スーパー耐久

S耐:第1戦もてぎ決勝 No.1PETRONAS Z4Mが圧勝。谷口は先週のGTに続いて3連勝!

2010スーパー耐久シリーズ第1戦「もてぎスーパー耐久」は3月28日ツインリンクもてぎで84周の決勝レースを行い、#1PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/イムラン・シャハロム組)が2位以下を48秒以上突き放す圧倒的な速さで勝利した。(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:4,800人)

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心配された天候は最後まで持ちこたえたが、3月下旬とは思えない寒さの中、決勝レースは午後1時にスタートした。
この低温が影響したか、ポールシッターの#8ART TASTE GT3を駆る清水康弘のペースが上がらず、7周目の1コーナーで2番手スタートの#1ペトロナスZ4M柳田の先行を許すと、10周目には#28片岡龍也に5コーナーで捉えられ、3位に後退してしまう。
その後も8号車は2分00秒台からペースを上げることが出来ず、1分59秒台で周回を重ねる2台のBMW Z4Mとの差はどんどん開いていった。

1号車はスタートドライバーの柳田、2番手の谷口が周回を重ねるごとにファステストラップを更新していく快調ぶりでチームメイトの28号車をも突き放し、フィニッシュを担当したシャハロムが2分3秒台の走行となってもなお48秒449の差をつけて84周を走り切り、昨年同様の強さを見せ付けた。
谷口はこれで先週のシビックインター、スーパーGTに続いて今季3連勝を達成して来週のGT岡山戦を迎えることとなった。
予選でコースレコードを連発した8号車は、2番手立川、3番手竹内をもってしてもZ4Mとの差を縮めることが出来ず、トップに1分43秒136差でほろ苦いデビュー戦を終えた。

例年接戦の続くST-2クラスは、今回も#20RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)と#26エンドレスアドバンウェッズランサー(朝倉貴志/井尻薫組)が接戦を繰り広げた結果、2度目のピットストップを早めに行ったRSオガワランサーがレース後半にトップを奪い返して勝利。3位には#6新菱オート☆DIXCELエボがつけ、昨日の専有走行でクラッシュして予選アタックが出来ず最後尾スタートとなった#3ウエマツ・エンドレス・アドバン・CSXが怒涛の追い上げで4位、総合でも9位に入った。

終盤まで熾烈なトップ争いを繰り広げ、場内を大いに盛り上げたのがST-3クラスだった。
佐々木孝太がコースレコードを更新して予選トップとなった#39TAITEC TRACY NSX(川口正敬/佐々木孝太/植田正幸組)と#27FINA ADVAN BMW M3(伊橋勲/廣田秀機/行方由久組)が序盤から熾烈なドッグファイトを展開、3周目のV字コーナーで両者は接触し、39号車は後退したが、この件で27号車にはドライブスルーペナルティが下り、14周目に39号車が再びトップに。
#39NSXは最初のピットストップをタイヤ無交換で凌いでトップを守ったが、2度目のピットストップで前後4本交換を行ってからはペースが上がらず、先にピットストップを済ませた27号車にトップを奪い返され、10秒以上の差をつけられてしまう。
しかし終盤タイヤが温まると39号車が攻勢に転じ、2度目のドライブを任された佐々木孝太が72周、73周と立て続けに自己ベストを更新、一気に27号車廣田との差を縮めていき、79周目の1コーナーで再びトップに立った。
抜かれた廣田も懸命に追いすがったが佐々木は最後まで付け入る隙を与えず、開幕戦を制した。
3位には#14岡部自動車Zが入り、影山正彦の快走で予選上位に食い込んだ#51DIAMANGO ZはCドライバー予選でのクラッシュが響いてか、サスペンショントラブルに見舞われて25周でレースを終えた。

ST-4クラスも序盤から接戦が随所に展開され、周回を重ねるごとに順位が目まぐるしく変わったが、その中から62号車と41号車が接触により脱落、予選トップの#18コスモソニック21ings DC5(浅野武夫/笠原智行/高野勝徳組)が中盤に一歩抜け出した格好になって見事逃げ切りに成功、2位に#74TUBE RACING(松本玲二/ピストン西沢組)、3位には#95特許リジッドカラーS2000(服部尚貴/市嶋樹組)が入った。
新設のST-5クラスはエントリーが1台ということでST4クラスに組み込まれ、総合25位、ST4クラス11位で緒戦を終えた。
また青木拓磨の参戦で注目された#24SAMURAI ADVAN DC5(青木拓磨/土屋武士/takamori.com組)はローリングラップで青木がスピンしたためにスタートで出遅れ、その後もトラブルからかペースを上げることが出来ず、総合23位、クラス9位に終わっている。

スーパー耐久第2戦はスポーツランドSUGO、5月9日決勝だ。

谷口信輝のコメント
マー(柳田真孝)とは去年から継続だが、サードドライバーは初レースみたいなもの。それが今後の課題。チャンピオンに向けては幸先の良い1勝が出来た。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA


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