Japanese F3

SKILL SPEED F3 REPORT 04/18


☆☆☆ SKILL SPEED  F3 REPORT ☆☆☆

****全日本F3選手権第2戦****
公式予選
場所:筑波サーキット/茨城県
日時:4月18日  天候:曇り(路面/ドライ)


午前中のトラブルが尾を引き、苦しい5番手スタート

 早くも全日本F3選手権シリーズは第2戦を迎えた。2位で終わった鈴鹿の開
幕戦でまずまずの出足を見せた伊藤大輔+スキルスピードは、シリーズのイニシ
アチブを握るためにもぜひともこの筑波ラウンドを制したいところだ。その気持
ちとは裏腹に資金的にテストすることができず、いつものように木曜日からの走
行となった。しかし、今回は肝心のところでトラブルに見舞われ、最終的にはそ
れらの事柄が公式予選まで響いてしまったといえる。
 走りはじめとなった木曜日、午前中のセッション、走行開始早々にドライブシャ
フトが折れてしまい、ほんの数周しか走れずに終わってしまった。午後のセッショ
ンでは、トップタイムをマークしてみせたものの、まだまだマシン的にもドライ
バー的に走り込みたいところ。今年のF3の混戦具合を見るともっとタイムをマー
クしておく必要があったのだ。
 金曜日は雨で、満足の走行を行なうことができず、そのまま予選日を迎えるこ
とになってしまったのである。土曜日の朝のセッションでマシンを煮詰める必要
があったわけだが、そのセッション開始早々に今度はシフトリンケージが折れる
というトラブルが発生。ダンロップ・ブリッヂ下のコーナーの先でマシンを止め
ることになってしまった。走行できたのはわずか8周。その8周だけの感触、デー
タを頼りにマシンにセットアップを施し、午後の予選に臨まなくてはならなかっ
たのである。
 開始ギリギリまでセットアップを慎重に進め、ピットレーンにマシンを止めた。
セッションがスタートしたのは2時20分。30分の闘いが始まった。戦況をじっ
くり見つめながら、伊藤大輔がコースに出ていったのはラスト15分というとこ
ろ。大方のトップグループもほぼ同時に出ていった。加藤、金石両選手がペース
セッターとなりゲームは進行。ターゲットタイムは53秒台前半。伊藤大輔はア
タック開始してすぐに53秒台にタイムをのせ後半のタイムアップが期待された。
しかし、タイムに伸び悩む。タイヤを交換し最後のアタックに出ていったが状況
は変わらない。結局5周目に出したタイム、53秒630が彼のベストタイムと
なり5番手に低迷した。
 ドライバーからのインプレッションを総合すると、やはりマシンの煮詰め不足
があるようだ。木曜日、そして土曜日に出たトラブルが、マシンセットアップ面
とドライバーの精神面において足を引っ張ったという形になってしまった。3列
目からのスタートとなる明日の決勝レースは辛い闘いを強いられるが、しぶとく
表彰台、そして優勝を狙う。明日の決勝は45周の長丁場なのだ。

伊藤大輔
「午前中のトラブルが午後の予選で出なかっただけまし、と気持ちを切り替えて
予選に臨んだ。すぐに53秒台にのせることができ、もっとイケルと思っていた
んですが、どうも思いどおりにマシンが動いてくれない。だったら、今日は僕の
力でタイムを叩き出してやろうという気持ちで、最後のアタックに出たんですが
どうしてもタイムを上げることができなかった。悔しい。すごく悔しい。明日は
辛い展開になりそうですが、絶対に最後まで全力を尽くします」

百田義弘監督
「ふだん発生しないような箇所でのトラブルで、対処のしようがなかった。これ
がやはり足を引っ張ってしまった。エンジニアとして伊藤には申し訳なく思う。
データを引っ繰り返して、明日はベストなマシンを用意します」

深尾栄一マネージャー
「今回の予選はなにがなんでも1列目を取りたかったのですが、トラブルが響い
てしまいました。トラブルは金属疲労的な問題で、情けない話ですがチームの現
状を象徴してしまっているような感じですね。これから問題点を洗い出し、明日
はしぶといレースで次に繋げたいと思います」

以上

               SKILL SPEED F3 TEAM
               深尾栄一



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