F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第13,14戦もてぎ 第14戦で川合が2位獲得! 神も10位で入賞を果たし最後を締めくくる (Le Beausset)

 ル・ボーセモータースポーツが参戦するカテゴリーのうちのひとつ、FIA-F4シリーズの最終戦となる第13・14戦が11月2日(土)~3(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)で開催された。今回の最終戦は、ふたりがスーパーFJに参戦していた頃から戦ってきたチームのホームコース。走り慣れたこの舞台で、悔いのないレースが期待された。

予選 11月2日(土)天候/晴れ コース状況/ドライ

 最終戦のレースウィークは木曜日から走行開始。ストップ&ゴーが繰り返されるコースに合わせてブレーキング、コーナリングで勝負ができるようクルマも調整を行っていった。今回の予選は、燃料を軽くしタイヤに熱が入ってくる後半をターゲットとして臨んだ。

 神は、序盤はゆっくりタイヤに熱を入れていくが、アタックをかけていくタイミングで絶えず他車に引っかかってしまう。9周目に1分57秒982でようやくワンアタックし、その後も続けていくが上手くクリアで走れず苦戦。ガス欠症状が出る直前の13周目に何とか57秒893でベストを更新し、アタックを続けていきたいところで燃料が尽きてピットインとなった。

 一方の川合は、上手く場所取りをしながらアタックをしていくと6周目に57秒801を記録。その後もクールを入れず絶えずアタックしていくが、先のタイムにはあと一歩及ばない。しかし、タイヤのコンディションが後半になっても落ちてこなかったことから、燃料が軽くなったタイミングでラストアタックをかけると、57秒794でタイムアップに成功する。

 今回の予選は0.1秒の中に6台が連なる状況で、非常に拮抗するものとなった。その結果、第13戦を神が10番手、川合が7番手。第14戦を神が13番手、川合が3番手で臨むが、決勝でのさらなるポジションアップが期待された。

決勝第13戦 11月2日(土)天候/晴れ コース状況/ドライ

 第13戦決勝は13時5分から迎えた。スタートでは7番手の川合、10番手の神ともにポジションキープで1コーナーをクリアしていくが、川合は続く3コーナーでアウトから1台を攻略し、5番手と並んで4コーナーを立ち上がる。そのまま前車のスリップに入り5コーナーで前車のインに飛び込み4番手に上がると、先頭集団まであと一歩に迫る。勢いに乗りS字に入ったところで、インに入ってきた後続とリアが接触しクラッシュ。これによりリタイアとなった。

 一方の神もS字での混乱を切り抜けて7番手に上がり、残り12周を組み立てて行こうとするが、ヘアピンの立ち上がりで後続にリアを当てられてしまいスピン。何とかコースに復帰するも接触のあった足回りにダメージがあり、無念のリタイアとなった。

決勝第14戦 11月3日(日)天候/晴れ コース状況/ドライ

 前日のリタイアから懸命の修復により2台揃っての出走を果たした最終戦。スタートでは3番手の川合が後続をブロックしながら1コーナーをクリアしてくが、13番手の神はホイールスピンが激しく16番手となる。

 川合はトップ争いをするためにも早々に2番手に上がろうとプレッシャーをかけ続けるとS字で前車がミス。V字では無理にいかず、ヘアピンで勝負をかけて2番手に浮上。一方の神は、2周目に前方でのクラッシュで3台が脱落、その混乱に乗じて5コーナーのインから2台抜きを果たし11番手となるが、このクラッシュによりセーフティーカー(SC) が導入される。

 3周に及ぶSCランの後、6周目からレースが再開されると川合はトップに食らい付いていく。神は前方の8番手争いが激しく前に追いつくが、SCランの間でタイヤが冷えてしまったことから攻めきれない。一方でトップ2台のペースは速く、10周目には3番手以降に3秒の差を築きながら周回をしていき、川合も11周目にはファステストラップを記録し、ラストスパートをかけていくが13周のレースはタイムアップ。2位でチェッカーを迎え、神も苦しい状況の中、最後まで攻め続けるが11位で終えた。また、レース後に上位のドライバーにペナルティがあったことから神は10位に繰り上がることとなった。

 このもてぎ大会をもって2019シーズンのFIA-F4選手権は幕を閉じた。スーパーFJの頃から一緒に戦い、困難を乗り越えてきたふたりのドライバーとの今シーズンは、最後まで「ル・ボーセらしい」ものとなった。これまでドライバー、チームにたくさんのご声援、お力添えを頂き誠にありがとうございました。

チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
 川合の予選は後半の良いところでギヤトラブルが出てしまいタイムロスしてしまったようだ。第1レースは1周目に2台が消え、クルマの損傷もあったがメカニックの懸命な作業により第2レースには更に強いクルマになった。神は川合のコンマ1秒までは迫れていたが良い流れを作りきれずレースが終わってしまった。
Driver 神晴也(Seiya Jin)COMMENT
 予選は絶えず引っかかってしまい出しきれなかったのでその分決勝で上げようと臨みましたが、当てられてしまい残念な結果になってしまいました。14戦の方ではタイヤも残っているので攻めていくつもりでしたが、SCランでタイヤの熱が上がり切らずその後の展開が厳しいものとなってしまいました。今シーズンはスーパーFJから上がりチャレンジしてきたものの、自分の弱さで上がり下がりが激しいものとなりました。まだまだ課題があるので、向き合っていきたいと思います。今シーズンもたくさんの応援をありがとうございました。
Driver 川合孝汰(Kohta Kawaai)COMMENT
 予選は7番と3番スタートで、ここから順位をどんどん上げて行くつもりでしたが、第13戦の序盤で3ポジション上げたところで接触によりリタイアとなってしまい悔しい結果となりました。気持ちを切り替えて14戦は臨めましたが、トップと同じくらいのペースなのでなかなか差が変わらず、ミスを誘うようにプレッシャーもかけ続けたのですが強かったです。今シーズンは細かいミスもありましたがレースの組み立てなどは成長できたと思います。6年間お世話になったチームにせめて表彰台をプレゼントできて良かったです。今まで応援して頂いてありがとうございました。
Le Beausset Motorsports


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