COSMO OIL RACING TEAM CERUMO '94全日本F3000選手権第3戦 決勝 黒澤が今季日本人初の表彰台に  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1994年5月8日 美祢サーキット 観客:39,100人 天気:晴 コース:ドライ 気温:25゚C 好天に恵まれた5月8日、1994年全日本F3000選手権第3戦の決勝レースが山口県・ 美祢サーキットで開催された。COSMO OIL RACING TEAM CERUMOのドライバー、黒澤琢弥 は今季最高の予選5位の3列目からスタート。スタートでは順位を1つ下げたが、ねば り強い走りでサバイバルレースを走り抜き、3位入賞を果たした。黒澤にとっては、92 年の最終戦以来の表彰台となり、チーム移籍3戦目で念願のポイントを獲得した。 ■モーニング・プラクティス(8:30~9:00) 前回の美祢でのテストで見つけだしたセッティングとタイヤのバランスをチェック。若 干フロントウィングを寝かせた以外の変更はなかった。黒澤は精力的に走り込み、1分 14秒557のタイムでこのセッションの2番手となった。 ■決勝レース(13:30~/62周) スタートはまずますだったが、好スタートを決めたギルバートスコットに抜かれ1コー ナーを6番手で通過。しかし、すぐにひとつ順位を上げ、5番手で1周目を終了する。 ここから黒澤は4番手を走るギルバートスコットと終始激しい争いを展開。黒澤はコー ナーで迫るが、ストレートに伸びのある前のマシンを抜こうとしてラインを外すとゴミ がタイヤに付き、次の周のタイムが落ちるが、ラインを外さないと抜けないし、水温の 上昇を招くという、厳しい状況に。黒澤はこの厳しい状況を最後までしのぎ、ラスト4 周で3位に浮上。その後も直前のマシンを激しくプッシュするが惜しくも抜けず、ゴー ルラインをくぐった。 ◆黒澤琢弥選手のコメント マシンはまったく問題はなく、すばらしい仕上がりでした。ラインを外すとホコリとタ イヤカスで滑りやすく、前の車に接近すると水温が上がるという状況でした。レース自 体はサバイバルの様相だったので、大事に走りました。自分としてはスタートも納得で きないものでしたし、良い車を作ってくれたチームスタッフ、スポンサー他のみなさん に入賞させてもらったようなものです。次戦こそは黒澤でよかったと言われるような走 りをします。 ◆チーム監督のコメント 午前に若干フロントウィングを調整した以外は、何もしませんでした。ストレート・ス ピードに関しては、納得済みのことでした。サバイバルレースをドライバーがクレバー にしのいでくれたと思います。結果論ですが、できれば早めにもう1つ前に出たかった です。次にはもう1つ、2つ上を狙ってがんばります。 ●記 録 No.11 黒澤 琢弥 コスモオイル ローラT94 無限 BS 決勝:3位/62周 タイム:1:19'19.392 ベストラップ:1'15.920 37周