スーパー耐久

S耐:第5戦鈴鹿グループ1決勝 星野一樹/尾本直史/青木孝行組が優勝

 スーパー耐久シリーズ第5戦・グループ1(ST-X,ST-1,ST-2,ST-3)は26日、鈴鹿サーキット(1周・5.807km)で決勝を行い、ST-Xクラスの星野一樹/尾本直史/青木孝行組(GTNET ADVAN NISSAN GT-R)が66周・2時間21分48秒602で優勝した。ST-1クラスは中山雄一/平川亮/畠中修組(KeePer I.P.S) が、ST-2クラスは大橋正澄/阪口良平組(RSオガワADVANランサー)が、ST-3クラスは山崎学/伊橋勲/安宅徳光組(岡部自動車サントラント195マイカーズZ33)が優勝した。

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 スーパー耐久シリーズ第5戦・グループ1は、曇り空の下、午前10時50分に140分後のゴールを目指してローリングラップがスタートした。

 トップで1コーナーに飛び込んだのはポールシッター、ST-Xクラス・星野一樹/尾本直史/青木孝行組(GTNET ADVAN NISSAN GT-R)の尾本。しかし1~2周目に藤井誠暢/ガミさん/高星明誠組(スリーボンド日産自動車大学校GT-R)の藤井、峰尾恭輔/ユーク・タニグチ/飯田章組(ENDLESS・ADVAN・BMW)の峰尾に相次いでパスされ3位に落ちる。

 トップに立った藤井は2周目にはこのレースのファステストラップとなる2分3秒898をたたき出し、2位以下を引き離しにかかる。24周目には2位峰尾との差を26秒まで広げ、25周目にピットインしてガミさんに交代。尾本が17周目に青木に交代すると、トップに立ったのは峰尾。

 峰尾が31周を回ってピットインし、タニグチにドライバーチェンジすると、藤井から引き継いだガミさんが再びトップに立つ。タニグチは2位に落ちるが、その背後からは青木が迫ってきた。

 39周目のシケインでは青木がタニグチを捉え2位に上がると、その青木は42周目でピットインして最終ドライバーの星野にステアリングを託す。

 トップを走るガミさんは43周を回って最終ドライバーの高星にドライバーチェンジ。これで、暫定トップに立ったのがタニグチだったが、49周でピットインし、飯田に交代すると高星、星野にかわされ3位に落ちた。

 トップに立った高星と2位星野との差は50周目に14秒。星野はときには高星より1~2秒早いラップを刻み差を縮め始めると、60周目には0秒8とついに高星の背後に付いた。

 ここから高星と星野のドッグファイトが始まるが、高星も巧に星野をブロックして前に出させない。しかし数周にわたるバトルも高星が64周目のS字でコースアウトを喫して決着。ついに星野がトップに立ち、2位に落ちた高星の追撃を振り切って66周を走り今シーズン3勝目を飾った。2位には高星が、3位には飯田が入った。

 ST-1クラスは、2位グリッドからスタートした中山雄一/平川亮/畠中修組(KeePer I.P.S)の中山が2周目にポールスタートの堀主知ロバート/山野直也/佐藤茂組(Faust Racing BMW Z4)の佐藤をパス。その後も差を広げ、平川、再び中山とつないで、1周近い差をつけ今シーズン3勝目を飾った。

 ST-2クラスはポールスタートの大澤学/吉田寿博/松田晃司組(STURM・MOTUL・ED インプレッサ)の松田と大橋正澄/阪口良平組(RSオガワADVANランサー)の阪口がスタート直後の1コーナーで接触。阪口はスピンして後方に沈むこととなった。松田が大澤~吉田とつなぎ、阪口が大橋~再び阪口とつなぐと、後方から追い上げてきた阪口が吉田の差を詰め始める。53周目にはついに阪口が吉田に追いつき、ここから2人のバトルが始まる。57周目のダンロップ立ち上がりでついに阪口が吉田を捉えトップに立つと、そのまま逃げ切り今シーズン3勝目を飾った。2位には吉田が、3位には大きく遅れて成澤正人/下垣和也/堀田誠組(RSオガワADVANランサーⅡ)が入った。

 ST-3クラスは、ポールスタートの前嶋秀司/佐々木雅弘/廣川和希組(asset ings Z34)の前嶋がトップに立つが、2周目に佐藤晋也/鶴田和弥/神子島みか組(TRACY SPORTS TWS C-WEST IS 350)の佐藤にパスされ2位に落ちると、ST-Xクラスの峰尾と接触。その影響かペースが上がらず15周目には山崎学/伊橋勲/安宅徳光組(岡部自動車サントラント195マイカーズZ33)の伊橋にかわされ3位まで後退した。

 トップに立った佐藤はその後、鶴田に交代。最後は再び佐藤が乗り込みトップでゴールしたが、レース後の車検で技術違反が見つかり失格となった。優勝したのは山崎学/伊橋勲/安宅徳光組で今季初。2位には大西隆生/松原怜史/藤波清斗組(asset ings Z34)が、3位にはST-3王者の前嶋秀司/佐々木雅弘/廣川和希組が入った。

 最終第6戦は11月9日、舞台をオートポリスに移し決勝レースが行われ、ST-X、ST-1、ST-2のチャンピンが決定することとなる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA


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