 70 300 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋 28 - 2 Laps 27* 24 300 EndlassタイサンアドバンGT3R 余郷 28 - 2 Laps(20) 28* 51 300 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 尾本 27 - 3 Laps 29 910 300 910 BOROアドバンポルシェ 平川 27 - 3 Laps 30 111 300 ARKTECHダンロップGT3 芳賀 27 - 3 Laps 31 17 300 Kosei SPIRIT MR-S 松永 26 - 4 Laps 32 911 300 高見沢バイタルポイントGT3R 高見沢 26 - 4 Laps 33 9 300 正義の味方 覆面レーサーXMT 菅 26 - 4 Laps(10) 34 69 300 FK/Massimo 外国屋 ADVAN GT3R 山岸 26 - 4 Laps -----------以上完走--------------------------------------------------------- 77 300 クスコスバルADVANインプレッサ 谷川 20 - 10 Laps 10 300 レイジュン・ダンロップ GT-1 OSAMU 15 - 15 Laps 2 300 リニューカー・ベルノ東海NSX 渡辺 15 - 15 Laps(10) 88 500 ノマド ディアブロ JGT-1 山西 1 - 29 Laps 100 500 RAYBRIG NSX 光貞 1 - 29 Laps(10) 76 500 イエローコーンマクラーレンGTR 黒澤 1 - 29 Laps 7 300 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 谷口 1 - 29 Laps(10) ---------------------------------------------------------------------------- WH:ウェイトハンデ(kg) Fastest Lap #35 プロジェクトμエスペリアスープラ(脇阪(薫)) 1'35.492 29/29 165.878km/h * No.81は、反則スタートによりドライビングスルーペナルティ。 * No.24,51は、2003全日本GT選手権統一規則28条7.違反によりドライビングスルーペ ナルティ。 ◆富士スピードウェイ http://www.fujispeedway.co.jp/