SUPER FORMULA | TCRジャパンシリーズ

TCRJ:2019シーズンは5大会開催が決定。S耐車両のコンバートも可能に 

日本レースプロモーション(JRP)は10月27日、スーパーフォーミュラ第7戦の開催されている三重県の鈴鹿サーキットで記者会見を行い、来年からスタートするTCRジャパンシリーズの開催概要を発表した。

会見には倉下明JRP社長と、WTCRを運営するWSC(World Sporting Consulting)のマルチェロ・ロッティ代表、そして横浜ゴムモータースポーツ推進室の阿部義朗室長が出席。2019年から6年間の開催が決定したこと、オフィシャルタイヤサプライヤーを横浜ゴムが担当することなどを倉下社長が明らかにするとともに、ロッティ代表からは現在5大陸35カ国を舞台に30のTCRシリーズが開催されていることや、日本開催を機に、現在参戦しているホンダ以外の日本のマニファクチャラーの参戦を期待していることなどが語られた。

2019年のTCRジャパンシリーズは全5大会の開催が確定、さらに1大会の開催が調整中となっており、確定した5大会は全てスーパーフォーミュラとの併催となる。第1戦は5月18~19日のオートポリスだ。なおSF第1戦鈴鹿と第5戦もてぎは2&4となるためTCRJは行われない。

レースフォーマットは金曜日にオフィシャルプラクティス、土曜日はTCRサタデーシリーズの予選(20分間)と決勝(23分間+1周)、そして日曜日はTCRサンデーシリーズの予選(20分間)と決勝(23分間+1周)とされており、土曜、日曜それぞれで独自のシリーズ戦が行われる。これは多忙なジェントルマンドライバーにも広く参加を促すためのアイディアであり、1日のみの参戦や土曜と日曜で別々のドライバーがレースカーをシェアすることでレースコストを折半するなど、様々な参戦形態を提案できる内容となっている。

また土曜日曜はFIAの定めるプラチナ、ゴールドの各グレードのドライバーやTCRJのプロ規定に合致するドライバーは参加できないが、金曜はこの制限がないため、プラチナやゴールドのドライバーがセットアップしたクルマをシルバー以下のグレードのドライバーがドライブすることも可能だ。またシルバー以下といっても2018年のFUAリストでは井口卓人や平峰一貴、阪口良平など、現在スーパー耐久やスーパーGT300クラスで活躍している多くのドライバーがこれに該当しており、現在の86/BRZプロレースに匹敵する熾烈なバトルが展開される可能性は大いにある。賞典は総合順位のほかジェントルマンクラスが設けられることになっており、プロドライバーだけでなくアマチュアドライバーにも門戸を広げることになっている。

また参戦車両は新規に各マニファクチャラーから購入するほか、既にスーパー耐久のTCRで使用されているシビックやアウディRS3、フォルクスワーゲンゴルフなどをABSの作動を制限するなどの処置を施すことで使用することが可能とのことだ。

開催日程は以下の通り
Test 3/26~27 富士スピードウェイ
Rd1 5/18~19 オートポリス
Rd2 6/22~23 スポーツランドSUGO
Rd3 7/13~14 富士スピードウェイ
Rd4 9/28~29 岡山国際サーキット
Rd5 10/26~27 鈴鹿サーキット
Rd6 TBA

Text:Kazuhisa SUEHIRO


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