筑波・富士S-FJ選手権

第8戦予選筑波 白崎稜、初のポールポジション、新人アレックス、デビュー戦でフロントロウ獲得

ポールポジションは白崎稜(ZAPスタッフリソースED)

 2022年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第8戦公式予選が10月30日(日)に筑波サーキットで行われ、白崎 稜(ZAPスタッフリソースED)が終始トップを争うタイムをマークし、ポールポジションを獲得した。

 晩秋を迎えつつある筑波サーキットは 朝からすっきりと晴れ上がり、寒いながらもレースには絶好のドライコンディション。全8戦で行われる筑波/富士シリーズ戦の最終戦、チャンピオンは第7戦で田上蒼竜に決定しているが、2位争いは混戦、3人が争っている状況だ。

 午前8時40分、20分間の予選が開始。気温11度と冷え込んではいるが、タイヤやエンジンには良い条件だと各選手が話している。白崎稜(ZAPスタッフリソースED)を先頭に17台がコースイン、全車スリックタイヤ、今回デビューレースの甲山晴翔(こやまはると)(Calling TRS-10V)とセンドラ フナト アレックス ショウタ(Deep-R・10V・ED)も最後尾からコースインする。

 各車ウォームアップを終えて残り16分、まずは白崎がいちはやく1分を切り59秒360でトップに立つ。2番手稲葉摩人(ZAP SPEED 10VED)の59秒744、稲葉はコースイン直後の第2ヘアピン出口でスピンを喫し周囲を心配させたがダメージはないようだ。 白崎は続く周回で58秒969と58秒台に入れ、稲葉が59秒187、そして3番手に第6戦優勝の安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)が59秒197でつけている。

 残り14分、ここで何と今回デビュー戦のアレックスが58秒916を出してトップに立つ。すかさず白崎が58秒658でトップタイムを更新するが、次の周回でアレックスは58秒628と再びトップへ返り咲き、先輩ドライバーに伍して戦える速さを見せている。もう一人の新人好山は15番手だ。白崎2番手、安田も58秒台に入れて3番手を守っている。今回3台が出場のマスターズクラスでは総合10番手の秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)がトップに立っている。

 残り12分、白崎が58秒324でトップを奪い返し安田も58秒574で2番手へ浮上、アレックスは3番手にドロップ。4番手に58秒663の稲葉が上がってくる。以下岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)、内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)と続く。

 残り10分を切って稲葉が58秒504で3番手へ上がりアレックス4番手、内藤も58秒858で岩本を押しのけ5番手。ここで白崎、安田が相次いでピットイン。終盤のタイムアタックに向けての調整か。

 残り6分、ここまで1分が切れずに下位に沈んでいた本田千啓(オートルック ☆モダン☆10V)が59秒104を出して7番手へ浮上、しかし即座に中澤凌(ZAP NAIZ 10VED)が59秒055で入れ替わり、さらに澤井良太朗(オートルック 青池学園 10Vが59秒035で取って代わり、さらに中澤が58秒986で7番手を取り戻す、と中団のグリッド争いもし烈だ。

 残り5分、白崎は58秒243とトップタイムを削り、安田も58秒402と自己ベストを更新するが届かない。アレックスは58秒448で稲葉を追いやり3番手へ。

 残り1分30秒、アレックスが58秒268とタイムを詰めて2番手に上がり、安田3番手へドロップ、激しい中団争いには下村剛司(SウィンズELEV'rKKS2)も参加し58秒952で7番手へ。稲葉、内藤も自己ベストを更新するが、4番手、5番手で変わらず。

予選2位はルーキーセンドラフナトアレックスショウタ(Deep-R・10V・ED)

予選3位は安田航(ファーストガレージ&Sウィンズ)

予選4位は稲葉摩人(ZAP SPEED 10V ED)

予選5位は内藤大輝(RCIT RaiseUP MT)

予選6位は岩本瞬(ファーストガレージ小倉学園S2)

マスタークラスポールポジションは秋山健也(スーパーウインズKKS・ED)

 チェッカードフラッグが振られ、最後の周回でタイムを更新する者は現れず、白崎が初のポールポジションを獲得、フロントロウにはデビュー戦のアレックスが並び周囲を驚かせた。セカンドロウには3番手安田、4番手稲葉と、白崎と共にシリーズランキング2位を争う二人が並んだ。以下内藤、岩本が3列目。激しかった7番手争いは下村が獲得、中澤と4列目を分け合った。ジェントルマンクラスのトップが全体14番手の秋山、以下全体16番手の竹沢茂(スーパーウィンズ☆KKS☆ED)同17番手の本間隆史(MATレーシングPJ10V)という順になった。

ルーキー甲山晴翔(Calling TRS-10V)は予選15位

 アレックスを同じく今回デビュー戦の甲山は1分を僅かに切れず1分0秒142で15番手からレースを迎えることになった。

 決勝は午前11時10分コースイン予定。シーズン最終戦ということである意味各選手の力関係が固まっている中、新人がフロントロウを獲得したことで決勝の展開は一気に予断を許さない状況になった。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE


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