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SF:メーカー・ルーキーテスト岡山1日目 小林可夢偉が貫禄のトップタイム

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 日本レースプロモーション(JRP)は10日、岡山国際サーキットでエンジンメーカーテスト/ルーキーテストを実施。10人/11台が参加する中、貫禄を見せつけたF1ドライバーの小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)がコースレコードを大幅に上回る1分11秒769を記録。初日のトップに立った。

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 今日から2日間のテストが行われる岡山国際サーキットは、朝は氷点下まで冷え込んだが、終日晴天で絶好のテスト日和。小林可夢偉、佐藤琢磨、外国人ルーキードライバーらを見たさに、平日にもかかわらず一般観戦客は千人を超えた。テストは午前10時50分から1回目のセッションが行われ、好天のため開始時には気温は9度、路面温度は13度まで上昇した。

 参加ドライバーは10名。エンジンテスト担当はメーカーのテストカーに乗り込む今年のドライバーズチャンピオンの中嶋一貴(トヨタ)とインディーカーに参戦中の佐藤琢磨(ホンダ)。

 今回出場することで大きな話題となった小林可夢偉は今年ケータハムでF1を戦い、日本のサーキットを走るのは12年ぶり。ルマン/トヨタの8号車をドライブする。前回出場の岡山は2003年のフォーミュラトヨタで、中嶋一貴とのバトルを制し優勝を飾っている。

 無限/ホンダの2号車をドライブするのはファビオ・ライマー。2013年度のGP2チャンピオンで今シーズンはレベリオンレーシングからWECにフル出場した。

 ナカジマレーシング/ホンダからは今年スーパーGTに同チームから参戦していたベルトラン・バゲットが参加。今回は31号車と32号車を乗り比べての比較テストを行った。

 チームインパル/トヨタから参加したのはグランツーリスモによりニッサンGTアカデミーのチャンピオン、ヤン・マーデンボロー。先日行われたニスモフェスティバルにも顔を見せていた。20号車をドライブ。

 コンドーレーシング/トヨタの3号車をドライブしたのは佐々木大樹。2012年度の全日本F3・Nクラスチャンピオンで、2013年はスーパーGT300、今シーズンはGT500と着実にステップアップしてきたニッサン期待のドライバーだ。

 リアルレーシング/ホンダの11号車をドライブするのは桜井孝太郎。日本では無名のドライバーだが、2011年度のイギリスF3ルーキクラスチャンピオン。ただし、ルーキークラスでのフル参戦は彼だけだった。その後はGP3に出ていたようだが、実力は未知数だ。

 KCMG/トヨタの18号車をドライブするのは2007~2008年のフォーミュラニッポンチャンピオンで、今シーズンGT500クラスでもチャンピオンも獲得した松田次生。今回のルーキーテストでは、今シーズン参戦していたドライバーが出場できないため、来シーズンのここ岡山で行われる第2戦のためのセットアップデータを取るために呼ばれたようだ。自身のブログでも「来年の参戦はない」と明言している。しかし、常々フォーミュラに乗りたいと周囲に語っているので、他チームからの出場を期待したいものである。

 リアルレーシング/ホンダの10号車をドライブするのは一昨年まで同チームから出場していた金石年広。松田同様、データ収集のための搭乗と思われる。

 テストは午前10時50分から2時間、午後2時5分から2時間の2回。メーカー間の申し合わせにより、開発車両含む全車が午前85% 、午後90%の燃料流量制限で行われた。

 午前のテストではF1ドライバーの小林が貫禄を見せつけ、開始30分には2008年6月に松田がノックアウト予選Q3で出した1分15秒831を軽々と上回る1分14秒541を出すと、その後もタイミングモニターのトップに君臨。タイムを1分13秒241まで縮め午前のテストを締めくくった。

 午後になっても小林の勢いは止まらない。11日が雨の予報のため、使用可能なドライタイヤ6セットの内5セットを投入。終了直前にはタイムを1分11秒769まで縮めた。これは1994年にここ岡山で行われたF1でアイルトン・セナが出した1分10秒218に1秒5まで迫るもので、当時の予選グリッドに当てはまると6位に入るものである。

 2位は小林に抜かれるまで一時トップに立っていたマーデンボローで1分12秒401。ただのゲーマーでないところを見せつけた。3位は1分12秒551の佐藤だが、アタックラップ中にイエロー区間で減速したのが悔やまれた。

 4位はライマー、5位は中嶋一貴、6位に松田、7位に佐々木、8位に金石と続いた。2台のクルマを乗り換えたバゲットは32号車で9位に付け、桜井は10位と最下位で1日目を終了した。

 午前、午後ともに車両回収の為に数回の赤旗が出たものの、大きなトラブルも無く初日が終了。明日は雨の予報だが、今日のスケジュールと同じ午前9時50分より1回目が、午後2時5分より2回目がそれぞれ2時間で行われる。

Text: Hiroyuki MINAMI
Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroyuki MINAMI


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