COSMO OIL RACING TEAM CERUMO ’94全日本F3000選手権第1戦 決勝 好スタートも結果に結びつかず ---------------------------- 1994年3月20日 鈴鹿サーキット 観客:48,000人 天気:曇 コース:ドライ 気温:13度 路面:20度 待望の1994年全日本F3000選手権の開幕戦決勝レースが3月20日、鈴鹿サ ーキットで開催された。COSMO OIL RACING CERUMOのドライバーとなった黒澤琢弥は、 4列目からの好スタートを切り、1周目には6位に浮上。さらに、上位を目指したがマ シンの不調からペースが上がらず、結局10位でレースを終えた。 COSMO OIL RACING CERUMOは、今シーズンからドライバーに黒澤琢弥を起用。シャシ ーはローラの94年型、タイヤ・サポートはブリヂストンとなった。この体制で、’9 4年シーズンのチャンピオン獲得を目指し、戦っていく。 ・モーニング・プラクティス(8:30-9:30) レギュレーションが変わり、予選日にタイヤを選択し、予選と同じタイヤをすること となった。このため、タイヤに合わせたシャシーセッティングを入念に行った。 ・決勝レース(13:10-/35周) 黒澤は素晴らしいスタートを切って1コーナーに進入。1周終了時点で6位につけた 。序盤は、直前を走る選手に激しく迫り、より上位をうかがった。しかし、10周を過 ぎる頃からマシンにバイブレーションが生じ、思うようにペースが上がらなくなる。こ のため、黒澤はまんとか順位をキープするドライビングを展開。しかし、周囲とのラッ プタイムの差は明かで、8番手まで後退してしまった。さらに、焦りからか33周目に ヘアピンコーナーでハーフスピンし、さらに順位を落とし10番手となり、このままレ ースを終えた。 ・黒澤選手のコメント スタートはうまく行きました。しかし、10周目ぐらいからマシンにバイブレーショ ンが現れ、思ったようなドライビングができなくなってしまいました。序盤に無理な走 りをしたため、タイヤにトラブルが出たのだと思います。マシンの状態自体は良い方向 へ向かっているので、次こそ結果を出してみせます。 ・チーム監督のコメント バイブレーションの原因はまだ正確には分かっていませんが、大きな問題ではないと 思います。とにかく、レース距離を走り抜けたことで、多くのデータも手に入りました 。これで次の富士に向けて、ニューシャーシがさらに良くなると思います。ドライバー とチームスタッフのコンビネーションも非常に良く、シリーズタイトル目指してがんば って行きます。 ・記録 No.11 黒澤琢弥 コスモオイル ローラT94無限 BS 決勝:10位/35周 タイム:1:03'26.963 ベストラップ:1'47.004 奥津 寿尚 (MGG01135)