SUPER GT

SGT:第6戦鈴鹿PP会見 「決勝もチーム一丸となって戦い、いい結果につなげたい」(福住仁嶺)

GT500クラス #8ARTA NSX-GT

野尻智紀

今回もクルマのセットを少し変えて持ち込んでいました。Q1では、それがあまり良い結果を生まなかったので、Q2に向けてどう変えたらいいのか、自分なりにフィードバックしてチームのフィーリングや福住選手にドライビングのインフォメーションを伝えました。するとQ2で福住選手がいい走りをしてくれて、それはピットでモニターを見ていても十分に伝わってきました。自分のフィードバックが正解だったかどうかはわからないですが、福住選手がこうしてポールポジションをとってくれたことで、決して間違ってはいなかった、と安心しています。

 ここまでいい流れで来ることができたので、このまま明日の決勝もいい流れでレースを戦いたいです。今回を含めて残り3レースは、ウェイトハンディがだんだん軽くなってくるから優勝してもそんなに不利にはならないと皆さんに言われますが、僕たちはいつも優勝を目指して走っていて、普段から、どうやったら自分たちのクルマを速く走らせることができるか? そればかりを考えています。だから、条件が変わろうが、目いっぱい走らせるのはいつも通りです。

 今シーズンはこれまで公式予選から決勝レースに向けて大きくセットを変えていなくても、いざ決勝レースになると想定外の状況が生まれて苦戦することが続きました。今回はリアのグリップを出す方向でセットアップしてきたのですが、公式練習でのロングランでは良いところと良くないところがあって、その辺りを明日の決勝レースに向けてアジャストしていこうと思っています。

福住仁嶺

クルマの状態をフィードバックすることは難しくて、僕はまだまだ上手くフィードバックできていないのですが、今日は野尻選手のアドバイスを活かしてポールポジションを獲ることができました。僕はアドバイスを信じてQ2では走りをうまくまとめただけです。

 こうしてポールを獲ることができて嬉しいのですが、予選直後にも言ったように本番は明日の決勝です。周りを意識しすぎることなく自分たちのレースをすれば、結果はついてくると思っています。

 今回の鈴鹿ではファンの皆さんを迎え入れてのレースとなりましたが、皆さんに観られていることでパワーをもらい、調子も良くなったような気がしています。明日の決勝でも、皆さんからパワーをもらい、チーム一丸となって戦い、いい結果につなげたいと思っています。

GT300クラス #96 K-tunes RC F GT3

新田守男

自分たちは今年からダンロップタイヤを使っていますが、クルマをタイヤに合わせ込むのが難しくて、ここまで苦労してきました。今回は、午前の公式練習から午後の決勝に向けてセット変更したのですが、それがいい方向に向かっていました。Q1でもそこそこいいタイムがマークできたのですが、Q2を走る晴南にインフォメーションを伝えたら、彼が素晴らしいアタックをしてくれました。

 これまで、Q1を走ることの多かった晴南ですが、今回は『自分をQ2で走らせてください!』と訴えていたので、彼に任せました。結果的に、Q2は晴南のパフォーマンスが冴え、チームにもいいクルマに仕上げてもらったおかげでポールを獲ることができました。でも、それで自信をもってレースに臨めるのかといえば、少し見えてない部分、不安もあるというのが正直なところです。今年からダンロップタイヤになり、ベースというか評価基準から自分たちで作っていかなくちゃいけない、ということですね。だから明日の決勝レースでは安定したペースでレースラップを積み重ね、データを採れるようにきっちりレースをする必要があります。ポールポジションを獲れたから、それで簡単に優勝できるほどGT300のバトルは甘くないです。

新型コロナの影響で、シーズン前半は無観客開催が続きましたが、シリーズ後半戦になってファンを迎え入れての開催になりました。サーキットに足を運んでくれたファンには、ぜひとも感動できるレースをお見せしたいです。SUPER GTだけじゃなく日本のスポーツが見ている皆を笑顔にする、元気にする。明日はそんなレースをしたいですね。

阪口晴南

今回は公式練習からフィーリングが悪くはなくて、こことここを直せばポールポジションを獲ることができるんじゃないかと、そんな自信もありました。公式予選が始まる前に、Q2を走りたいと言ったら、新田さんが快く了承してくれました。でも言った以上、ちゃんとタイムを出さなくちゃいけないし、しかもQ1で新田さんが素晴らしいアタックでトップタイムをマークしたことで、プレッシャーは大きくなりました。でも新田さんが好タイムをマークしたことでクルマとタイヤのパフォーマンスが確認でき、それを信じて一生懸命走ったらQ2でもトップタイムをマークすることができました。

昨年の鈴鹿では優勝することができましたが、ポールポジションを獲ることができなくて。だから忘れ物を取り戻すことができたと思っています。新田さんは強気に訴えた様に言いますが、今回の鈴鹿はウェイトハンディが大きく効いてくる最後のレースなので“チャレンジしたい”という気持ちがありました。それと少しだけですが自分も目立ちたいな、と(苦笑)。でも影山監督と新田さんが、自分のような新人の意見も聞いてくれるチームにしてくれていたので、お願いすることができました。

昨年からこのチームでGT300を走らせることができて、今年は第2戦でピンチヒッターとしてGT500をドライブすることもできたし、いろいろなフォーミュラでレースに出ることもできた。このチームに来たことから始まった、それらすべてがいい経験になっています。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO


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