SUPER GT

SUPER GT第8戦鈴鹿公式予選 ZENTセルモスープラ、今季3度目のPP獲得!

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 2005年SUPER GTシリーズ第8戦、SUZUKA GT 300KMの公式予選が11月5日、鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは#38ZENTセルモスープラ(立川祐路/高木虎之介組)、GT300クラスは#31吉兆宝山MR-S(中嶋一貴/田中実組)がそれぞれコースレコードを更新してポールポジションを獲得した。

051105_06 JGTCからスーパーGTへと生まれ変わった2005シーズンもいよいよ最終ラウンド。
 今年も誰が勝ってもおかしくない混戦、激戦を重ねてきた結果、GT500クラスは上位5台、GT300クラスは上位3台がチャンピオンの権利を持って鈴鹿サーキットに乗り込んできた。
 この緊迫した状況の下、午前中に行われた予選一回目では、GT500、GT300ともに従来のコースレコードが塗り替えられ、#6エッソウルトラフロースープラが1分53秒882、#31MR-Sが2分4秒296でトップに立ち、午後のスーパーラップに臨むこととなった。

 GT500クラス2番手はポイントランキング4位の#38セルモスープラ。最後の大逆転へ向けて準備は万端のようだ。ポイントリーダー、#8ARTA NSXも90kgものウェイトハンデをものともせず、予選6番手につけている。ランキング2位の#22モチュールピットワークZもなんとか10番手タイムを出してかろうじてSL進出を決めた。
 しかし#22モチュールと同ポイントの#36オープンインターフェーストムススープラはタイムが伸び悩み、14番手に終わり、ランキング5番手の#1ザナヴィZも11番手と、惜しくもSL進出を逃した.........はずだったのだが。
 午前中9番手につけていた#39デンソーサードスープラGTにフラットボトムの違反が発覚し、午後1時13分、39号車の全タイム抹消が決定されることとなってしまった。
 この結果、11番手の1号車が10位に繰り上がり、本山/ライアン組はSL進出を果たすこととなった。

 GT300クラスは更に混戦の様相を呈していた。
 ランキングトップの#30RECKLESS MR-Sがクラス14番手に沈み、中段からの追い上げをを余儀なくされてしまったのだ。その一方でランキング2位の2位の#43ARTA Garaiyaは7番手、3位の#0EBBRO M-TEC NSXは100kgものウェイトハンデを背負いながらも4番手と健闘し、スーパーラップ進出を決めているだけに、タイトルの行方はこれでますますわからなくなってきた。

 午後2時から各クラス15分間で行われた予選2回目の後、2時35分よりいよいよスーパーラップが開始された。

 GT300クラスでは、2番手出走(午前中9番手)の#13エンドレスADVAN Zを駆る影山正美が見事6番手タイムを叩き出してみせたほか、熾烈なタイトル争いを繰り広げている#0号車も細川慎哉渾身のアタックで順位を一つ上げ、クラス3番手から明日の決勝をスタートすることとなった。更に#2プリベ・チューリッヒRD320Rを駆る渡辺明が午前中に中嶋が出したレコードタイムを早くも更新する快走を見せたが、中嶋一貴はタイムを更に縮め、2分3秒951を叩き出してポールポジションを獲得した。

 GT500クラスは午前中の勢力図そのままに上位3台をスープラが占め、その下にNSX勢がずらりと並ぶ結果に。Z勢では#3金石年弘が7位に食い込んだのが最上位。ランキング2位の#22モチュールは10番手に後退と、決勝は苦戦しそうだが、タイトルを争う#8ARTAもウェイトハンデが効いてか6番手に後退したため、まだ可能性は消えていない。
 その一方で、ほぼ「勝つしかない」状況に置かれている#38号車は立川祐路の会心のアタックが実り、1分53秒801と、午前中の脇阪寿一のレコードタイムを大幅に塗り替えて今季3度目のポールポジションを獲得して見せた。脇阪も自身のタイムを更新して立川に迫るが、一歩及ばず、2番手グリッドから明日の決勝をスタートすることとなった。
 これで立川の通算ポール獲得数は10回となり、脇阪寿一と並んで歴代トップタイとなった。

 スーパーGT第8戦の決勝は明日午後2時より、52周で戦われる。

(Text:末廣和久  Photo:Keiichiro TAKESHITA)



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