●長谷見/オロフソン優勝! 星野/鈴木、優勝を逃す! 9月16日12時34分、菅生で初のグループCレースがスタートした。スタートから飛 び出したのはポールのリースがドライブするタカQトヨタ90C-V。その背後には予選4 位、2列目からダッシュした星野(カルソニック・ニッサンR90CP)と予選2位だった 長谷見(YHPニッサンR90CP)が続く。 星野はリースに猛チャージをかけてトップに躍り出る。その後、1回目のガス給油 で以前にも発生したガソリンのベーパーロック症状が出て、エンジンの再始動が少し 遅れ、鈴木利男に交代したカルソニック・ニッサンは、オロフソンに続く2位に。鈴 木利男は1秒以内にまで追い上げ、90周目に最後の給油とドライバー交代。 しかしここでまたガソリンのベーパーロックが発生。90リッターのガソリン給油は 90秒で終了していたが、エンジンがかからなくなってしまう。ようやくエンジンがか かり、星野がピットを後にしたが、ピットストップタイムは2分38秒。ここで4位ま でダウン。ここから星野の激しい追い上げが始まった。他のマシンが1分20秒以上の ペースで走る中、ただ1台、1分16秒台のハイペースで追い上げ、スタンドをわかせ る。そしてついにフーシェ/アンドスカーの日石トラスト・ポルシェを第1コーナー でとらえるが、オーバースピードで外にふくらんでしまい、日石トラスト・ポルシェ に抜き返される。ここで張り詰めていた星野の緊張の糸もほぐれてしまったようだっ た。 この間に逃げた長谷見/オロフソンのYHPニッサンが菅生500kmの初のウィナーと なり、終盤、日石トラスト・ポルシェをとらえたディケンズ/ホイのタイサンSGア ルファ・ポルシェが2位、日石トラスト・ポルシェが3位。星野/鈴木利男のカルソ ニック・ニッサンは4位となった。 このレース終了後、ニッサンチームの関係者は、もし来年、IMSAでグループCカー が走れるようならば、デイトナ24時間レースとセブリング12時間レースに挑戦したい と述べていたそうだ。現在、WSPCでターボ車を走らせていたヨースト、クレマーなど からIMSAに問い合わせが集中しているとのことだ。 なお、5位に入ったラッツエンバーガー/長坂のデンソー・トヨタは89C-Vを使用。 2位に入ったタイサンSGアルファ・ポルシェには、今回、高橋健二が搭乗していな い。 (電話/FAXリポート from 菅生) FMOTOR4 SysOp/すがやみつる(SDI00104)