全日本選手権フォーミュラ・ニッポンは16日、大分県のオートポリスで第6戦の公式予選を行い、アンドレ・ロッテラー(トムス)が初ポールポジションを獲得した。
第6戦公式予選は13時45分スタート。午後になると、気温も高くなってきた。Q1、20分間、Q2、Q3、各10分間のノックアウト予選方式で行われる。
まずはQ1からスタート。ここで13位~15位がノックアウトされ13位以下の予選順位が決定する。
終了12分あたりでの順位は、ロイック・デュバル(ダンディライアン)が1分31秒651でトップ。2位にケイ・コッツォリーノ(ルマン)、3位石浦宏明(同)、4位ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)、5位山本尚貴(ナカジマ)、6位伊沢拓也(ダンディライアン)だが、まだまだ本格的なアタックには入っていない。
終了6分あたりで、各車続々とコースイン。ウォームアップを行った後、いよいよタイムアタックが始まる。
まずは、平手晃平(インパル)が1分31秒492でトップに立つと、オリベイラが1分31秒063でこれを逆転。更に2位にはデュバルが1分31秒058で上がってきた。1分31秒182でアンドレ・ロッテラー(トムス)が3位に食い込み。石浦もタイムアップを果たし、平手は4位に落ちた。
ここでチェッカーが出てQ1は終了。ノックアウトされたのは、井出有治(無限)、井口卓人(セルモ/インギング)、松田次生(コンドー)の3名となった。
10分のインターバルで14時15分より10分間でQ2が始まる。開始早々にピットアウトするマシンはなく、終了5分余りで各車コースイン。
ここではロッテラーが1分30秒997でトップに立つが、デュバルが1分30秒582でこれを逆転。3位にはオリベイラが入ったが、そのオリベイラとチャンピオンを争う小暮卓史(ナカジマ)は1分31秒568と9位で終わり、なんとQ3進出を果たせなかった。
小暮のほかにこのQ2でノックアウトされたのは塚越広大(無限)、ケイ・コッツォリーノ(ルマン)、平中克幸(KCMG)の4名となった。
10分のインターバルの後、14時35分よりQ3が始まる。ここで開始4分過ぎと早めにタイムアタックを始めたのがアンドレ・ロッテラー。1分30秒879でトップに立ち、更にタイムアタックを続行するも次の周でコースアウト。このため赤旗が提示された。この時点で5分を過ぎ、このセッションの延長がされなかったためこのままQ3は終了。タイムアタックを行っていないドライバーもおり、後味の悪い幕切れとなった。2位には大嶋和也が、3位には平手が入った。
第6戦決勝は明日17日、13時45分より50周で争われる。
【※後記】
予選終了後、Q3におけるロッテラーのコースアウトに対して4チームから抗議が出された。これにより、予選セッション中に赤旗の原因を作ったということを理由にロッテラーは4グリッド降格となった。その後控訴が提出されなかったため、これがそのまま正式結果となった。これにより、大嶋和也は自身初のポールポジションを獲得することとなった。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum