COSMO OIL RACING TEAM CERUMO 全日本F3000選手権第3戦 予選 アーバイン、ポールポジションを奪取!!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1992年5月9日 美祢サーキット 天気:晴/ドライ 気温:23゚C 1992年5月9日に全日本F3000選手権第3戦の予選が、好転に恵まれた山口県の美 祢サーキットで開催された。この予選でCOSMO OIL RACING TEAM CERUMOのエディ・アー バインが予選1位を記録し、10日に行われる決勝レースのポールポジションを獲得し た。アーバインのポールは国際F3000選手権時代に1回あるが、全日本F3000では初 めてのもの。 金曜日行われた公式練習は雨模様であったが、この美祢サーキットを得意とするア ーバインはトップタイムをたたき出す好調さだった。予選当日は雨も上がり、風は強 いものの暑いくらいのコンディションだった。午前に行われた予選1回目では、コス モオイル・レーシングを始めとする主なトップチームは1周も走行せずに、2セット の予選タイヤを温存し、午後の予選に勝負をかけた。 午後の予選は、予選時間のちょうど半ばの30分過ぎに1回目のアタックを敢行した。 このアタックで1分14秒913を出し、この時点の2番手につけた。この後、若干アンダ ーステアがあったためフロントサスを調整し、ニュータイヤを装着して再度のアタッ クに入った。そして、1分14秒338のタイムを記録し、リーデイングボードのトップに 立った。予選時間は残り10分あったが、このアーバインのタイムを更新する選手は現れ ず、アーバインのポールポジションが確定した。 ◆アーバイン選手のコメント ポール獲得は本当にうれしいよ。自分では14秒フラットは出てもいい手ご たえだったから、タイムを見たときはダメかなって思ったんだ。コース状 態も悪かったしね。でも、他のチームは僕以上に苦しんでいたみたいだね。 決勝レースは、1コーナーで決まるだけにポールの意味は皆さんが思う以 上に、このサーキットでは大きいんだ。それだけにスタートで勝負に出るよ。 ◆チーム監督のコメント ポールは自信が無いわけではなかったけれど、やはりうれしいです。テス トでは11秒台も記録していただけに、それだけコースの条件が悪かったと いうことです。その中で我々はうまく対応できたということです。 決勝レースのセッテイングもテストで十分に確認していますので、うまく 行けると思います。これ以上無いポジションからのスタートですから優勝 を目指しますよ。 ◆予選結果 No.11 エディ・アーバイン コスモオイル ローラT92 無限 予選1回目:出走せず 予選2回目:1'14.338(1位) 予選総合1位 決勝1列目スタート COSMO OIL RACING TEAM CERUMO 全日本F3000選手権第3戦 決勝 熱戦を制し、アーバインが美祢で連勝を飾る!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1992年5月10日 美祢サーキット 観客:57,500人 天気:晴 コース:ドライ 気温:25゚C 路面:38゚C 5月10日、山口県の美祢サーキットで行われた1992年日本F3000選手権第3戦の決 勝レースで、COSMO OIL RACING TEAM CERUMOのエディ・アーバインがポールポジショ ンから好スタートし、トップを譲ることなくフィニッシュ。昨年に続き、この美祢で 2回目の優勝を飾った。 決勝レースでは、アーバインは課題であったスタートを見事にこなし、トップで1 コーナーをクリアした。他のマシンがフルタンクでまだスピードがのらない中、アー バインは序盤から17秒台で後続を引き離していった。多くの選手が滑り易い路面でク ラッシュする中、アーバインは慎重に、かつタイヤをいたわって走行していった。 20周を過ぎると、マオロ・マルティニ選手に追い上げられ、テール・トゥ・ノーズ の激しいバトルを、残り40数周に渡り展開した。ラスト3周に2コーナーでマルティ ニ選手に並ばれるがトップを死守した。このまま、わずかコンマ数秒の差でゴールし、 優勝を飾った。 ◆アーバイン選手のコメント 勝てて本当にうれしいよ。マオロは本当に速かった。でもみんなのために必 死でがんばったんだ。問題だったスタートも、前の富士みたいにトラブルも 無かったからうまくいったよ。あとはタイヤにやさしく、いたわって走るこ とを心がけた。それと最後のシケインの脱出には気を使った。ここで失敗す るとストレートのスピードに響くからね。一度、マオロに並べれたのもその せいだよ。でもそれ以外はすべてOKだったよ。 ◆チーム監督のコメント マシンは若干ダウンフォース抑えたセッティングでした。タイヤはハードの ものを選びました。後はアーバインに任せたんです。1コーナーは本当に見 事なドライビングでしたよ。今シーズンこそ、念願のシリーズ制覇に挑みます。 ◆記録 No.11 エディ・アーバイン コスモオイル ローラT92無限 DL 決勝 1位 62周 タイム:1:19'51.708 '92年ドライバーズ・ランキング 12ポイント 1位(3戦終了時点)