Japan Touring Car Championship

JTCC-Rd11/12:仙台/ホンダ・リリース

        HONDA MOTOR SPORTS
        PRESS INFORMATION
                          1997年9月8日

   1997 JAPAN TOURING CAR CHAMPIONSHIP SERIES ROUND 11/12

      ホンダ・アコード、中子選手とともに
         ランキングトップを堅持!

●開催日:1997年9月6~7日
●会 場:宮城県 仙台ハイランドレースウェイ
●コース全長:4.0296km  ●周回数:25周(第11/12戦共)
●天 候:予選日/曇り  決勝日/曇り後雨
●気温:決勝日/22℃(15時/ピット計測)
●観客数:31,300人(決勝日/主催者発表)

 前大会MINEラウンドから約2ヶ月のインターバルの後、9月7日、1997
年全日本ツーリングカー選手権第11戦・第12戦「Hi-land SUPERTOURING CAR」
決勝レースが、宮城県仙台ハイランドレースウェイにおいて開催された。ホン
ダ・アコード勢は、道上遺手が第12戦において2位入賞、中子選手が第11戦で
4位に入賞。この結果アコード勢は、ドライバー/チームともにランキングの
トップを堅持している。

○本大会に出場したアコード

選手名    車名          エントラント
中子修選手  Castrol 無限 ACCORD   TEAM無限HONDA
黒澤琢弥選手 PlAA SN ACCORD     TEAM無限HONDA
道上龍選手  ジャックスMCアコード  TEAM MOONCRAFT with 無限 HONDA
岡由秀樹選手 Gathers童夢ACCORD    TEAM MOONCRAFT with 無限 HONDA

○本大会の戦績

        第11戦      第12戦
       予選 決勝    予選 決勝
中子修選手   4位  4位     6位  9位
黒澤琢弥選手  5位  7位     4位  6位
道上龍選手  15位 13位     9位  2位
岡田秀樹選手 11位  9位    13位  R

○9月6日(土)公式予選:第1回/1:45~12:15 第2回/15:00~15:30
        出走18台

 '97年度のJTCCは天候に恵まれず、本大会公式予選も雨こそ降ってはい
ないがいつ降り出しても不思議ではない曇り空の下、コースオープン前からピ
ット出口に各車が並び、11時45分、定刻通り公式予選第1回がスタート。4台
のアコード勢の内、中子選手が70kg、道上選手が40kg、黒澤選手は30kgのハン
ディキャップウェイトを搭載して予選に臨んだ。
 予選開始10分後にコースインした中子選手は、1周のウォームアップの後タ
イムアタックを開始。1周目に1分50秒779をマークしてその時点で3番手に
立った。そのまま2周アタックを続けたがタイムアップはならずピットイン。
予選第2回に備えてタイヤの温存を図るため公式予選第1回を終了。その間に
他チームに逆転され結局中子選手は第4位、2列目のポジションを獲得した。
 黒澤選手は予選開始早々からコースイン、1周目を1分52秒台で戻ってきた
が、2周目、1分50秒868をマーク、その時点でのトップに立つ。その後中子
選手をはじめ他チームに逆転され、第5位で公式予選第1回を終了した。
 岡田選手は、予選開始12分頃コースイン、途中セッティングを変更するな
ど、積極的にタイムアタックを繰り返したが、11番手で予選第1回を終了し
た。
 道上選手は、黒澤選手に続き開始早々にコースイン。計測1周目を1分55秒
台でラップし、本格的にアタックに入った2周目、最終コーナーでスピン。リ
アからコースアウトしピットに戻れず、そのまま予選を終了。第11戦は15番手
からのスタートとなった。
 第11戦のポールポジションは、ただ一人1分50秒台を切る1分49秒848をマ
ークした飯田章選手が獲得した。
 午後の公式予選第2回、空は変わらず厚い雲で覆われているが雨には至ら
ず、各チームがコースオープンを待ちピット出口に並ぶ。
 黒澤選手は、計測開始1周目に1分51秒001を記録し3番手に立ったが、そ
れ以上のタイムアップはならず、4位で公式予選第2回を終了した。
 中子選手もコースオープン早々からアタックを開始。10分後に一端ピットイ
ンし、タイヤを前後入れ替え右フロントをスペアタイヤ(予選1回目に使用済
み)に交換していったが、結局1分51秒350で予選を終了。第12戦は6位、3
列目からのスタートとなった。
 道上選手は、予選1回目のコースアウトで貴重なスリックタイヤを痛め、フ
ロントにスリックタイヤ、リアにカットスリック(レインタイヤ)を装着して
コースイン。バランスの取れないマシンに苦しみながらも健闘し1分51秒816
をマーク、第9位、5列目のボジションを獲得した。
 岡田選手は、今回もセッティングに苦しみ、途中ピットインしセッテイング
の変更をしながら8周のアタックを行ったが、1分52秒075の13位で予選を終
了した。
 第12戦のポールポジションは、2戦連続で飯田章選手が獲得した。

○第11戦 14:13スタート 25周 出走18台 完走13台

 心配された雨は早朝から降り始め、朝のウォームアップ走行は各チームとも
レインタイヤを装着して行われた。しかしその雨もまもなく止み、午前中の最
終レースであるF3レースはスリックタイヤで行われ、JTCCのスタート進
行が開始される頃には、コース上にドライ路面も見えるようlこなっていた。
その中、第11戦のスタート進行は約15分遅れで開始されたが、アコード勢の内
道上選手は、前日の予選でタイヤを痛めてしまいレース・ディスタンスを走り
切るにはタイヤ交換が必要なためピットスタートを選択し、フォーメーション
ラップには不参加となった。
 14時28分、第11戦がスタート。4番手スタートの中子選手は、スタートでや
や出遅れ6番手で1周目のグランドスタンド前に戻ってきたが、4周目には5
番手、5周目には4番手に浮上。その後もコンスタントに1分54秒台のラップ
を重ねていたが、前車を抜くにはいたらず、結局第4位でチェッカーフラッグ
を受けた。
 5番手スタートの黒澤選手は、序盤7番手でレースを始めたが、4周目にス
ピンし何事もなくコースには戻ったものの、9番手に下がってしまった。スピ
ンから立て直した黒澤選手は追い上げを開始、8周目には8番手、17周目には
6番手、21周目には中子選手に続く5番手にまで浮上。しかし、最終ラップの
下りへアピンコーナーで右リアタイヤがリムから外れスローダウン。結局第7
位でレースを終えた。

 11番手からスタートした岡田選手は、1周目の2~3コーナーでの5~6台
のスピンに巻き込まれ、17番手まで順位を落としてしまった。再スタートした
岡田選手は、懸命lこ追い上げたが、その遅れは大きく9番手にまで順位を戻
したところでチェッカーフラッグとなった。
 ピットスタートした道上選手は、懸命に走ったが、レースが開始されてから
のタイヤ交換の遅れは大きく、さらに途中ピットインして再度タイヤ交換を行
ったため、1周遅れの13位でレースを終えた。
 レースは、スタートからトップをキープしてチェッカーフラッグを受けた本
山選手が、今季2勝目を飾った。

○第12戦 16:21スタート 25周 出走15台 完走10台

 続く第12戦のスタート進行は、リタイア車の回収などで予定より遅れて、ス
タート進行が始まった。しかし、雨が降り始め、アコード勢は浅溝のレインタ
イヤを装着してスターティンググリッドへ向かう。
 16時21分、第12戦のグリーン・フラッグが振られレースはスタート。今回は
全車きれいに第1コーナーへ消えていった。9番手からスタートした道上選手
は、スタートでジャンプアップ、5番手で1周目のメインストレートを通過。
その後も前車の接触スピンの問隙をつき3番手、18周目には2番手に浮上、ト
ップを追っていった。しかし、20周目頃から発生した霧がコースを覆い、22周
目、赤旗が出されレースは中断。そのまま終了となり、リザルトは21周目終了
時点の順位で決定され、道上選手は第2位となった。
 4番手からスタートした黒澤選手は、序盤6番手まで順位を下げたが、9周
目には元の4番手に復帰、18周目から3番手の関谷選手とデッドヒートとなっ
た。しかし21周目、ストレートエンドで2車は接触、黒澤選手はイン側のコン
クリートウオールにリアからぶつかり、右リアサスペンションを破損しピット
には戻ったもののリタイヤ、赤旗中断のため6位と認定された。
 予選6番手スタートの中子選手は、スターティンググリッド上でスリックタ
イヤに交換、ドライ路面に変わる方にかけたが雨は止まず、10周目にピットイ
ンしてレインタイヤに交換したが、結局2周遅れの10番手でレースを終えた。
 予選13番手からスタートした岡田選手は、1周目がら猛スパートを見せ、2
周目には6番手に浮上。さらに4周目には5番手に浮上したが、5周目の最終
コーナーでスピンしコースアウト。リタイヤした。
 レースは16周目にトップに立った飯田章選手が、そのままチェッカーフラッ
グを受け優勝を飾った。
 この結果、中子選手はシリーズランキング・ドライバー部門のトップを堅
持。「TEAM 無限HONDA」はチーム部門のトップをキープしている。
 なお、レース終了後、「TEAM 無限HONDA」は、黒澤選手と接触した関谷選手
についてプロテストを提出したが、大会審査委員会からは却下され、レース結
果は確定された。

◎庄司守孝監督(TEAM 無限 HONDA)のコメント
「予選・決勝第1レースは同じタイヤを使用するレギュレーションの中で、決
勝第1レースでは路面温度が上がるだろうと予想して、ハードタイヤを選択し
ましたが、予想に反しで路面温度が上がらず、ペースが上げられませんでし
た。2レース目は天候の変化が激しく、中子選手はスリックタイヤを選択しま
したが、勝負どころの後半に路面が乾かず、タイヤを交換することになってし
まいました。また、黒澤選手はレインタイヤでスタートし、順調に順位を上げ
ていましたが、関谷選手と残念な結果となってしまいました。」

◎由良拓也監督(TEAM MOON CRAFT with 無限 HONDA)のコメント
「予選でタイヤを潰してしまったため、第11戦はピットスタートとなってしま
い、つらいレースでした。第12戦のスターティングポジションが9番手だった
ので、11戦はタイヤテストのつもりで途中ピットインさせ、タイヤ交換をしま
した。しかし、12戦開始直前に雨が降り出し、その後の天候の変化が読めず、
かなり悩んでレインタイヤを選択しました。結果的には、ベストチョイスだっ
たと思います。岡田選手は今回は残念な結果でしたね。」

○第12戦12位 道上龍選手(ジヤツクスMCアコード)のコメント
「2レース目は雨が降り始め、タイヤ選択に迷いましたが、思い切ってレイン
タイヤを選びました。3位までポジションを上げた頃、少しタレ気味になって
きましたが、先行車のタイヤの方がもっと早くタレたようで、うまく抜くこと
が出来ました。幸運にも恵まれた2位だったと思います。」

   資料提供:本田技研工業株式会社 広報部



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