F4西日本シリーズは6日、鈴鹿サーキットフルコース(1周・5.807km)で第3戦の決勝を行い、ポールポジションからスタートした平木湧也(SUCCEED SPORTS F108)が、10周・20分47秒693で優勝した。FCクラスは福住仁嶺(HFDP/SRS-F/コチラR)が優勝した。
スーパーFJではウェットだった路面もその後雨は落ちず、前イベントのVitzレースでペースカーが入ったため、予定より5分遅れた11時、ドライコンディションでF4のフォーメーションラップが始まった。
スタートでは予選6位の朝日ターボ(ヴァンガード・S Road☆MC090)がストールしたものの上位グループはクリーンスタート。予選順位のまま、平木湧也(SUCCEED SPORTS F108)、加藤智(FEEL! RK01・TODA)、植田正幸(Rn-S☆制動屋☆ZS)と1コーナーを通過。
トップの平木は、序盤から後続を引き離しにかかり、周回毎にファステストラップを更新しながらゆうゆうとトップを独走。10周を走りきり2位以下を8秒以上離してポールトゥウイン。前戦に続き2連勝を飾った。
2位の加藤はトップ平木には置いて行かれたものの、3位以下を離しながら単独走行。この順位でレースを終えた。
対して3位の植田は安泰ではなかった。スタートで8位まで順位を落とした予選4位の浅原悠貴(CMインダストリー・RK01)がFCクラスのクルマをパスしながら徐々に順位を回復。5周目には4位まで上がり植田に迫ってきた。
浅原は9周目に植田と0秒7差まで詰め、最終ラップに突入。しかし、シケインで仕掛けるも勢い余ってスピン。植田が辛うじて逃げ切り、うれしい総合での初表彰台をものにした。
FCクラスはポールシッターの石川京侍(HFDP/SRS-F/コチラR)が好スタート。総合上位3台の背後でレースを始めた。2位には坂口夏月(同)、Cクラスのマシンを1台挟んで3位には福住仁嶺(同)が付ける。
3周目には福住が坂口をパスして2位に上がるとトップの石川を追い始める。6周目にその差は1秒を切り、テールトゥノーズの攻防を続けていたが、ついに9周目のシケインで福住が石川をパス。トップに立った。
2位に落ちた石川は、最終ラップのシケインで福住に仕掛けるもスピン。黄旗が出てきたため、黄旗中のコースアウトに40秒加算のペナルティーが科され大きく順位を落とすこととなった。
優勝は福住、2位には坂口が上がり、3位には大津弘樹(SRS-F/コチラレーシング)とホンダ勢が上位3台を独占することとなった。
4位にはトヨタ勢の最上位小河諒(TEAM TOM’S)が入った。
第4戦は8月17日、再びここ鈴鹿サーキットの東コースで決勝が行われる。
Text: Yosinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI