SUPER GT

第8戦もてぎ優勝会見 坪井翔「鬼門のもてぎで予選3位になれたのが大きかった」

GT500クラス優勝 36号車au TOM'S GR Supra(TGR TEAM au TOM'S)

坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)

 「鬼門となるもてぎで予選3位になれたのが大きかったです。あとは決勝で前の1台を抜ければという状況で、今年の36号車は決勝で強いレースをしてきているので、3位からスタートできれば前2台くらいは抜けるんじゃないかなあと思っていたんですが、17号車を抜かないとチャンスはないし、17号車を抜ければ3号車に追いつけるかも、というぐらいにペースには自信があったんですが、ライバルは強力でなかなか抜く機会を見出せず、23周目にようやく自力で抜くことができました」

 「このままいけばチャンピオンを取れる状況でしたが、まだピット作業を終えていなかったので、そこでポジションを落とさないようプッシュしましたし、作業時間が短くなるよう燃費のことも考えて走っていたので、その辺もうまくいったのかなあと思います」

宮田莉朋(TGR TEAM au TOM'S)

 「今回のレースはドライで走っている時は3号車が速かったですし、後ろの23号車も速かったです。この順位のままで終われればチャンピオン、という中で走っていました。雨が降ってきたところで3号車との差が縮まってきて、なんとなくチャンスが来るかもなあと思っていた中でああいう展開になりました。ミスなく、チームと共に1年間やれたことの集大成としてこういう結果を残せたので、チームの皆さんとTGRの皆さんには感謝しかないです」

 「3号車と23号車のラップタイムを気にかけながら走っていましたが、トラフィックや雨でラップタイムが上下する中で僕はうまく走れていたと思います。最後の雨に関しても、何度か危ない目に遭いましたが、コース上にとどまることに専念していました。その中で3号車がああいうことになって。今日は36号車らしい力強いレースができたかなと思います」

GT300クラス優勝 88号車JLOCランボルギーニGT3(JLOC)

元嶋佑弥(JLOC)

 「スーパーGTに参戦して8年目になります。JLOCに迎えられて7年目、小暮選手と組んで6年目で、これが私のスーパーGT初優勝です。今まで何回も優勝のチャンスがあったのに、いつも手からこぼれていきました。もてぎでも何度も同じ思いをしてきたので、自分が走っている時よりも小暮さんが走っているのを見る方が辛かったです」

 「エキサイティングなレースで僕も本当に疲れました。今週末は走り始めからスピードがあることがわかっていました。ウラカンEVO2を導入してから苦しんでいたんですが、前回のオートポリスからイタリア本国からエンジニアが来てくれていて、実際のレースを見て魅力を感じてくれたのか、今回はすごく多くのエンジニアがイタリアから来てくれてサポートしてくれました。その甲斐もあってようやくEVO2の本来のポテンシャルを引き出すことができました」

 「予選は小暮選手のアタックのおかげで2番グリッドが確保でき、決勝のペースには自信があったので、最初のスティントはミスしないよう心がけながらも、今日はやらなきゃいけない、攻めるべきレースだと思って集中して、平良選手をオーバー提起してからは、タイヤやクルマを労わりながらも思いっきりプッシュしました。ヨコハマタイヤも僕の走りに応えてくれて、無交換でもいけるんじゃないかという手応えがありましたが、ペースも良かったですし、後ろとのギャップもあったので、安全マージンをとって後ろ2本交換という選択をしました。皆さんのいろんな力が合わさっていいレースができたと思います」

小暮卓史(JLOC)

 「300に移ってきてから、勝つことがこんなに難しいのかと思っていました。500ももちろん難しいんですけど、300は300なりの難しさがすごくある中で、元嶋選手と大変な時期を過ごしてきました。とにかく優勝したかったです。ただ300で勝つには300なりの色んな要素があってタイミングもコースもレギュレーションも全部が合致しないと勝てないんです。JLOCに来て6年もかかってしまって心の支えがあったんですが、今回優勝することによって嬉しさ以上に解放された、って気持ちがすごくあります。一つこれでハードルを越えられたかなと」

 「今回は元嶋選手の走りがすごく冴えていたと思います。あの前半があったからこそ後半に繋がったのかなと思います。そこは一つ助けられたなと。こんな雨降ったり止んだりで参っちゃうな、と思いました。後ろから攻められ、前のクルマは抜かせてくれなくて大変だったんですけど、なんとか防ぎ切りましたが、最後の10周は特に大変でした。チームのメカ、スタッフに感謝したいですし、元嶋選手にも感謝しています」

Text: Kazuhisa SUEHIRO


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