全日本F3選手権第6戦の決勝は、ロベルト・ストレイト(インギング)が2位に2秒.940差をつけて20周を走りきり、 第4戦鈴鹿に続く今季2勝目を挙げた。
午前10時45分、フォーメーションラップが開始され、20周の戦いが始まった。
ポールシッターのオリバー・ジャービスとセカンドグリッドのロベルト・ストレイトによる激しい先陣争いはジャービスに軍配。
しかしこのとき、ストレイトをグリーンゾーンまで押しやったジャービスの行為が審議対象となってしまう。
その後方では石浦宏明と大嶋和也が3位を争った結果、大嶋が2コーナーでアウトに飛び出してしまう。
大嶋は大きく順位を落とし、1周目を10位で戻ってきたが、
更に3周目にはジャンプスタートによるドライビングスルーが課せられることになり、
これを4周終わりで消化した大嶋はとうとう最後尾に落ちてしまい、その後も懸命に順位回復を図ったが、
結局9位でレースを終えることとなった。
大嶋のジャンプスタートに続いて、8周目にはついにジャービスに対してもドライビングスルーペナルティがポストから提示された。
9周終わりで手を挙げて合図したジャービスは10周目にピットイン、塚越の後ろ、
5位でレースに復帰した。
これでストレイトがトップに繰り上がった。
ストレイトはその後も2位石浦の追撃を退け、最後は2.94秒の差をつけて20周を走りきり、今季2勝目を上げた。
また、ジャービスが5位、大嶋が9位に終わったことにより、
シリーズポイント上もストレイトがトップに立って次戦岡山ラウンドに臨むこととなった。
第7戦&8戦は岡山国際サーキット。6月9日、10日決勝だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA