ANABUKIレーシングチーム 1995年 全日本F3選手権シリーズ第8戦 レースレポート 大会名:FUJI INTER F3000&F3 日時:1995年9月3日(予選2日) 場所:静岡県 富士スピードウェイ(4.470 km)×21周 天候:曇天 気温:22℃ コースコンディション:ドライ 観客数:41,000人(決勝日) 9月3日、静岡県の富士スピードウェイで開催された全日本F3選手権シリーズ第8戦「FUJI INTER」において、ANABUKIレーシングチームの本山 哲選手(ダラーラ395/無限)は、予選9番手からスタートし、そのまま順位をキープして21周のレースを終えました。 〔公式予選〕 前回のSUGOラウンドではまった不調から抜け出せないままに向かえた第8戦。 午前に行われた公式予選一回目で、本山は1分32秒280の9番手タイムをマーク。 午後の予選二回目でさらなるタイムアップが期待されたのだが、気温の上昇にともないコース・コンディションが悪化。本山はもとよりほとんど全員がタイムを伸ばせないまま午後のセッションは終了し、本山は総合9番手で公式予選を終えた。 〔決勝レース〕 何とか不調の流れを打破しようと、予選終了後、ドライバー、チーム、エンジン・サプライヤーの三者協議が行われ、第2戦筑波で優勝した時のエンジンに交換されることとなった。 しかしこの日の天候は、いまにも雨が降りだしそうな曇天。湿度も異常に高く、筑波戦のコンディションとはかけ離れていた。 午後1時20分、シグナル・グリーンを合図に好スタートをきった本山は、順位をひとつあげて8番手で1コーナーに進入。つづくサントリーコーナーではさらに一台を抜いて7番手に浮上した。 ところが、最終コーナー立ち上がりからコントロール・ラインまでの数百メートルの間に、後ろの車にスリップ・ストリーミングを使われて抜き返され、9番手で1周目を終えた。 5周目の1コーナーで土屋武士選手をかわし、13周目には前を走っていた川本篤選手のスピンにより、本山は7番手に再浮上した。 しかし、本山の逆襲もそこまでで、レース終盤には川本選手と早田岳史選手に捕まってしまい、結局9位でチェッカーを受けたのであった。 2戦連続で不本意な成績に終わったこの”どん底不調”は、もはやドライバーの本山ひとりの問題でないことは、このレポートをお読みの皆様ならお気づきのことだろう。 どん底不調にはまり込みそこから抜け出せない理由は、ひとつの原因に求められるものではなく、幾つかの原因が複雑に絡み合った結果なのだ。 そして、そのひとつひとつの原因究明と解明は、いまもチーム、ドライバー、エンジン・サプライヤーが全力を上げて取り組んでおり、決してなすがままにしているわけではないことだけは申し上げておきたい。 今シーズンも残り2戦。 きっとこのどん底から立ち直り再び表彰台の中央に立てるように、チーム一丸となってベストを尽くす所存である。 次戦は9月24日、鈴鹿サーキットで行われます。