全日本F3000選手権 第3戦 F3000 MINE ALL STAR 決勝レース取材メモから 表彰台3人の共同インタビューより 優勝 8 マルコ・アピチェラ 「この勝利を友人ラッツェンバーガーとセナに捧げたいと思います。この気持ちは 隣(2位)のアンドリューも同じです。 マシンは非常に良く、タイヤのチョイスも成功でした。前半はマウロの、後半は 金石が非常に激しいプッシュをかけてきました。しかし、私のマシンは明らかに トップスピードで優位に立っていたので、不安なくレースができました。ダンロップ のみなさんとチームスタッフに感謝したいです」 走り終えたマルコのタイヤはボロボロ。レースがあと5周あったら、またはマウロに トラブルがなかったらと思わせるほどだった。 2位 20 アンドリュー・ギルバートスコット 「予選は失敗だったのに、2位になれたのはチームのみんなのおかげです。 あと、良いスタートが切れたのも幸いでした。僕は他のみんなと違うタイプ (ハード)のタイヤを選択しており、後半に勝負を掛けるつもりでした。 結局はこれが裏目に出たのかもしれません」 アンドリューの左腕には、チームメイトを悼む喪章が悲しげ。インタビューでも 表情は淡々としていた。 3位 11 黒澤琢弥 「今回のレースでは自分に2つの課題を課していました。ひとつは予選でフロント ロー。もうひとつはスタートダッシュ。結果はどちらも果たせず、自分としては最低 のレースでした。にもかかわらず、表彰台に立てたのはエンジンチューナー、タイヤ メーカー、メカニック、スポンサーのみなさんが良いマシンを作ってくれたからです。 前のマシンのスリップに入っていると水温が上がる。そこで、ストレートでラインを外すとコースサイドのタイヤカスやホコリを拾って、次の周タイヤのグリップが減るという繰り返しで、なかなか抜くことができなかった」 結果はともあれ、移籍後ようやく成績を残せた黒澤。ホッとした表情と、納得が 行かない表情と折り混ざり、会見ではとてもナーバス。ピット裏に戻りスタッフから 祝福の拍手が起こるとようやく笑みがこぼれた。 MINE サーキットにて 古屋 知幸 = MGG01235 =