SUPER GT

SGT:第7戦もてぎ公式練習 GT500は#38ZENT GR Supra、GT300は#11GAINER TANAX GT-Rがトップタイム

2020オートバックス スーパーGT第7戦「藤巻グループもてぎGT300kmレース」の公式練習が11月7日、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、#38立川祐路/石浦宏明組(ZENT GR Supra)がGT500クラスのトップタイムを記録。GT300クラスは#11平中克幸/安田裕信組(GAINER TANAX GT-R)がトップだった。

2020シーズンもいよいよ残り2戦。今大会では全戦参加チームのウェイトハンデが第6戦終了時点の獲得ポイント数x1kgに減らされる。これまで重いウェイトや燃料流量の制限を受けながら戦ってきたランキング上位のチームも、ここでやや本来の速さを取り戻してチャンピオン争いに臨む。

また、これまで平川亮とともに#37KeePer TOM'S GR Supraをドライブしてきたニック・キャシディがフォーミュラEへの参戦準備のためにチームを離脱することが11月2日付でチームトムスより発表されており、今大会からは山下健太が第2ドライバーとして平川のタイトル獲得を後押しすることになった。山下自身にとってはヘイッキ・コバライネンの代役として#39DENSO KOBELCO SARD GR Supraをドライブした開幕戦富士以来のスーパーGT参戦となる。

GT300クラスでも、先週岡山国際サーキットで行われたスーパーGT第3戦で負傷した高木真一に代わり、松下信治が#55ARTA NSX GT3の第2ドライバーを務めることとなった。松下は今季途中までヨーロッパでFIA-F2を戦ってきたが、今回初めてハコのレースを経験することになる。また#6ADVICS muta MC86も小高一斗が発熱により今大会を欠場、代わって堤優威が第2ドライバーとして登録されている。

第7戦の公式練習は午前9時5分より、混走85分、専有走行各クラス10分で行われた。
この日の天候は晴れ。路面はドライ。開始時の気温は12℃、路面温度14℃、湿度は87%と、例年に比べればやや暖かい気候の中での走行となった。

序盤トップに立ったのは#37平川亮(KeePer TOM'S GR Supra)。計測4周目に1'37.883を記録した。

続いて走行開始から17分が経過したところで、#64伊沢拓也(Modulo NSX-GT)が1'37.673を記録。結局これが混走セッションでのトップタイムとなった。

混走時間が半ばを過ぎたところで#36サッシャ・フェネストラズ(au TOM'S GR Supra)が1'37.784で2番手に浮上。37号車は計測16周目に1分37秒793までタイムを縮めたものの3番手に後退、ポイントリーダーの#14大嶋和也/坪井翔組(WAKO'S 4CR GR Supra)が4番手。#3平手晃平/千代勝正組(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)が5番手、6番手には#100山本尚貴/牧野任祐組(RAYBRIG NSX-GT)が続いた。

ところが走行開始から32分が経過したところで#100RAYBRIG NSX-GTはトラブルによりS字コーナー脇のグラベルでストップ。これにより公式練習は残り時間52分、混走残り32分で赤旗中断となった。

車両回収ののち、公式練習は午前10時10分に再開された。残り時間40分、混走の残り時間は20分だったが、ここでは上位陣に順位変動は見られず、そのまま専有走行に移行する。

GT500クラスの各チームはこの中断の直前あたりから専有走行に備えて相次いでドライバー交代を行っており、#37 KeePer TOM'S GR Supraもここで山下健太が走行を開始。山下は1分40秒前半のタイムでコンスタントに周回を重ね、このあとに行われる専有走行に備えた。

GT500クラスの専有走行は午前10時40分より10分間で行われ、混走後半を担当したドライバーたちが予選シミュレーションを行った。

まずは#8野尻智紀(ARTA NSX-GT)が1'37.571でトップに浮上。これを#14坪井翔(WAKO'S 4CR GR Supra)が1'37.546で上回ったが、その直後に#38石浦宏明(ZENT GR Supra)が1'37.526を記録してトップに立った。

専有走行終了直前には#16武藤英紀(Red Bull MOTUL MUGEN NSX GT)が1'37.544を出して2番手に食い込み、#14WAKO'S 4CR GR Supraは3番手、#8ARTA NSX-GTは4番手で公式練習を終えた。

#37山下健太(KeePer TOM'S GR Supra)は1'37.605で5番手。NISSAN GT-R NISMO GT500の最上位は前回優勝の#23松田次生/ロニー・クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)で8番手。松田が専有走行を担当して1'37.861を記録している。

なお赤旗の原因となった#100 RAYBRIG NSX-GTは残念ながら修復作業が間に合わず、最後までガレージに留まることになった。

GT300クラスは序盤から#11GAINER TANAX GT-Rが好調ぶりを見せた。

まずは平中克幸が開始10分過ぎに1'46.951を記録。平中はさらに開始30分過ぎにも1'46.906までタイムを縮めてみせる。さらに専有走行を担当した安田裕信も1'46.900とさらにタイムを短縮し、他のチームを全く寄せつけない速さでクラストップとなった。

これに対して2番手以降は#34道上龍/ジェイク・パーソンズ組(Modulo KENWOOD NSX GT3)、#244久保凜太郎/三宅淳詞組(たかのこの湯RC F GT3)、#61井口卓人/山内英輝組(SUBARU BRZ R&D SPORT)、#25松井孝允/佐藤公哉組(HOPPY Porsche)らが接戦を展開。結局混走時間中に1'46.976を記録した#61SUBARU BRZ R&D SPORTが2番手、1'47.003の#25HOPPY Porscheが3番手、#244たかのこの湯RC F GT3は4番手という結果となった。244号車は第6戦鈴鹿の公式練習中のクラッシュで車体に深刻なダメージを負ったために予選決勝を欠場しており、今回はTRDの展示車両を借りての参戦となっている。



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