Rd1 富士スピードウェイ Date 5/01 4月30~5月1日 GT インサイド・レポート 14 for FMOTOR4 52.タイヤ交換コンテスト優勝は、チーム・ケガニとハセミ・レーシング GT選手権の隠れたメダマイベント、チーム対抗タイヤ交換コンテストがピットウ ォークに合わせ、ピットで開催された。エントリーは5本のナットを使うコンベンシ ョナル(5穴)部門には、#10Johnsonスカイラインのニスモ・チーム、# 14CCIあめんぼうシルビアのムーンクラフト、*10KORG KEGANIポ ルシェのケガニ・レーシングの3チーム。レーシングタイプのセンターロック部門は、 #3ユニシア・ジェックススカイラインのハセミ・モータースポーツ、#50タイサ ンADVAN962Cのチーム・タイサンの2チーム。 タイヤに触れるメカニックは2人。これにジャッキ担当の1人の計3人が1組にな ってメカニックの腕を競った。センターロック部門は、わずか45秒477で4輪を 交換したハセミ・モータースポーツの植野・平・林組に凱歌が上がり、オートスポー ツ誌から10万円の旅行券が贈られた。コンベンショナル部門は、ケガニ・レーシング の高須・外崎・高根組が5本ものナットを流れるように外すハイテクニックを披露し、 1分08秒796という脅威的タイムで優勝。こちらにはレーシングオン誌から8万 円の現金が贈られた。 表彰式は正式の表彰台で行われ、普段は見上げるだけの表彰台に上がったメカニッ クたちは、とても気持ち良さそうであった。 「お金にシビアな人間を選んだチームの勝利です」とは、あるKというチーム関係 者のコメントであった。 63.#5 BLITZ SUPRA ノバのポルシェとムーンクラフトのシルビアと共に激しい5位争いを行っていた# 5ブリッツは、予想外の高温が原因と思われるターボトラブルで26周目にリタイヤ した。気温が上がったために吸気温も上がり、ノッキングが起こってしまったようだ。 「服部が追ってくるから、ペースを上げてしまった。次は絶対に負けない」と福山英 朗は、悔しがっていた。 64.#2 ZEXELスカイライン 21周目にエンジンが吹けないといってピットに入った#2鈴木利男は、32周目 に再びピットに入り、そのままリタイヤした。原因はエンジンと思われていたが、左 フロントのサスペンション・トラブルであった。FRのスカイラインは4/14の菅 生テストの時からフロント・サスペンションの細かなトラブルに悩まされており、# 2ニスモは今朝もトラブルから、タイヤ交換コンテストをパスしなければならなかっ た。 65.'94全日本GT選手権開幕戦はサバイバル・ゲームに #88 レインX・アート・カウンタックは、ミッションとブレーキにトラブルを 抱えて苦しい走行を強いられている。 #50 タイサンADVAN 962Cはスタート直後に左タービンのトラブルに みまわれて、25分間の交換作業を行わなければならなかった。修理が終わってピッ トを離れる時には、回りから思わず拍手が沸き起こった。 #9 acomポルシェRSRは、#5 BLITZ SUPRAと#14 CC Iあめんぼうシルビアとの激しい闘いに競り勝ち、3位の座を不動のものとしたかに 思われたが、左リアタイヤのバイブレーションを訴えてピットイン、タイヤを交換し てコースに復帰したが、フィニッシュを目前に駆動系(ミッションかドライブシャフ ト)のトラブルから最終コーナーを上り切れずにストップしてしまった。 66.あれ、冗談じゃなくなっちゃった 4位まで順位を上げてきた#9 acomポルシェRSRが、53周目に緊急ピッ トイン。左リアタイヤを交換し、ピットを飛び出していった直後、チーム・ノバのピ ットに走ってきたのは、服部尚貴。知り合いのメカに「まったく、レースを面白くし ちゃうんだからねっ」と一言。その言葉に対して、言い返そうとしたメカの耳に飛び 込んできたのは「acomポルシェRSRが最終コーナーでストップ」の絶叫。そそ くさと服部がその場を去ったのは、言うまでもない。 提供:GTアソシエーション事務局 古屋 知幸 = MGG01235 =