●小河、逆転のPP! 星野とフロントローに! 数日前に台風が通過した三重県鈴鹿サーキット。全日本F3000シリーズ第8戦 「'90ミリオンカードカップレース Round 3 鈴鹿」の予選が快晴の空 の下で行われた。 午前の予選では、A組のトップがマルティニの1分48秒039。星野が1分48秒 119で2位につけた。 B組のトップはクロスノフ。タイムは1分48秒768。サンテクのイタリア、ア メリカ人コンビが午前のフロントローを占めることになった。B組の2位は和 田(1分48秒768)。昨年のチャンピオンの小河が1分49秒069で3位につけた。 午後の2回目予選は、各ドライバーがどれだけタイムを切り詰めるかがポイン ト。初めにスタートしたA組の中で、マルティニは決勝セッティングに集中して いるのか、アタックなし。1回目予選でシケインをショートカットしたりでタイ ムを出せなかったハーバートが早々と1分48秒631を出し、モニターの一番上に ゼッケンを上げる。そのタイムを破ったのが富士のF3000で2連勝して波に乗る 星野。1分48秒を切る1分47秒524で午前、午後を通じてのトップに躍り出た。 これで星野のPP確定かと思われたが、先日の富士で後方からジワリジワリとプ ロストのような走りを続け、トップを奪ったものの不運なブレーキトラブルに泣 いた小河。B組予選2回目の中盤に、小河が1分47秒473でPPを確定。星野は 1列目外側に並ぶことになる。 「ぼくのタイムを破って1分47秒5を切るような選手が出てきたら、もうレー スはやめるよ」と、車から降りた後、冗談混じりに言っていた星野。PPを確定 した小河にその話が伝えられると、小河は「お願い。もう少し続けて!」。 空は秋めいてきたが、快晴のために暑さの残る鈴鹿。惜しくも小河の持つコー スレコード更新はならなかったが、明日の決勝は第7戦の富士同様、最後まで目 を離せないレースとなりそうだ。 FMOTOR4/SysOp すがやみつる(SDI00104)/鈴鹿