3月6日、前日までファン感謝デーで賑わった鈴鹿サーキットに於いて、2017年の全日本スーパーフォーミュラ選手権の第一回目の公式合同テストが開催された。体調不良で山下健太(KONDO RACING)が不参加となったが、注目の海外ルーキードライバーを含めた18台のマシンがテストに挑んだ。
当初の天気予報だと時間帯により降雨の予報も出ていたが、厚い雲に覆われたもののドライコンディションで1日目のテストはスタート。
開始から15分を過ぎたころにヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がS字でコースアウト、回収のため最初の赤旗が提示された。
セッション再開後は各車が本格的に走行を続け、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、ニック・キャシディー(KONDO RACING)等がタイムを塗り替えていく中、セッション中盤を過ぎるころに大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS)、マーデンボローと相次いでコースアウトし赤旗提示。
その後、セッションも残り30分となる頃から各車がニュータイヤを投入しタイムを縮めていく。その中で最初に36秒台に入れてきたのは昨年のチャンピオンの国本雄資(P.MU/CERUMO · INGING)1分36秒821、この時点でコースレコードを上回ってきた。だが午前のセッション終了間際に関口が1分36秒549をマークしそのままセッションは終了、トップは関口、2番手国本と昨年のランキング上位が名を連ねた。
お昼のインターバル中から日差しが戻りつつある天候で午後のセッションは開始。開始早々に関口がデグナーコーナーでコースアウト、直後にナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)も同じ場所でコースアウト、回収作業のため赤旗が提示された。
再開後しばらくは順調に各車がテストメニューを消化していく。セッションも半分を過ぎる頃にまずは注目のルーキー、ピエール・ガスリー(TEAM無限)が1分36秒946と午後のトップタイムを出してくる。
その後、午前中ホンダ勢のトップだった中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)がスプーンコーナーでスピンストップ、赤旗が提示された。
午後のセッションも残り30分強という時間にセッションは再開、直後に厚い雲から雨がパラついたがコンディションに影響はなく、まずはマーデンボローがガスリーを上回るタイムを出してくる。
直後にロッテラーが1分36秒514タイムをマーク。残り10分となると各車がニュータイヤで次々とアタックを開始、ここで再びロッテラーがタイムを更新、驚異のタイム1分35秒657を叩き出し初日をトップで終えた。
2番手には同じチームの中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、3番手に石浦宏明(P.MU/CERUMO · INGING)、4番手はホンダ最上位となるガスリー、そして関口までが初日のトップ5となった。