時間の経過とともに夕闇が迫ってきた。各マシンはライトを点灯し、いよいよ24時間レースらしい雰囲気になってきた。
総合トップを争うST-Xクラスの2台のGT-Rは、4時間を経過してもその差は10秒余り。順調に周回を重ねるGT-Rに対し、総合3位を走行していた#777D'station Porscheは、3時間半を経過したところで他車と接触してスピン。エンジン始動に手間取りタイムロス。さらにピットに滑り込んでチェックを行うが、エンジン回りにトラブルが見つかったのか20分間作業が続き、6位まで後退してしまった。
ST-TCRクラスは、自力に勝る#98FLORAL CIVIC TCRがトップに浮上。これに、#10Racingline PERFORMANCE GOLF TCRが続き、速さはあるものの安定性に欠けるアウディ勢は徐々に後退している。
ST-3クラスは#68埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORTマークXがハイペースでトップを堅持。これを本命#62DENSO Le Beausset RC350が追っている。#62RC350はピットストップ回数を少なくする作戦のようだ。この2台の争いは今後も目が離せない。
ST-4クラスは、本命#86TOM'S SPIRIT 86がトップを守っているが、2位には#13ENDLESS 86がジワジワと上がってきている。
ST-2クラスは、#6新菱オート☆DIXCELエボⅩがリードしているが、#6エボXを含めてこのクラスのラップタイムが2分00秒~02秒なのに対し、序盤のアクシデントで大きく遅れた#59DAMD MOTUL ED WRX STIが1分57~59秒のハイペースで追い上げている。トップとの差はまだ8周あるがこの追い上げには注目だ。
ST-5クラスは、#69J'S RACING Moty's制動屋FITが、トップをキープしているが、2位には女性ドライバーで固めた#50LOVE DRIVE RACINGロードスターが上がってきている。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Keiichiro TAKESHITA