全日本F3000選手権シリーズ第7戦(富士スピードウェイ) 両者上位グリッドを得て2戦連続のダブル入賞に期待! 1992年8月15日(土曜日) 予選日 天候:曇りのち晴れ/気温:29~32度/路面状況:ドライ 後天に恵まれた富士スピードウェイで全日本F3000選手権シリーズ第7戦の予 選が開催された。前回のレースでダブル入賞を飾ったTEAM KYGNUS TONENのR・ラッツ ェンバーガーとA・G・スコットは今回も熟成の進むローラT92を持ち込み、上位グ リッド獲得に向けて期待がもたれた。 午前中に行われた予選1回目、開始から30分がすぎラッツェンバーガーがコース イン。しかしコーナーでスロー走行車に進路をふさがれたため途中でアタックを中止。 タイヤを左右入れ替えて再度挑むが1分18秒005を出すにとどまる。そして残り 時間があと3分に迫った土壇場で2セット目のタイヤに挑戦し見事1分17秒301 をマーク。セッション3位のタイムを記録しマシンを降りた。 また今回よりレイナード製のフロントウイング部を流用し効果が期待されたスコッ トは午前中のセッションでは1分18秒212とタイムが伸びなかったが、午後に行 われる2回目の予選へ望みを託すため、残りの予選用タイヤを温存することにした。 そして午後2時20分をまわり2回目の予選が開始となる。途中、赤旗中断となっ た後にスコットがコースイン。まず午前中に使用したタイヤでマシンコンディション を確認し、ただちに2セット目のタイヤでタイムアタック。気温、路面温度とも午前 中に比べて悪化するなか、1分17秒039を出し、暫定ながらトップタイムを記録 する。しかし終盤に入りこのタイムは逆転され、結局、セッション3位、総合では5 位のタイムで予選を終了した。 なおラッツェンバーガーは午前中に予選用タイヤを2セットとも使用したため、い ったんはコースに出るがタイムアタックは行わず、予選1回目のタイムをベストに総 合7位のポジションを得た。決勝レースでは両者とも表彰台を狙うには十分の位置と いうこともあり、2戦続いてのダブル入賞に注目したい。 ●A・G・スコット選手のコメント 「昨日の練習走行の時に比べてコンディションが微妙に変わってしまい、1回目の 予選ではキヤが合わずタイムが伸びませんでした。午後のセッションで何とか挽回で きたので決勝では表彰台を狙ってがんばります。」 ●R・ラッツェンバーガー選手のコメント 「最初のアタックのときにスロー走行車に追いついてしまい、それからのタイミン グが狂ってしまいました。結果的には午後の予選にタイヤを残し勝負をかけるべきだ ったのかもしれないですが、今更悔やんでも仕方ないですね。決勝では思い切って走 ります。」 ●福井清志監督のコメント 「二人とも上位グリッドを得れたので決勝では前回以上の成績を残したいですね。 レースの度にマシンもドライバーも状態はよくなっているので、今回はどちらか一方 は表彰台に立たせたいです。アクシデントがなければ可能ですので期待していてくだ さい」 提供:TEAM KYGNUS TONEN *** FMOTOR4F SysOp 名倉 勇二 (SDI00601) /RIJ ***