FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP

第4戦レース11決勝 大木一輝が苦しみながらも初優勝を飾る

優勝した大木一輝(TOM\'S FORMULA)

 7月24日、フォーミューラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権第4戦レース11の決勝が、スポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションスタートの大木一輝(PONOS Racing)が、タイヤの摩耗に苦しみながらも逃げ切ってFRJ初優勝を飾った。

 マスタークラスは、スタート直後の1コーナーで前に出た畑亨志(A-NeKT F111/3)が、ポールスタートの田中優暉(アスクレイ☆イーグルスポーツ)を抑えきってクラス優勝。

 天候が一気に快方へ向かい、強い日差しが照りつけるなか、スタートを迎えた。

 ポールポジションの大木が好スタートを決め、1周目から後続を引き離す。2位以下は小山美姫(TGR-DC F111/3)、小川颯太(Bionic Jack Racing Scholarship FRJ)と予選順で続くが、何と8番手スタートの片山義章(Team LeMans F111/3)が一気に4位まで浮上してくる、。

 2周目以降は、トップ大木が逃げ、2秒後方で小山、小川、片山が2位集団を形成するという展開になる。4車の緊迫した争いはこの後10周以上も続くことになる。

 均衡が崩れたのが13周目。3位小川がハイポイントコーナーから馬の背コーナーで2位小山のミスを誘い、攻略に成功。前を行くトップ大木を追う。

 「後半に備えていた」という小川は、16周目にこのレースのファステストラップとなる1分20秒472をマークして一気に大木との差を詰める。18周目には背後にぴたりとつけ、レースは完全に勢いに勝る小川のものと思われた。

 ところが、次の周にあろうことか小川を不運が襲う。「ガス欠症状が出てしまった」という小川は急激にスローダウン。力なく4コーナーのイン側にマシンを停めた。

 小川は「あそこまでは思い描いていたレースが出来ていたのに……」とレース後、悔しさを滲ませた。

 これで楽になった大木は「最後まで気は抜けなかった」と言いながらも、小山、片山を従えて、初優勝のチェッカーを受けた。

 マスタークラスは、スタート後の1コーナーで前に出た畑が「序盤は最終コーナーでアンダーが出てキツかった」と言うものの、後方から攻め立てる田中を終始冷静に抑えきって優勝を飾った。

 クラス3位は最終レースのためにタイヤを温存したHIROBON(Rn-sportsF111/3)が入った。

オープニングラップ

優勝は大木一輝(PONOS Racing)

決勝2位は小山美姫(TGR-DC F111/3)

決勝3位は片山義章(Team LeMans F111/3)

表彰式

マスタークラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE


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