F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7戦SUGO決勝 優勝と思われた小高一斗がまさかの失格。大湯都史樹が初優勝を飾る

FIA-F4選手権第9戦の決勝が7月23日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした#37小高一斗(FTRSスカラシップF4)が#11大湯都史樹(エヴァ弐号機RT)との接戦を制し、今季3勝目を挙げたと思われたが、車検で失格となり、大湯が初優勝を飾った。

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スーパーGTの公式予選が赤旗中断などで遅延したこともあり、第9戦決勝は当初予定より5分遅い午後4時25分にフォーメーションラップを開始した。

空からは僅かではあるが雨粒が落ちてきたためウェット宣言が出されていたが、全車スリックタイヤでレースに臨む。

ところがここで#9阪口晴南(HFDP/SRS-F/コチラレーシング)がクラッチトラブルに見舞われてグリッド上でストップしたため、このスタートもまたディレイとされてしまう。阪口のクルマはピットレーンに下げられて再始動を試みたが、結局そのままリタイヤとなった。

1周減算の14周とされたレースのスタートを制したのは小高。大湯と際どいサイドバイサイドを展開したのちトップでコントロールラインに戻ってきた。

しかし大湯も小高に離されずに周回を重ねていき、2台は0.5秒~0.8秒の差を保ちながら徐々にペースアップ、中盤以降は予選タイムにも迫る1分23秒台後半のタイムをコンスタントに叩き出す、一瞬たりとも気の抜けない攻防となった。

それに引きずられるように3番手の#36宮田莉朋も9周めに1’23.899と自身の予選ベストタイムをも上回るタイムを記録している。

しかし結局大湯は小高を攻略する糸口をつかめないまま14周を消化することになり、小高がトップでゴールした。しかしトップ小高と3位に入った宮田はレース後の車検で失格。大湯が初優勝を飾り、2位には石坂瑞基(HFDP/SRS/コチラレーシング)、3位には高橋知己(点天&イーストアップwith Field)が入った。

今季からFIA-F4参戦を開始した大湯はこの時点では2位で初表彰台となったが、その表情からは嬉しさよりも勝てなかった悔しさの方が強く感じられる表彰式となった。

次戦第10戦は明日午前10時15分より15周で行われる。

優勝 #37小高一斗(FTRSスカラシップF4)のコメント(この後、車検で失格)
コース的にも抜かれないのはわかっていたので、スタートをちゃんと決められたら勝てると思うっていました。ペースは遅くなかったと思うんですが、大湯くんが速いペースでついてきたので、気の抜けないレースでした。ずっと集中してプッシュしたのでもう左手がパンパンです。今年は2年目ということでF3に向けてもチャンピオンを取らないといけないんですが、先が見えてきたかなという思いです。ずっと勝っていれば問題ないことなので、ずっと勝ち続ける予定です。明日も楽なレースはできそうもありませんが、頑張ります。
2位 #11大湯都史樹(エヴァ弐号機RT)のコメント(この後、小高が失格となったため優勝)
表彰台を目標としているわけじゃなくて、チャンピオンを目指しているので、悔しいです。抜くところまでいけませんでした。イン側のスタートで、ゴミを拾ってしまったので序盤ついていけなくて、そこからずっと同じペースで走り続けることになったのは、ドライバーとしてまだまだだなと思いました。チャンピオンを取るドライバーはあの予選ポジションでもなんとかできると思います。クルマの動き的には差はないと思うので、負けたっていうのはドライバーとしてまだ足りないことがあるんだと思います。どうしたらああいう中で勝てるか、ということを考えて明日のレースを戦って、成長していきたいです。
3位 #36宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)のコメント(この後、車検で失格)
自分の中では掴んでいるものは感じてなかったんですけど、ドライビングスタイルについてエンジニアさんやアドバイスしてくださってる関谷さんや片岡さんから言われてることを意識しながら走っています。そういう中で23秒台が出せたので成長してってるのかなと感じました。でも勝てるペースまでは行ってないので、クルマのセッティングを含めて見直していかないとなと思います。明日も4番手スタートです。今回は阪口選手がいない中でのスタートで3位でしたが、明日は晴南選手がいるので、その中で3番手に上がれるのか上がれないのか考えて、今回の課題もしっかり解決していきたいと思います。もちろん優勝を狙っていますが、焦らずに次の富士を見据えてやっていきたいと思います。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI


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