Japan Touring Car Championship

JTCC-Rd13/14:十勝/ホンダ・リリース

                            1997年9月22日
   1997 JAPAN TOURING CAR CHAMPIONSHIP SERIES ROUND 13/14
    ホンダ・アコード、今季2度目の1-2-3シニッシュ!
          黒澤選手、2連続優勝を飾る!

●開催日 : 1997年9月20~21日
●会 場 : 北海道 十勝インターナショナルスピードウェイ(クラブマンコース)
●コース全長:3.40587km      ●周回数 : 27周(第13/14戦共)
●天 候 : 予選日/晴れ      決勝日/晴れ
●気 温 : 予選日17.8℃(11:30)  決勝日/18.8℃(11時/共にピット計測)
●観客数 : 4,100人(予選日)    21,300人(決勝日/共に主催者発表)

 '97JTCCもいよいよ終盤戦を迎えた9月22日、1997年全日本ツーリングカー
選手権第13戦・第14戦「十勝スーパーツーリングカー選手権レース」決勝レー
スが、北海道十勝インターナショナルスピードウェイ開催された。
 ホンダ・アコード勢は、策14戦において今シーズン2度目の1-2-3フィ
ニッシュ、また黒澤選手は第13/14戦を連続優勝で飾り、ドライバー・ランキ
ングのトップに躍進、チーム・ランキングもTEAM無限HONDAがトップを堅持し
ている。

○本大会に出場したアコード勢        

 選手名        車  名                エントラント
中子 修選手    Castrol 無限 ACCORD     TEAM 無限 HONDA
黒澤琢弥選手    PlAA SN ACCORD          TEAM 無限 HONDA
道上 龍選手    ジャックスMCアコード    TEAM MOONCRAFT with 無限HONDA
岡田秀樹選手    Gathers童夢ACCORD       TEAM MOONCRAFT with 無限HONDA

○本大会の戦績
                    第13戦          第14戦  
                予選    決勝    予選    決勝
中子 修選手    14位    R       10位    2位
黒澤琢弥選手    2位    優勝    PP      優勝
道上 龍選手    7位    5位    4位    3位
岡田秀樹選手    6位    11位    14位    9位

○9月20日(土)
  公式予選:第1回/11:00~11:30 第2回/14:40~15:10 出走17台

 台風の直撃を受けるかと心配された'97JTCC第13/14戦。金曜日のフリー走
行は終日ウェット・コンディションで行われたが、土曜日の公式予選は台風一
過の快晴、気温も17~18℃と、絶好のレース日和となり、11時、定刻通り公式
予選第1回がスタート。
 4台のアコード勢の内、道上選手が50kg、黒澤選手が10kg、中子選手が50kg、
のハンディキャップウェイトを搭載して予選に臨んだ。
 予選開始早々からコースインした各チームは、カットスリック(レインタイ
ヤ)を装着。前日のウェット・コンデイションからドライ・コンデイションに
変化したコースやセッティングの確認を行う。タイムは1分26~27秒台となか
なか本格的なタイムアタックが始まらない。
 その中、開始早々に一旦コースインした後ピットで待機していた黒澤選手は、
残り時間5分でコースインし、1周のウオームアップの後タイムアタックを開
始。1周目に1分23秒001、2周目に1分22秒521をマーク。0.021秒の差でポー
ルポジションは逃したものの、子選第2位、フロントローのポジションを獲得
した。
 岡田選手は、予選開始早々からコースインする各チームをよそにピットで待
機し、開始後15分過ぎにコースイン。一旦ピットに戻りスリックタイヤに交換
してタイムアタック、4番手につけていたがその後逆転され、終了3分前に再
度アタック。1分23秒776をマークして第6位、3列目のポジションを獲得し
た。
 道上選手も積極的にコースを攻め予選開始20分過ぎ前後lこは、トップに位
置していたが徐々に後退し、結局1分23秒926で第7位、4列目のポジション
となった。
 中子選手もカットスリックで走行後、スリックタイヤに履き替え途中ピット
インしてセッティングを変更しながらアタックしたが、前日のウェット・コン
ディションからドライ・コンディションへのセッティング変更が決まらず、予
選14位、7列目からのスタートとなった。
 第13戦のポールポジションは、黒澤選手を0.021秒上回る1分02秒500を叩き
出した、本山哲選手が獲得した。

 午後の公式予選第2回、各チームともやはりカットスリックでスタート、本
格的なタイムアタックは予選開始15分過ぎ頃から始まった。
 他チームがアタックを始めてもピットで待機していた黒澤選手は、残り時間
8分ほどでコースイン。計測1周目lこ1分22秒884をマークし、リーダーボー
ドの2番手に飛び込み、次周1分22秒569を記録、それまでトップにいた本山
選手を上回り見事にポールポジションを獲得した。
 道上選手は予選開始後10分過ぎ頃にコースイン、15分過ぎ頃には2番手のポ
ジションでピットイン、残り時間9分頃に再度コースインしタイムアタック。
1分23秒371をマークして第4位、2列目のポジションを獲得した。
 中子選手は、開始早々からコースインし、直ぐにスリックタイヤに履き替え
タイムアタッタを開始。再三ピットに戻りセッティングを変更しながら13周の
走行を重ねたが、1分23秒978の10番手で予選を終了した。
 岡田選手は、第1回終了後ギアレシオなどセッティングを変更、予選開始後
も途中ピットインしセッティングの変更をしながらアタックを行ったが、1分
24秒323の14位で予選を終了した。
 第14戦のポール・ポジションは、PIAA SN ACCORDを駆る黒澤琢弥選手が獲
得、今シーズン3度目のポールポジションである。

○第13戦 27周 出走17台 完走13台

 早朝より今にも雨の降り出しそうな空模様の下、朝8時00分よりフリー走行
が開始された。
 セッティングが決まらず心配された中子選手は、予選のうっぷんを晴らすか
のようにコースを攻め、1分22秒688のトップタイムを記録。決勝レースでの
追い上げが期待された。
 心配された雨は、サポートレースの間に降り出したが、まもなく止み、各チ
ームがコースインする頃には、ほとんどドライ・コンディションとなってい
た。
 1周のフォーメーションラップの後、各車一斉にスタート。フロントローか
らスタートの黒澤選手は、見事なスタートを切り、トップで第1コーナーをク
リア。そのままトップをキープしていたが、7周目頃から雨が降り始め、10周
目、金石選手にパスされ2番手となった。しかし、その雨も直ぐに止みコース
がドライになるとペースアップ。13周目に抜き返しトップに返り咲いた。その
後黒澤選手は安定した走行を続け、2番手に5秒757の差をつけ今シーズン3
勝目を飾った。
 7番手スタートの道上選手はスタートに失敗、序盤11番手まで下がったが徐
々に挽回し、17周目以降5番手をキープ。そのままチェッカーフラッグを受け
た。
 6番手スタートの岡田選手は、きれいなスタートを決め4番手を走行してい
たが、6周目、7周目と順位を下げ6番手を走行していた9周目、降り始めた
雨を見てピットイン。レインタイヤに交換してコースに戻った。しかし、雨は
直ぐに止みコースはドライとなり、レインタイヤでの苦しい走行を強いられる
こととなった岡田選手は、1周遅れの11位でレースを終えた。
 14番手と苦しいスタート位置ながら追い上げが期待されていた中子選手は、
期待通りに激しい追い上げを見せ、2周目には10番手、8周目には8番手にま
で浮上。その後道上選手に先行を許し、9番手から再び8番手に戻していた18
周目、第3コーナーで前車をパスしようとしてインに飛び込んだが僅かに接
触、スピンを喫してしまった。直ちに立て直した中子選手であったが、そのま
まピットイン、右フロントのアライメントに狂いが生じたため第13戦はリタイ
アし、第14戦に備えることとなった。
 黒澤選手は今回の優勝で、ドライバー・ランキングの合計ポイントで1点差
ながらトップに進出した。

○第14戦 27周 出走15台 完走14台

 続く第14戦のスタート進行は、リタイア車の回収などで予定よりやや遅れて
始まった。
 第14戦のグリーンフラッグが振られレースはスタート。ポールポジション・
スタートの黒澤選手は、今回もきれいなスタートを決め、トップで第1コーナ
ーへ消えていった。トップをキープする黒澤選手は、序盤道上選手にプレッシ
ヤーをかけられろものの、中盤に入る頃には振り切り、そのままトップをキー
プ。全く危なげない走行で、今シーズン初の2戦連続優勝での4勝目を、ポー
ル・トゥ・フイニッシュで飾った。
 10番手スタートの中子選手は、スタートで一気に7番手までジャンプアッ
プ。2周目6番手、3周目5番手と順位を上げ、さらに前車を追っていった。
9周目、第1コーナー進入で関谷選手をパス、13周目、金石選手をパスして3
番手にまで浮上。この時点で、トップ黒澤、2位道上、3位中子の各選手によ
るアコード1-2-3フォーメーションとなった。その後も中子選手はペース
を援めず22周目Iこは道上選手をもパス、ついに2番手にまで浮上。しかし、
黒澤選手には届かずそのままチェッカーフラッグを受け、「TEAM無限HONDA」
は1-2フィニッシュを飾った。
 4番手からスタートした道上選手は、1周目に3番手、3周目に2番手に上
がると、5周目にはファステストラップ1分23秒272をマークしながら黒澤選
手にプレシャーかけていった。しかし、中盤に入る頃から思うようにペースア
ップが出来ず、18周目頃lこは後方かlら追い上げてきた中子選手のプレッシヤ
ーを受けることになる。22周目、ついに中子選手にパスされ3番手に下がった
がそのポジションをキープ、結局第3位でチェッカーフラッグを受け、アコー
ド1-2-3フィニッシュの一翼を担った。
 14番手からスタートした岡田選手は、不本意lこ終わった予選のうっぷんを
晴らすかのようにペースアップ。7周目には8番手にまで浮上したが、8周目
に9番手。その後も先行するチェイサー2台に追いすがるが抜き去るほどには
ペースが上げられず、そのままチェッカーフラッグを受け、9位でレースを終
了した。
 この2戦の結果、黒澤選手はシリーズランキング・ドライバー部門のトップ
に躍進。TEAM無限HONDAはチーム部門のトップをキープしている。

◎庄司守幸監督(TEAM無限HONDA)のコメント
「まずは今季2度目の1-2-3フィニッシュ、しかも我々が1-2で達成で
きて大変嬉しく思っています。シリーズ・ランキングは、ドライバー、チーム
共に我々がトップをキープしていますが、ポイント差は無いに等しく、大変巌
しい状況だと思っています。最終戦のインターテックでのチャンピオン獲得に
向けて、今後のテスト走行を含め、マシンをさらiこ煮詰めて行くつもりで
す。ドライバー達からは、ストレートの伸びが足りないと責められています
し、富士スピードウェイはストレートのスピードでレースが左右されますか
ら、そのあたりも対策したいと思っています。」

◎由良拓也監督(TEAM MOONCRAFT with 無限HONDA)のコメント

「第13戦は予選もそれほど良くはなかったし、14戦に向けて少しでもハンディ
キャップウェイトの減る4~5位につけれぱ良いと思っていましたから、5位
は思惑通りでした。第14戦は本当に今季初優勝のチャンスだと思っていました
が、タイヤが思ったほどもたず3位で終わっでしまい残念に思っています。金
曜目が雨で、車体のセットアップは問題なく仕上がっていたんですが、ドライ
タイヤのセットアップが出来なかったことが大きく響いしまいました。それで
もアコードの1-2-3に貢献できて良かったと思っています。シーズンに1
勝くらいはしたいし、優勝無しでフルハンディウェイトは避けたいので、イン
ターテックは勝ちにいきます。」

○第13・14戦/優勝 黒澤琢弥選手(PlAA SN ACCORD)のコメント
「第13戦はトップ走行中に雨が降り始め、スピードダウンを余儀なくされたの
で、無理を避けて後続に譲ったが、幸い雨は直ぐに止み、路面がドライ・コン
デイションに戻ったので、再びペースアップして優勝することが出来ました。
第14戦は、中盤以降タイヤの状態も良く、いい雰囲気で走れました。しかし、
終盤中子選手が背後に迫ってきたので、小さなミスでも抜かれると思い緊張し
ましたが、バックミラーを見ずに自分の走りに集中し、2戦連続の優勝が出来
ました。応援して下さったファンの皆さんやチームスタッフ、関係者に心から
お礼を言いたいと思います。
 ありがとうございました。」

○第14戦/2位 中子修選手(Castrol無限ACCORD)のコメント
「第14戦では、自分より前のスターティンググリッドが三つ空いていたのが幸
運でした。自分でも驚くくらいの好スタートを切れたのも手伝って、その勢い
で頑張りましたが、前半てタイヤを使いすぎ、結局2位が精一杯でした。反省
としては、やはり予選でもう少し前のポジンョンを占めていたらと思っていま
す。ご声援ありがとうございました。」

○第13戦/5位 第14戦13位 道上龍選手(ジャックスMCアコード)のコメン
ト
「第14戦では、思い切って最初から攻めて行こうと考え、序盤からハイペース
で走れまし二が、やはり後半タイヤが少々タレ気味で3位で終わりました。次
回の最終戦では頑張りますので、ご声援よろしくお願いします。ありがとうご
ざいました。」

    資料提供:本田技研工業株式会社 広報部



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