スーパーGT第6戦、ポッカ1000kmは全行程の4分の3を消化。
トップは依然として#100RAYBRIG NSX(井出有治/細川慎弥/松浦孝亮組)。2位には#12カルソニックIMPUL
GT-R(松田次生/セバスチャン・フィリップ組)、3位に#23XANAVI NISMO GT-R(本山哲/ブノワ・
トレルイエ/ファビオ・カルボーン組)がつけている。
5ストップペースの#22モチュールGT-Rに対して4ストップペースの#100レイブリック、#12カルソニック、#23ザナヴィ、 #36ペトロナスSCらの争いが拮抗してきた。
まずは#23トレルイエと#36ロッテラーが熾烈なドッグファイトを展開。 88周目の最終コーナーでトレルイエのインをこじ開けたロッテラーがこの時点での3位に浮上する。
トップの100号車は100周終わりで3度目のピットイン。リヤ2本交換で#22モチュールの前でコース復帰した細川は、
2分1秒から2分フラットのハイペースで飛ばしに飛ばす。
12号車も同じ周でピットへ。こちらは松田にスイッチしたが、作業に手間取って51秒を要してピットアウト。
これにより、見かけ上のトップ争いとなった#36と#23の2台は105周終わりでピットイン。
いつもながらの迅速なピット作業で本山を送り出したニスモのメカニックだったが、トムスも負けじと奮闘し、
脇阪がきわどいタイミングで鼻先を掠めていった。
この時点での順位は#100、#22、#12、#36、#23。
ところがここで#22モチュールのリヤカウルが浮き上がり始めた。
たまらず22号車は118周終わりで緊急ピットイン。ガムテープで応急措置を施してコースに飛び出していく。
これで順位は7番手に後退した22号車は、アウトラップの1コーナーで周回遅れの#66ガイヤルドと交錯。
堪らずスピン状態に陥った66号車に、後ろから来ていた17号車が突っ込んでしまい、左フロントを大破してしまう。
これでピットに戻った17号車だったが、既に午前中のフリー走行のクラッシュでスペアカウルを使い果たしてしまったため、
ガムテープでフェンダーを急造したうえ、ライトの修復に手間取って大きく遅れてしまった。
GT300クラスにも波乱が訪れた。
2番手吉本が78周目にトップを奪い返し、
81周終わりで高橋にスイッチした#2プリヴェKENZOアセット紫電があろうことか91周目のヘアピンで周回遅れの#66ガイヤルドと絡んでコースオフ。
ここでフロントの足回りにダメージを負った2号車はそのままピットに戻ってレースを終えることとなったのだ。
これでトップ争いは#46レオパレスZと#95ライトニング・マックイーンMR-Sに絞られた。
2台は120周終わりで同時ピットイン。
ここで給油が長引いた95が46に大きく遅れてピットアウト。しかしまだまだ残り周回数は多い。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Mami OKUDA