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SGT:第4戦SUGO GAINER DIXCEL SLS、トップ走行中に接触され無念のリタイア! (GAINER)

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GAINER DIXCEL SLS
Katsuyuki HIRANAKA / Bjorn WIRDHEIM
予選:2位 決勝:リタイア
入場者数 / 予選日:9,000人・決勝日28,000人

7月19日(土曜日)
  • 公式練習 9:00~10:50 雨/ウエット/気温:21度/路面温度:23度
  • ノックアウト予選 1回目・2回目 濃霧のため20日朝に順延

 今回の菅生では74kgのハンディウエイトを搭載した11号車。梅雨明け間近のサーキットは朝から雨が降り、ウエイトが重くなったマシンにとっては、恵の雨になるかもしれない。

 まず、平中克幸がマシンチェックのためコースへ。走り出しからアンダーステアに悩まされるが、タイムは他車と比べても悪くなく、やはり雨のコンディションは、11号車にとって好材料になっているようだ。リアの足回りを調整し、再びコースへ。若干の変化はみられたものの、基本的にアンダーは消えていない。

 路面状況が刻々と変化するなか、セット変更を行いビヨン ビルドハイムと交代しチェックを行う。このセッションでは4番手のタイムで終了した。午後から行われる予選は、1度もコースに出ることなく、濃霧のため明日の朝に持ち越しとなった。雨のまま予選を行いたかった11号車にとっては、非常に残念な順延となった。

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7月20日(日曜日)
  • 公式予選 9:05~9:30 雨/ウエット/気温:20度/路面温度:23度

gt_r04_g11-3.jpg  昨日からの雨は止むことなく、心配された霧も酷くはならずに、ウエット路面での予選がオンタイムで開始された。1回のみの25分の予選となり、1人のアタックでもOKということで、担当するのは平中。グリーンランプが点灯すると同時にピットを離れていく。

 計測2周目にまずこの時点でのトップタイムを計測。10号車の山内もダンロップタイヤの特性を生かし平中に続く。雨も止み初め、路面も徐々に乾き初めてもトップから3番手以内でポジション争いを展開。

 残り15分でタイヤを交換し、再びアタックを開始。計測3周目に1分27秒866を計測しトップに立つが、路面状況が回復傾向にあり、3番手に後退。残り6分で1度クールダウンして再びアタックを試み、タイムの更新を果たすが、ポジションを上げることは出来ず、午後からの決勝は3番グリッドからのスタートとなった。

平中克幸ドライバーコメント
 予選3番手で決勝に向けては良い予選になったと思います。ダンロップタイヤのインターミディエイトのタイヤも凄く良かったですし、ライバル勢も10位以下と下位に沈んでいましたからね。GAINERとしても10号車がポールを獲得して、両車とも表彰台を狙えるポジションからのスタートになるので、決勝は2台揃って表彰台に立てたら良いなと思います。
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
 昨日の練習走行は良い感じで終われました。僕が担当するはずだったQ1がキャンセルになり、今朝の予選はパーフェクトなコンディションになった。予選は雨と約束されていた訳ではなかったので心配でしたが、ダンロップタイヤはウエット、インター共に非常に強くパフォーマンスを発揮してくれました。KATSUが素晴らしい走りをしてヘビーな車重でも良いポジションを獲得してくれました。決勝は表彰台に立って、チャンピオンシップもリードしたいと思う。
7月20日(日曜日)
  • 決勝 14:00~ 曇-雨/ドライ-ウエット/気温:22度/路面温度:27度

 決勝のフォーメーションラップが始まると同時に、雨がポツポツとコースを濡らし始める。隊列が整わない事もあり、2周に渡ってフォーメーションラップが行われた。ポールからスタートした10号車山内に続き、11号車ビヨンが1コーナーに消えていく。濡れた路面の為、インターミディエイトのタイヤに交換するマシンも多かったが、濡れ始めた路面での2台のペースは速く、2台でバトルを展開。

 2周目に11号車が10号車を4コーナーでパス。5周目にはGAINERの2台が3番手以下を10秒も引き離していた。しかし、後方から乾いてきた路面にマッチした50号車アストンマーティンが徐々に詰め始める。

 19周目から後方につかれ、20周目の1コーナーでインを刺された時に、50号車はバランスを崩して11号車の右前輪にヒット。画面からはタイヤが回っていない11号車の悲惨な光景が映し出される。

 何とかピットまでマシンを運んできたビヨンだったが、足回りが破損してしまい、無念のリタイヤとなってしまった。しかし、4号車が2度のタイヤ交換でノーポイント、55号車もノーポイントとなったため、シリーズランキングに変動はなかったことが今回のレースでの唯一の救いだった。

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平中克幸ドライバーコメント
 スタート直後から凄く荒れた展開で、僕らの判断は良かったと思います。表彰台の可能性も高かったので、こんな形で終わってしまい非常に残念なレースでした。今はそれしかいえません。非常にショックが大きいので・・・。
Bjorn WIRDHEIMドライバーコメント
 スタートは良いスタートが切れました。雨が降ってくる状況で、10号車を早めにパスして2台で良い状況を作れていました。タイヤをセーブしながらの走行でしたが、あの状況下では良いペースだったと思います。ウエット路面になったり、ドライ路面になったりと大変でした。50号車が迫って来たときは、やはり楽には抜かせたくありませんでした。ただ、最終コーナーのアンダーステアが非常に強く、立ち上がりのスピードが落ちる分、ストレートで並ばれてしまいました。外に並んで1コーナーでインに入られましたが、右フロントタイヤに接触され、足回りが壊れてしまいました。大量ポイントを獲得できるチャンスだっただけに、このリタイヤは非常に残念です。次の富士はもっと強くなって戻ってきます。
福田洋介チーム代表コメント
 新路面になり、タイヤとの相性をまだ探っている状態の菅生で、74kgのウェイトハンデを積む11号車にとって、朝の予選・スタート直後迄は天気が味方してくれた感じでしたが、決勝中に完全にドライになってからは、やはり厳しい闘いを強いられました。ビヨンも厳しいなりに簡単には順位を譲らないように頑張っていたのですが、強引にインに入ってきた車両に接触され、リタイヤする事となってしまい残念です。荒れたレースで終盤の路面コンディションを考えれば、走り続けれてさえいればポイントを多く獲得出来ていただけに尚更です。 重い11号車、次戦以降の夏場のレースで「速さ」を魅せる事は難しいかもしれませんから「強さ」を発揮し、ライバルに競り勝ち、しっかりポイントを獲ってチャンピオンを目指します。

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GAINER


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